2013年5月19日 (日)

記憶の封印を解く快著! 「愛しのインチキガチャガチャ大全 コスモスのすべて」

 私たちは、子供の頃欲しかったモノの記憶は、そう簡単に忘れない。怪獣消しゴム、キン消し、ガンプラ、ビックリマンシール、ゲームウォッチ、ファミコンソフト。おもちゃコレクターがテレビに出ていると、大人になってよくもまあ、と呆れるふりをしつつ、心のどこかに羨望の念がわき起こるのを止めることが出来ない。

Cosmos だが、子供の頃欲しくなかったモノの記憶は、そうではない。いらないのであっさり捨てられ、だれも思い出して懐かしんだりはしない。
 ところが、「愛しのインチキガチャガチャ大全」に載っているのは、まさにそういうモノばかり。ガチャガチャに混ざっていたハズレ景品やがっかり景品。そんなものを作っている会社に全く興味もなかったが、わずか11年で姿を消していたとは。

 読んでびっくり。なんと、私はかなりの商品を知っているではないか。思えば、当時のガチャガチャは、ちゃんと欲しいものが出ることの方が少なく、ほとんどは謎のハズレ景品だったのだ。なかったことにされていた記憶の封印が解かれ、一喜一憂(いや憂の方が断然多いのだが)の子供時代が蘇った。

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2013年5月17日 (金)

「進撃の巨人」06 少女が見た世界

 ほんまようやるわ。
 エレンはどうなった、とやきもきさせたまま、ミカサの過去を描いてみせた第6話。アクションが少なめだったのに、ちゃんと見応えがあって面白い。主人公達に自ら手を汚した過去がある、なんてアニメは最近少ないよな、という感想があったが同感である。これでようやく、エンディング映像の意味がつながった。

Singeki06
 実は、今回驚いたのはそのエンディング。作画兵団が増員されたのか、スタッフ名が画面を覆いつくさんばかりになっている。しかも、その中に教え子の名前があると知って二度びっくり。 こんな話題作ならさぞやりがいもあるだろう。

 ところで、ここ数日、当ブログに「RGBアドベンチャー」を検索して訪れる人が急増している。何年も前の、無名の打ち切りアニメが、なぜ今頃検索されているのだろうか。
 調べてみたところ、どうやらこれも「進撃の巨人」ブームの余波らしいと分かった。

異例のアニメーター募集に、未完成バージョンの放映……アニメ版『進撃の巨人』は大丈夫か

失礼にもほどがある。進撃に対して、こんなクズアニメ群を引き合いに出すとは。ヤシガニ事件の「ロスト・ユニバース」、うおっまぶしっの「MUSASHI」と違って、「RGBアドベンチャー」はひっそり消えたため、何のことかわからず検索した読者が多数出たということなのだろう。
 多少なりともそういう人の役に立ったのなら書いたかいもあるというものだ。

2013年5月 6日 (月)

「進撃の巨人」05 初陣

 完璧だ。これぞTVアニメの最高峰というデキ。
 よし行くぞ、と飛び出した新兵たち。立体機動のアクションも爽快に決まった直後に待ち受ける絶望。マンガと比較しても、動く分インパクトが増している。冒頭で、超大型巨人との立ち回りを見ているので、これはいけるかも、と思っていた視聴者の希望を粉々に打ち砕いた。
 ネット上では、来週からどうなるのか、と阿鼻叫喚の騒ぎになっているのが、実にうらやましい。マンガを読んで続きはわかっているのだが、記憶を消して祭りに加わりたいくらいだ。実際、知らないふりして参加しているマンガ既読組もだいぶいそうだけど(笑)
 本屋では、最新刊が売り切れており、フィギュア付きが辛うじて残っている状況。待ちきれず本屋に走った新規組のせいか。これは完全にブームが再燃した。今後も要注目だ。

Singeki05
 画像は、心優しい巨人と語らうアルミン。(大嘘)

2013年5月 5日 (日)

