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2005年9月

2005年9月27日 (火)

「チャーリーとチョコレート工場」 その3

 この映画は、何度か挿入される歌がまた素晴らしいですね。本格的なメロディーに乗せて、アホらしい歌詞が歌われるのが絶品でして。
 特に、工場見学者を歓迎するシチュエーションなのに、ウォンカ本人を自画自賛するだけというWonka's Welcome Songは、極上の洗脳ソングと申せましょう。知らないうちに口ずさんでいる人が、私以外にもきっといるハズ。

 おお、ウォンカの歌はここで聞き放題になっているではないか。わかってるねぇ、公式サイト。

2005年9月25日 (日)

寂しいヒーローたちへ

 「エッジゲーマーズナイト」のGONさんが、映画「NANA」を観て次のように嘆いている。

 いやはや、なんというか…呆れた。こういうのが世間で共感を得て、そして大ヒットしているというのであれば…こりゃ本当に世も末だね。こんだけ自己中心的で周囲の迷惑を省みないキャラクター達を正当化して描くなんざ、普通の神経じゃ到底できないと思うのだが。

 日本の若者が、すべてを奪われて最後に残ったのが、自己中心的に生きるという、くだらない自由への夢だった。
 多くの場合、夢は自分が何かするだけでは実現できない。例えば、「偉くなりたい」というシンプルな夢であってさえも、他人から賞賛されるというリアクションを必要とする。
 しかし、ここ30年、いや、ヘタすると50年くらいかけて、「正しい行いをすれば他人が見ていてくれる」という世間や世界に対する信頼が、決定的に失われてしまったのではないか。

 例えば、ロボットアニメなんてのは、そのへんが顕著にあらわれる。
 「マジンガーZ」。悪を倒す正義の味方。博士は世界の平和だけを考えて邪念がなく、パイロットは皆に賞賛される。そんなストーリーを視聴者がバカにしなかった、幸せな時代。
 「機動戦士ガンダム」。ホワイトベースの面々は、はみ出し者。軍のお偉いさんは、彼らをこき使い、しかし、決して認めない。そんな中、祖国に対してよりも、仲間に対しての信頼がアムロをつなぎとめた。同世代の信頼に共感が得られた、なつかしい時代。
 そして「新世紀エヴァンゲリオン」。敵の組織は見えず、味方の組織も謎な中、選ばれたパイロットはお互いの信頼すら持ち合わせていない。最後に残った「自分」への信頼が揺らいだとき、物語自体が破滅した。自分探しの過程が、視聴者の共感を得た、病的な時代の幕開け。

 こうして見れば、「自己中心的で周囲の迷惑を省みないキャラクター達を正当化して描く」ことが共感を得られる、そんな時代が来ても全くおかしくないことがわかる。なぜならそれが夢だからだ。
 今、何の可能性も認められず、他人に迷惑をかけないように、社会の片隅で縮こまっている若者が多いのではないか。だからこそ、奔放な生き方そのものが届かない夢として輝く。しかし寂しい夢だよね。他人と関わる意志がないのだから。何かを成し遂げようと言う目標がないのだから。そして彼らは知らないのだ、何かを成し遂げ他人に認められれば、奔放に生きることがだんだん可能になるという事実を。
 私には、そういう観客の姿が浮かんでくるので、GONさんはそんなに怒ったり嘆いたりする必要はないのではないか、と思う。

2005年9月21日 (水)

パソコンの中身は人柄を表す

 パソコンを長く使っていますと、いつ何の目的で保存したのか謎な画像が、ハードディスクの片隅に忘れられていたりしませんか? はっきり言って私のPCには多いです。(例えば下の画像)
 近年の、大容量ハードディスクなんてものは、個人の嗜好のサルガッソーみたいなもんですよね。ネット活用の犯罪者が逮捕されますと、捜査の一環としてPCが押収されますが、見られて恥ずかしいという点ではビデオを上回るのではないかと。
 そういうときに備える…という訳でもないですが、PCの中身はクリーンにし、まともなふりをしておきたいものです。
Uenaxysp

2005年9月19日 (月)

非常勤講師の実態

 竹熊健太郎先生の、多摩美での講義が再開され、その様子がたけくまメモで記事になっています。

昨日は大失敗

 面白いのは、そのコメント欄。読者から講師業について質問が出て、長谷邦夫さん(赤塚不二夫のアシスタントをされてた方ですね。著書も多数)がその実態をぶっちゃけてます。
 確かに、非常勤講師って、外からは知られていない部分がありますよね。学生さんにとっては、専任だろうが非常勤だろうが「先生」であることに変わりはないですから。
 私のように、非常勤のクセに毎日働いてそれで喰っていくのは、ハッキリいうと邪道であるわけです。もともと非常勤というのは、何か他に本業があるプロを先生として招くための制度ですから、正社員とは遠く隔たった契約実態となるわけです。

