2009年7月 9日 (木)

Wiiの動画配信が面白い その2「未来は今」

 「Wiiの間」は、ゲーム以外の話題を扱った映像配信コーナー。さすがはファミリー志向の任天堂、子供向けには科学番組、お母さん向けには料理番組を布陣。番組を選ぶ、という感覚に慣れないユーザーには、わざわざ有名人Miiが訪問しておすすめ映像を宣伝していく、という親切さ。

 「未来は今」は、「Wiiの間」で最近始まったショートドラマのシリーズ。毎回異なる主人公が、それぞれの未来を見せられるという不思議ストーリーで、現代社会の問題を時にはコミカルに、時にはシニカルに見据えている。主人公にそこそこ有名な俳優をキャスティングしており、時間が短い分、話に無駄がなくて気軽に楽しめる。
 番宣などないので、番組自体の知名度が全くなく、話題に上らないのがもったいない。評価機能でせっせとおすすめすることにしよう。

2009年7月 6日 (月)

Wiiの動画配信が面白い その1「やぐちのあじみ」

 Wiiの「みんなのニンテンドーチャンネル」は、主に新作ゲームを宣伝する目的での動画配信コーナー。テレビでお馴染みのCMから、プレイ映像、他では宣伝されていないWiiwareの映像まで、様々なものが流れている。
 そんな中で、最近増えてきたのが、企画ものの番組。お笑い芸人やタレントに、ゲームを体験してもらう内容のもので、これがなかなか面白い。

 今回のオススメは「やぐちのあじみ」。これは、矢口真里が内容を一切知らされずに新作ゲームにチャレンジする、という番組。
 似たような企画は多いが、他の人の場合、ゲームの宣伝を旨とした映像と言うことで空気を読んで、当たり障りのないコメントを言おうとする事が多い。お笑い芸人に特にその傾向が強いように思う。
 矢口ももちろんそのつもりで出演しているのだと思うが、所々素に戻っている表情が見所。取り繕ったような最後のまとめなどどうでもよろしい。これからも色々なゲームに翻弄されていただきたい。

You-tubeに上がってた→ やぐちのあじみ

2009年7月 4日 (土)

レッドスティール

 最近の海外ゲームのローカライズはまことに良くできている。うまく翻訳された字幕が出たり、洋画気分の吹き替えがされたり。
 これが一昔前のゲームだと、「コインいっこいれる」だの「究極神拳」だのといった珍訳・迷訳が飛び出す。海外の会社がテキトーに訳して出すからである。

Redsteel

 で、「レッドスティール」。このタイトル画面からしてレイアウトのセンスのカケラもなく、久々にテキトー訳の予感。実は字幕などは丁寧に訳されているのだが、変なフォントで違和感がある。そして、ゲーム中のヤクザどもがカタコトの日本語でしゃべり散らし、音声の違和感が半端ない。安い洋画で見かける、中国系の俳優が演じるヤクザそのものだ。

 ゲームは、いわゆるFPS。視点操作が難しいジャンルだが、Wiiリモコンのおかげでかなり快適に動ける。いざという場面では刀バトルになるが、ここで西洋の間違った日本観が炸裂。主人公は前代未聞の1.5刀流。左手に構えた折れた刀で攻撃を受け流し、右手の刀で斬りつける。それじゃ剣と盾だよ…。倒した敵にとどめをささず土下座させるとサムライポイントが増える。そんな武士道は聞いたことないです。

 Wii本体の発売初日にこんなタイトルを投下してくるとは、剛毅なメーカーもあったものだ。と思ったら、現在開発中の続編は、ヤクザから一転してウエスタンなサムライになっており、C級映画からB級映画くらいに格上げ。面白そうなので、こちらもぜひ怪しいテキトー訳で出してほしいです。

E3 09: 『Red Steel 2』はWii MotionPlus必須!