浪漫あふれる空中遊園地 「BIOSHOCK INFINITE」その2

 このゲームは一人称視点を採用している。それ自体は珍しいことではないが、ストーリーの進行に関しても一人称に徹底してこだわっているのが特徴だ。他の作品であれば三人称や回想シーンで済ませてしまうような部分も、「BIOSHOCK」は〈今、ここで〉見るものに置き換える。そのことで、ストーリーへの没入感が持続するのだろう。

●キネトスコープとボックスフォン
 空中都市コロンビアは、平和なところかと思ったら一転、主人公ブッカーは追われる身になる。
 初めて訪れる町なので、どんなところなのかさっぱりわからない。凡庸なゲームだとここで長々と背景を語り始めるが、本作では街角のあちこちにあるキネトスコープを覗くと、白黒映画で断片的に説明してくれる。観光地という設定がうまく生きている。見ずに通過することも自由だ。
 また、物語の鍵を握る重要な人物にまだ会っていない段階で、これらの人物について知りたい場合。ボックスフォンと呼ばれる録音機がそこかしこに落ちているので、拾ってメッセージを聞くことで人物と背景を知ることが出来る。今だったらiPodくらいのものになるのだろうが、1910年代のテクノロジーなのでレコードプレーヤーまがいの機械だ。
Bioshocki02
ボックスフォンの優れているところは、聞きながらゲームを進めることができる点だ。しょうもないメッセージを開くたびに手を止めさせられるどこかのゲームとは大違いだ。

(以下に多少のネタバレを含むので注意)

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2013年5月 2日 (木)

シュガー・ラッシュ その1

 そろそろ上映も終わりそうなこの時期に、ようやく観てきた。
 よくできた映画だ。何の予備知識もないお子様が観て大丈夫なのはもちろんだが、レトロゲームの知識があるオッサンどもにはたまらんマニア映画でもある。以下は、映画を楽しむのに何の必要もない無駄なゲーム知識の披露。

「パックマン」
 悪役の集うセラピーの場で、モンスターが登場。クッパの火炎におびえて逃走モードになるのがおかしい。あの音を聞くと、一瞬で昔に戻る気がする。
 それにしても、なぜオレンジが選ばれたのだろうか。パックマンの敵と言えば、まっすぐ追ってくる赤モンスターがリーダーだと言うのに!
Pacman

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2013年5月 1日 (水)

浪漫あふれる空中遊園地 「BIOSHOCK INFINITE」その1

 私はFPSが苦手だ。いくつかのゲームをプレイしたことはあるが、ついぞクリアした記憶がない。TPSなら多少はプレイできるが、「アンチャーテッド」シリーズでさえ、弾がなかなか当たらず殴りに頼る有様。
 そんな私が無謀にも「BIOSHOCK INFINITE」を購入したのは、空中都市のビジュアルがあまりにも魅力的だったからである。過去の「BIOSHOCK」をプレイしたことはなく、これがシリーズ初挑戦となる。

Bioshocki01
 起動した瞬間に、大当たりの予感。タイトル画面では、レトロな町で人々がくつろいでおり、ラジオの音質でうらぶれた曲がかかる。撃ちまくるゲームとはとても思えない。これなら私でもプレイできるかもしれない。期待を胸に、ゲームスタートだ。

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2013年4月27日 (土)

テルマエ・ロマエ

 地上波放映が妙に早いと思ったら、まさかの続編制作発表。かつて、マイナー誌のマンガとして地味にスタートした頃からは隔世の感がある。

 映画版は、無闇に壮大なオープニングと、阿部寛はじめ濃い顔の面々を無理矢理ローマ人と言い張るキャスティングだけでもう笑える。
 ただ、笑いに関しては盛りすぎてコントの連続になっており、もう少し控えた方が品があるのではないかと思った。個人的には、ルシウスが独自の解釈で日本の技術を取り入れ、変な風呂を作るのが面白かった。また、時空を移動するたびに出てくるオペラ歌手が良かった。
 映画オリジナルの登場人物、真実については批判の声が多いが、上戸彩にやらせたのはうまかったと思う。見れば見るほど〈平たい顔〉の代表にふさわしい人選だ。