●非常勤講師は時給のバイトである
 たけくまメモでも触れられていますが、このことが意外に知られていない。その身分は契約社員以下であり、カードの審査も通りません。
 時給のレートはさすがに高いのですが、きっちり授業時間分のみの収入ですから、夏休み、春休みなど無給の期間ができます。一年働いて8か月分くらいの収入でしょうか。

●時間外の仕事がたくさんある
 そして、授業をするには準備が必要です。講義の内容を決め、資料を準備し、実習であれば課題の下調べをする。授業が済めば、提出物のチェック。試験ともなれば採点や成績判定。
 これらはすべて授業時間外の仕事となりますが、追加の支払いはありません。契約書にきっちり「授業の準備、試験の採点など、付帯する業務に給料は支払われない」と書いてあります。

●研究費は出ない
 例えば、大学の教授などであれば、研究もまた本業ですから、資料や実験に費用が出ます。しかしながら、専門学校のしがない非常勤には、本やソフトを買う費用もめったに出ません。担当する科目のソフトを自腹で買い、赤字になっている先生もいるハズです。

●簡単にクビになる
 講師契約は1年ごとの更新ですが、「その科目が廃止された」「別の先生を雇った」などの理由で、ある日突然仕事がなくなるということが日常茶飯事です。長く働き続けたければ、専門外の科目も担当する覚悟が必要です。

 もちろん、いいところもあるからこそこの仕事を続けているわけですが、記事が長くなったので、それについてはまた別の機会に。

2005年9月18日 (日)

コミックバトンきたる

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 おんたま君からコミックバトンが回ってきました。

次、Dr.K
コミックといえば、この人です。


 …だそうです。へいへい、答えますよ。

Q1:あなたのコミック所持数は?

 売ったり買ったりで数えられない! 多分今あるのは800冊くらいではないかと。しかもその半分以上が手塚治虫

Q2:今読んでいるコミックは?

 画像で出しときました。「手塚治虫カラー秘蔵作品集」です。限定3000部で、定価5000円。学生諸君には、とても手が出まい(笑)。これはもともと、何万円積んでも読むことがかなわなかった幻の作品を集めたものですから、これくらい安いもんです。

Q3:最後に買ったコミックは?

 小畑健「DEATH NOTE」8巻。作者、ニアで遊びすぎ。

Q4:よく読む、または思い入れのあるコミックを5冊

・浦沢直樹「PLUTO」
 間違いなく、今一番先が気になるマンガ。

・花沢健吾「ルサンチマン」
 時々読み返したくなるだけの魔力がこのマンガにはある。

・相原コージ・竹熊健太郎「サルでも描けるマンガ教室」
 当時のマンガ界をぶった切って、大いに笑わせてくれました。

・ロクニシコージ「すべてに射矢ガール」
 弱者の視点で描き、ラブコメでギャグのハズが心に刺さる問題作。

・木城ゆきと「銃夢」
 本物のサイバーパンク。悪役の心情の苛烈さでは「デスノート」など虫けら以下。続編の「Last Order」は、かなりストーリーがぐだぐだになってきたが、それでも結末を気にせずにはいられない。

Q5:バトンを渡す5名

 5人も思いつかないや。

 しかし、とりあえずグエングエンさんは指名しておこう。彼女のマンガ経験はただ者じゃないし。日記に書かれるのを期待して待とうか(笑)

2005年9月17日 (土)

任天堂、Revolutionのコントローラーを発表

 毎年恒例の東京ゲームショウが、昨日から開催されている。
 注目はもちろん、各社の次世代機向けタイトルとなるが、今回のショーの主役をかっさらったのは、間違いなく任天堂であった。毎年展示ブースも出してないのにね。
 任天堂・岩田社長が、「ゲーム人口の拡大に向けて 〜ゲーム産業に今、何が必要か〜」という講演を行ったのだが、そのなかで、今まで伏せられていたRevolution用コントローラーを初めて公開し、プレゼンテーションを行ったのである。

気になるその内容はこちら

 これは驚いた。PS3やX-BOX360が争っている間に、DSで自信を持った任天堂は、Revolutionを従来のゲーム機とは全く違った操作に仕立ててしまったのだ。今まで、三次元的な操作に四苦八苦していたゲームが、このコントローラーでは、直感的に生まれ変わる。また、大画面の映像に対し、タッチパネルのように感覚的に触れることが可能になる。当然、この新しさを生かしたゲームが用意されるわけで、その期待感は有名RPGの続編を楽しみに待つのとは全く別次元のものと言って良い。
 未来がまた一つこっちへ近づいてきた。

2005年9月15日 (木)

「チャーリーとチョコレート工場」 その2

ティム・バートン監督は、天才です!