2009年7月 2日 (木)

付録も再現! -鉄腕アトム オリジナル版 復刻大全集-

ジェネオン・ユニバーサル・エンターテインメント公式

Atom01

 殺す気か。(財政的に)
 良いものの発売は、時期をずらしていただきたい。藤子F大全集にぶつけてくるとは、なんという鬼畜。しかもこちらは限定生産で総額9万円ですか。はい、死んだ。もう死んだ。

2009年6月30日 (火)

夢の草原を駆け抜けろ 「Flowery」

 これはゲームではない。一編の詩だ。

Flowery

 夢で見たような草原を、花を咲かせて回る。内容といえばそれだけだ。
 敵もいなければ、時間制限もなく、得点もない。そもそも画面上にプレイヤーすら存在しない。風になってたゆたうだけの、至福の空間。
 だが、ただの癒しなんて30分もすれば飽きる。ステージを進めていくと、徐々に姿を見せ始めるメッセージに、プレイヤーは引き込まれる。それも、一文字も使わず、肌で感じさせていく。最後に待ち受けるのは、驚きか、喜びか、感動か。自分でもよく分からない。

 ああ、これは、詩だ。

 草花のようにひっそりと、ゲーム機が詩を奏で始めた。

 「Flowery」(フラアリー)は、PS3用ダウンロード専売ソフト。800円で総プレイ時間は3時間程度。
 公式サイト

2009年6月28日 (日)

11年ぶりの続編 「西遊妖猿伝 西域篇」

Youenden1 快挙である。
 前作「河西回廊篇」で、玄奘が砂漠に一歩を踏み出したところで連載が終わってから11年、「西域篇」がついに単行本になった。
 諸星大二郎には、短編の連作が多く、「西遊妖猿伝」は貴重な長編作品である。第一部「大唐篇」が連載開始したのは1983年のこと。この頃は陰鬱で重厚な趣があったように思うのだが、「西域篇」では舞台が砂漠のせいか、あるいは八戒や講釈師がはっちゃけているせいか、ずいぶんからっと軽くなったような気がする。
 もともと流行に一切関係ないところで描き続けてきた作者ゆえ、筆致に全く衰えがない、それどころか「河西回廊」の頃より面白くなっている気がするのが嬉しいような恐ろしいような。
 〈西遊記〉を元にした作品はいくつもあるが、沙悟浄が加わるまでに25年かかったなんてのは、これだけだ。ようやく揃った旅の仲間が天竺に着くのはいつになるだろう。

2009年6月27日 (土)

VCAで登頂 「ドルアーガの塔」

 祝、60階登頂達成!
Druaga60
 ドルアーガはやはり手強かった。アーケードだったら、コンティニューで何万円かかっていたことか。ちなみに、コンティニューは、クレジット投入後、剣ボタンを押しながらスタートボタン、で可能。〈ドルアーガ コンティニュー〉で検索してくる人が後を絶たないので、ここにメモしておく。

 59階に着いてからが大変だった。ウィザードの対処に苦しみ、幾度となくゲームオーバー。アーマーを装備しているので、呪文を一回うけても死なないが、しっかり体力値は減っているので実質クリア不可能。どうにかドルアーガを出現させても、初めのうちはどう近づいたらいいのかさえ分からず。慎重になると、今度は制限時間が厳しい。
 何十回とプレイするうちに、徐々にドルアーガと会える確率が上がってくるが、対戦するなり即死が続く。何かおかしい、ということで攻略サイトを調べると、宝が足りないらしいことが発覚。特にタチが悪いのが途中何度か出る天秤で、一見持ち物がそろっていても、これ抜きだと能力を発揮していない状態なのだとか。遡って宝箱を取り直すこと二度、それでも、ドルアーガと斬り結ぶまでは、本当に必要なものがそろったのかはわからないという、信じがたいシビアさ。これ本当に1コインクリアとかあるのか。
 さらに何十回かプレイ。運良く、ドルアーガの出現位置が島状に孤立した部分に当たり、動きがループに。ここぞと待ち伏せで切り伏せる。60階、慎重にロッドを出現させ、ようやくエンディングだ。

 初プレイから25年後の到達に感無量。再挑戦の機会をくれたVCAに大きな感謝を。

2009年6月26日 (金)

任天堂はプレゼン上手 「WiiSports Resort」

 「WiiSports Resort」を購入。続編としてスキのない作り、さすがである。

Wii_spo_rez これを買ったユーザーは、まず何を見たいだろうか。やはり、前作とどう変わったか、ということだろう。同梱の〈Wii Motion+〉の効果はいかほどのものか試してみたい、と興味津々の、私みたいなユーザーも少なくないはずである。
 さすが任天堂、真っ先にそれに答えてくれる。
 初の起動時、しばらくMotion+の付け方ムービーが流れた後、オープニングが開始。どうやら、スカイダイビングで舞台の島に降りるらしい。おや、このスカイダイビング、操作できるじゃないか。おお、反応が細かいぞ、これがMotion+の効果か! と、タイトルが出るまでに新しい操作性をアピールしてくる。
 そして、種目選択画面を見ると、一番目がチャンバラになっていて、リモコンのパワーアップをすぐに実感できる、という仕組み。いやはや、まことにプレゼン上手である。
 いくつかの種目をつまみ食いしていたら、いつの間にか、選択画面に「一番人気」とか「おすすめ」とか表示されているのに気が付いた。これ、ひょっとしてネットで情報を送っているのでは…? どこまでもサービスの良いゲームだ。