 私の母が、日本の風呂のシーンになぜ老人しかいないのか、と訝っていたが実に鋭い。確かに、竹内力が一番若いというのはいくらなんでも老けすぎである。

阿部寛の濃さ 8
北村一輝の濃さ 7
市村正親の濃さ 10
個人的総合 7

2013年4月23日 (火)

「ガセネタbot」を作った奴に感謝

 先日紹介した「ガセネタbot」のおかげか、今度はこんな記事に引用されてしまいました。

山本弘のSF秘密基地BLOG:デマがいっぱい

 山本弘!
 私にとっては、SF作家というより「と学会」のお頭です。「トンデモ本の世界」シリーズは、面白くてよく読んでいます。世の中には驚くべき主張をする本があるものだなあ、と毎回驚いています。
 しかしながら、今やニセ学説やデマの類は、ネットの海の中にこそあるのですな。私もデマに引っかからないよう自戒したく思います。
 ファンである作家にリンクして貰えるなんて、ガセネタbotに感謝しなければなりませんね。

2013年4月20日 (土)

クラウド アトラス

 思ったよりわかりやすい映画で本当に良かった。

 本作は6つの物語から成る。オープニングで、各物語のハイライトが一気に流れるため何が何やらわからず、これは難解なものに手を出してしまったか、と心配したが、以降は見続けるとだんだん分かってくるほどよい難度で楽しめた。
 オムニバス形式ではなく、各物語を断片化してつなげてあり、キャストも一人で5役6役と演じている実験的な作りだ。個人的に気に入ったのは、ネオソウルを舞台にしたSFのパートと、文明滅亡後を描いたパート。正直なところ、分けて整理すると大して面白くない話もある
 しかしながら、時代もジャンルも異なるパートが入り乱れることで、独特のダイナミズムが生まれていて楽しい。各パートは互いにほぼ無関係なのだが、映像的にリンクしたり、共通の人物やアイテムが隠されていたりと、実は何かあるのではないか、と終始怪しいところも魅力。
 「入り乱れる」と表現したが、それぞれのパート内は物語の時制が前後することはなく、結末へ向かって真っ直ぐ進む。その結果、この映画の終盤は、6つの物語が同時にクライマックスへ突入することになり、その盛り上がり感は格別である。

 手塚治虫の「火の鳥」と比較されることが多い作品だが、輪廻やら転生やら難しいテーマを扱っているわけではなく、エンターテインメントとして各パートを楽しめばそれで充分。スタッフロールでキャスティングの種明かしが入っていることからも、作り手の遊び心から生まれた形なのだと思う。

 なお、あるパートで、石油の利権を守るために、原発事故を故意に起こそうとする陰謀が描かれるが、本当に事故が起こってしまった日本から見ると、その悪がより強く印象に残る。

ハル・ベリーの変装 10
トム・ハンクスの変装 10
エージェントスミスの変装 1
個人的総合  8

2013年4月17日 (水)

「進撃の巨人」02 その日

 近所の古本屋に行ったら、かなり在庫があったはずの「進撃の巨人」がきれいさっぱりなくなっていて驚いた。アニメから注目し始めた人が意外に多かったようだ。

 マンガより大仰な登場となった鎧の巨人のエピソードを済ませ、物語は、エレン達が軍に入るところまで進んだ。
 注目すべきは次回予告。いきなりマンガの4巻まで話が飛んでいる
 原作では、先に巨人達との戦いを描いてから、訓練兵時代に遡る。これは勝手な憶測だが、「進撃の巨人」人気が爆発したので、長期連載にするという方針が作者に伝えられたのではあるまいか。そうなってくると、エレン、ミカサ、アルミンの幼なじみ3人しかいないのでは話を広げにくい。そこで作者は、過去へ遡ってその他の仲間達の描写を深めることにしたのだろう。
 アニメでは、これを整理して時間の流れ通りに話を進めていくらしい。わかりやすくて良いことだ。ついでに、マンガでは区別が難しかったアルミンとクリスタもわかりやすく見分けがつくぞ(笑)
Singeki02
 ところで、いくらマンガが美人不在だからといって、ミカサをここまで美しく描くのはやり過ぎじゃないだろうか。

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