 行ってきました、「チャーリーとチョコレート工場」。近来まれに見る名作です。今年はスターウォーズEP3で決まり、と思っていたんですが、軽々と飛び越えやがりました。

 オープニングのワクワク感からして抜群です。スタッフ名が流れている間に〈当たり〉と確信できたのは、「シュレック」とこの映画だけです。

 原作「チョコレート工場の秘密」は読んだことがあるので、次にどうなるのかほぼ分かっているのですが、興味が減じることは全くありません。
 むしろ、原作に沿った場面が笑えるほど過剰にパワーアップして目の前に提示されます。チャーリーの家の貧乏加減、他の当選者のクソガキっぷり、工場内での奇想天外な出来事など、いずれもどこか限度を超えている。「原作を読んだときと印象が違う」と不満を持つどころか、映画に比べて私の原作を読んでの想像はなんと貧しいのか、と我が感性の非力さを嘆きたくなるほどの出来映えなのです。

 そして、ティム・バートン監督と言えば、まともな映画も撮りますが、「マーズ・アタック」やフラッシュ・アニメ「ステイン・ボーイ」のような悪趣味映像を忘れてはいけません。この監督の資質により、原作の持っていた毒が、さらに毒々しくトッピングされ、人の短所はより醜く、背景美術は極彩色となり、トドメとばかりに油ぎったオヤジダンサーズの乱舞で二目と見られない愉快すぎる映像となっています。

 そうかと思うと、一部に「2001年宇宙の旅」「サイコ」が引用(←パロディじゃないよ)されたり、結末はイイ話として締めたりもしますので、映画は上品で高尚であるべき、という観客も逃がしません。

ティム・バートン監督は、やっぱり天才です!

映像ハッタリ度 10
デップ美男子度 1
原作を凌駕度  10
個人的総合   10

2005年9月11日 (日)

STAR WARS EP3 シスの復讐

 次はEP7なんていう噂もあるが、これにて完結、感慨深い。

 好きな作品が終わってしまうというのは、通常、一抹の淋しさが残るものだ。しかし、そこはさすがスターウォーズ。EP3の結末は、旧シリーズを生まれ変わらせてしまったのだ。

 アナキンがダース・ベイダーになる。この結末は、EP1のときからすでに予告されていた。主人公がダークサイドへ堕ちるというアンハッピーエンドは、娯楽大作を求める観客にとっては、不快に思われる可能性が充分にあった。
 しかし、それは無用の心配だった。主人公に充分に共感できた上に、お馴染みの黒いマスクが初登場したシーンなどは、感動的ですらあった。
 その瞬間、これまでルーク・スカイウォーカーの英雄譚だったEP4〜6が、ダース・ベイダーの物語に生まれ変わったのだ。

 この意図は、パンフレット冒頭の監督談話にも載っている。しかし、先日旧作を見直してみて、驚いた。内容は昔のままのハズなのに、私の見方が変わってしまっていたのである。
 EP3を見てしまった者は、EP4〜6で登場するダース・ベイダーに対して、以前のように無心ではいられない。彼の一挙手一頭足が気になり、オビ・ワンとの対決やルークとの対面も、より劇的なものとして再演されることになる。
 これは参った。ルーカス監督は、映画をリメイクするだけでなく、観客の頭の中をリメイクしてしまったのだ。

 そして、それを実現するための周到な画面作り。特に、EP1〜2でリニューアルされたビジュアルを、旧作EP4にうまくつなげなければならなかったのだが、これも見事だった。
 銀河皇帝、EP6から時間をさかのぼっての出演、お疲れ様。オビ・ワンもEP2の時は別人のようだったのに、今回はEP4につながるたたずまい。クローン・トルーパー達や戦闘機のデザインも、次へのつながりを感じさせた。

 さあ、続きを見よう。それはすでにあなたの手元にあるはずだ。スター・ウォーズは最後まで一流だった。

恋愛度     1
ストーリー   10
シリーズ完結度 10
個人的総合   9

2005年9月 5日 (月)