 種目が多いだけでなく、楽しみ方の幅が広いのが素晴らしい。一人で遊覧飛行も良し、みんなで対戦も良し。お得感たっぷりのリゾートへ、みなさんもぜひどうぞ。

2009年6月21日 (日)

トランスフォーマー

 続編が公開されたのを機に、前作が地上波で放映されたのを観た。

 アメリカ人はどこまでもアメリカ人だった。

 ロボットとは、兵器であり力の象徴。しかしながら、日本ではロボットはアニメやオモチャとして親しむもの。アニメでは、博士や研究所といったSF的な支えが欠かせず、オモチャでは、変形や可動の技術が競われる。

 それがまあ、この映画では、緊迫した現代戦と、学園もの、しかもアメ車と美女という「デス・レース」ばりのボンクラストーリーが併走するという、ハリウッド製幕の内弁当とでもいうべき展開。中程でロボ達が自己紹介してくれるまで、何の映画を観ているのかわからなくなることがしばしばだった。一方、もともと「トランスフォーマー」を知っている観客にとっては、展開が遅すぎると感じたとしても不思議ではない。

 CGで描かれた変形がウリなのだそうだ。確かにすごいのだが、日本人向けではない。もっとじっくりと、どこがどう動いて変形するのか見たい、見せたいというのが大和ロボ魂というものである。技術と屁理屈のハッタリを見せてくれ。なんだかよく分からない機械がぐじゃっと動くのでは、美しくないし、悪役っぽい。中身がターミネーターみたいな感じだから、ますますそう見えるのかも知れない。

 公開中の続編では、よけいな前説もいらないから、見やすくなっているのかもしれないな。

内部分裂度 8
ボンクラ度 9
主役地味度 10
個人的総合 6

2009年6月20日 (土)

360版「怒首領蜂」がブラック企業の移植で大往生

死ぬがよい。

 「怒首領蜂大往生」は、ケイブが開発したアーケードゲーム。弾幕シューティングの極みとも言える高難度で話題になった。「ブラックレーベル」は、そのバージョンアップ版である。

Ddpdoj 2003年、PS2版「大往生」が発売された。移植を担当したアリカは、この一本によってゲーム史に残ったと言っていい。
 忠実な移植のために、アーケード版のトッププレイヤーをテストプレーに起用。さらに、神プレイを録画したDVDを付録として付けている。
 何より驚くのが、練習用の機能の充実。〈シミュレーションモード〉を活用すると、開始ステージ、残機数、残ボム数を自在に変更でき、あらゆる状況設定で特定ステージを練習できてしまう。プレイを録画し、再生の途中から自分でプレイできる、という機能には感心を通り越してあきれてしまった。ここまでやるのか、と。
 これらを活用すると、「大往生」の仕様のすべてを知り尽くすことが出来、攻略に役立つのは無論のこと、シューティングゲームを作ろうとする者にとっては最高の教材となり得る。まさしく〈シューティングゲーマー養成ギプス〉である。
 ケイブ、アリカ両方のゲームへのこだわりに、頭が下がる思いだ。

 ああ、それなのに。

 2009年、X-BOX360で発売された「怒首領蜂大往生ブラックレーベルEXTRA」は、2月の発売当時から不具合が指摘され、翌月には出荷が取りやめとなり、そして先日、発売元から驚きの〈お詫び〉文が発表されるにいたった。

5pb「弊社販売ゲームソフトに関するお詫び」
詳しい経緯「はちま起稿」

 ゲーム開発のモラルが、ここまで損なわれてしまったとは。移植担当もひどいが、充分な期間や予算を与えなかったのだとしたら、販売側もまたひどい。(ついこの前まで、「海腹川背DS」の会社と同じグループだった企業だけに、よけいそう思う)
 名作を辱めた罪は、万死に値する。
死ぬがよい。