このゲームはとても踏み込み過ぎ−龍が如く−

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Q 「龍が如く」とは?
A サブタイトルを「シェンムー� 歌舞伎町」といい、歓楽街を緻密に再現した超大作です。

Q 〈伝説の極道〉とは?
A 今から20年ほど前、横須賀港の極道を締め上げ、大陸に渡っては香港マフィアを壊滅させ、黒幕の藍帝をも倒した巴月涼という青年がいました。
 桂林の山奥から伝説の宝剣を持ち帰ったため国際問題になり、警察に捕らえられました。それから十数年が経ち、出所した彼は桐生と名乗っているようです。

Q 〈100億円の少女〉とは?
A 「シェンムー」と「龍が如く」の制作費を合計するとだいたいこれくらいになるのですが、何かの暗示でしょうか。

Q ちょっと遊んでいけますか?
A 「シェンムー」では、ガチャガチャやゲーセンで遊ぶことが出来ましたが、「龍が如く」では、キャバクラで遊べます。18歳以上推奨とは、つまりそういうことです。

Q 買い物はできますか?
A 「シェンムー」ではコンビニで買い物をしましたが、「龍が如く」ではドンキホーテなので、より幅広い買い物が出来るに違いありません。私はドリームキャストが買えると信じてます。

Q キャストの中にとても怖い人がいるのですが。
A 本作のプロデューサー、名越氏です。藤原組長より凄みがあるのは、何か間違ってる気がします。

Q 開発状況はどうですか?
A 一見快調ですが、デザイナーは「マンホールのフタの裏をモデリングしたけど、誰が見るんだろう」「もうナイス顔のオヤジは嫌なんだよ!」「車やフォークリフトはメカじゃないよ〜」などと、昔どこかで聞いたような愚痴をこぼしているようです。

Q このゲーム売れるの?
A 売れないと16章まで出す計画が中断してしまうので、ぜひ買ってください。

注:この記事は多くの虚偽を含みますので、正しい情報は下記をご覧下さい。

「龍が如く」公式

2005年9月 4日 (日)

兄よ、あなたは謎だった−グランディア3−その2

 やっと終わった。所要時間40時間強。誰だ、ネット上で短いとか言ってた奴。
 ゲームの作り手になろうと思うなら、「グランディア3」は買うべきです

【プログラマー志望のかた】
 高度に洗練された戦闘シーンをぜひご覧下さい。システムも良いし、画面演出もハデさと快適さを備えてます。もう二〜三等身のキャラにショボいエフェクト、などという時代は終わりました。

【企画やシナリオ志望のかた】
 こんなストーリーを作ってはならない、という見本として心に刻んでください。
 スタッフの仲がどれだけ悪かったのか知りませんが、いろいろなテーマがリンクしないまま放置されており、キャラの考えや性格がその場その場でころころ変わってます。
 聖獣の皆様、「愛せよ」とおっしゃいますが、テーマに通じるエピソードが不足してて愛せません。神様には分からないのかも知れませんが、人が決断をするには、動機が要ります。思えばこのゲームのキャラは皆さん動機が不明確です。エメリウスがなぜ世界を滅ぼすまでの憎しみを持ったのか、その配下の者たちがなぜ彼についていったのか、アルフィナはなぜ兄を信じられたのか、ウルやダーナはどう仲間意識を育んだのかなど、一切が曖昧です。逆に、唯一ハッキリしているのは主人公ユウキの空を飛ぶ事への動機です。とはいえ、彼が飛んだところで歩かないで次の目的地まですぐ行ける、という即物的な長所しか与えられてませんが。

「ひらめいたァ!」byウル 
 ここでようやく、「このゲームは短い」という評価の正体が「プレイ時間が短い」ではなく「きちんと語られていない」という意味だったと気づくわけです。
 弱小メーカーならともかく、スクエニの得意分野であるRPGでこれでは…。あえて駄作を作ることによって、FFのブランドだけを唯一絶対的なものにしようとしているのではないか、などとヨコシマな憶測もできてしまいます。
 なんかディレクターはインタビューで「「良質なものを描いた」という自負がある」などと胸を張っているそうですが、ダーナの〈クリティカル〉から、ユウキの〈疾風陣〉+〈修羅の魂〉装備空中20段コンボ、さらにアルフィナの〈マナスティンガー〉でトドメとさせていただきます。星になれッ!
Ojasn4l6

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