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2007年5月

2007年5月31日 (木)

パイレーツ オブ カリビアン

 といっても新作じゃなくて、先日地上波放送となった「呪われた海賊たち」の方。

 いや〜、これはいいわ。
 背景や衣装がしっかりしていて、とてもよく雰囲気が出てる。冷静に考えると、総督の町と死の島と無人島くらいしか出てこず、海賊ものにしてはえらくチンケな話なんだけど、それぞれが作り込まれていてスケール感があるんだよなぁ。
 キャラも良い。メインどころだけではなく、下っ端に至るまで一人一人きちんと個性が立ててあって楽しい。続編で彼らに活躍の機会はあるのだろうか。個人的にはバルボッサ側にいた義眼の三下が好印象。
 ただ、ディズニーのアトラクションから派生した作品のせいか、ジャック・スパロウが清廉潔白すぎる。人を傷つけないにもほどがあるだろ! おまけに吹き替えがERのカーター先生で、妙に品が良すぎるのも気になった。
 それにしてもジョニー・デップ、意地でもまともなメイクでは出ないのね(笑) 何演っても似合うけど。

背景美術  9
娯楽度   8
音響効果  9
個人的総合 7

2007年5月30日 (水)

ブレイブストーリー

 録画しておいた「ブレイブストーリー」を今頃観ました。う〜ん、作中の空のようにすっきり爽快なのですが、ちょっと陰がなさすぎるのでは…

 まず、ストーリーのテンポが大変早いです。ちょうど、テレビアニメの総集編みたいな感覚。そのせいか、ワタル、ミツル以外のキャラにほとんどエピソードがなく、無駄もないけど厚みもない話になってしまっています。
 また、作画が大変無邪気です。見せ場はすべて3DCGの力で表現。ジブリなどは、3DCGをいかにとけ込ませるか、目立たせずに使うかに苦心しているというのに、ブレイブストーリーはグリグリのテカテカです。CGの授業の教材にはいいかも知れない(笑)

 結果として、対象年齢は中学生まで、という雰囲気です。宮部みゆきの原作は、もう少し大人にも読ませるものだと思うのですが。

映像美   8
不幸自慢度 8
ありがち度 8
個人的総合 6

2007年5月28日 (月)

ゲーム業界に入りたいだけの無能はお引き取りを

 授業で、ときどき冗談交じりに話すんだけど、今でも本当にいるんだね。他人の絵を提出して合格する奴が。

嘘ついてゲーム会社に就職したんですが、クビになりそうです

 実力がない奴が入社しても、使えないのでクビになるだけ、という単純なことがどうして想像できないのだろうか。きちんと実力で内定をとったとしても、ついていくのが大変な仕事だというのに。
 特にけしからんのが、以下の発言。

嘘ついて、今はゲーム会社にいるけど、今スゲー幸せなんだよな。
スゲー絵上手い人がそこら中にいて、対等に会話しているだけで、俺もイラスト上手くなったと思えてくる。


 死ね、死んでしまえ。ゲーム会社はファンを置いとく場所じゃねぇ! 働く所だ! 自分の描いたもんが世に出て初めて幸せを感じろ。そしてさらなる作品のためにベストを尽くせ。
 会社は戦場だ。働かねぇ観客なんざ、一匹だって飼っておく余裕なんかねぇ。学生気分で適当にやりたい? 給料を貰おうなんざ百年早ぇわ!

2007年5月26日 (土)

「パプリカ」デラックス・ボックス

嗚呼 マントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝ふよ♪


Qajj3igx  「パプリカ」DVDを手に入れたので、エンディング・テーマ「白虎野の娘」も聞き放題。
 今回、デラックス・ボックス版を購入したのは、700ページを越える絵コンテ本が目当てである。これは買いであった。フォトショップで描かれたデジタル絵コンテは精緻を極め、通常ならレイアウトの過程に任されるような部分にまで踏み込んでいる。
 完成した映像では、無秩序に奔放に描かれたかのように見える本作。実は細やかな演出でそのように見えていたのだ、ということが明らかになり、資料的価値は絶大だ。映像制作に興味があるなら、持っておいて損はない。

2007年5月21日 (月)

時よ止まれ、お前は美しい。「オーディンスフィア」その2

 ゲームは少しばかり進みまして、今は森の魔女との戦いで苦戦しているところです。景色に見とれていると容赦なくナパームで焼き殺されます。かわいげのない魔女め!

 さて、元プランナーの目で見ますと、この「オーディンスフィア」というゲーム、意図してかどうかは不明ですが、企画の禁じ手をかなり犯している作りですね。
Rgwydwuy  まず、システム面で見ますと、成長要素、買い物、アイテムの合成、行き来できるマップ構成(図参照)などは、RPGそのものです。ところが、アクション戦闘をやっていると、上記の要素のため画面が止まる機会が多く、テンポの途切れが気になるのですね。もともと面クリア型アクションだったところにRPG要素を足したのか、あるいは逆にRPGだったところをアクション重視に変えたのか。開発中に何か路線変更があったのでは、と思わせます。
 また、アリスへの偏愛ぶりも特筆すべき点でしょう。少女アリスが屋根裏部屋で読む本、それが「オーディンスフィア」の物語です。彼女が愛らしい動きで本を読み始める仕草は、確かに素晴らしいのですが、ロードする時もいちいちアリスを操作してからでないとゲームを再開できない、というのにはちょっと驚きます。演出をとって利便性を捨てた仕様は、ゲーム企画の禁じ手の筆頭です。ゲームのインターフェースでは、慣れるほどスキップの度合いが高くなることを意識して作るのがセオリーですから。
 そもそも、「オーディンスフィア」の物語を本の中のもの、とする設定からして企画のセオリーに背くのですね。それではストーリーの迫真性が薄れてしまいますから。しかし、作り手はあえて架空のものとして演出を作り込もうとしています。例えば、声優さんが声をあてているにもかかわらず、セリフとしては不自然な書き言葉で読み上げさせている。これは舞台劇の作法です。舞台の背景美術のような2Dという、デザイン面の特徴を最大に生かすために逆算された作り方である訳です。
 普通は、ここまで演出至上、グラフィック偏重でゲームを作ろうとすると、誰かが止めます。しかし、「オーディンスフィア」では、社長がこうと決めたわけですから、このやり方で通るのです。おかげで、最近にない個性的なゲームが楽しめ、誠にありがたいことです。

2007年5月20日 (日)

「地球へ…」07 反逆のシロエ

 アニメ「地球へ…」も前回から第二部〈ステーション編〉に突入。突然の新展開に驚いた視聴者も多いのではないだろうか。私も原作を読んだ時には大いに驚いた。
 マンガ「地球へ…」はもともとは短期連載(第一部の部分だけ)の予定だったが、好評のため続行となったという経緯を持つ。その際、普通に続きを描いても人気はとれただろうに、あえて別の話となるキースを描いたのは、実に思い切った構成だった。
Euq5gihv  さて、「地球へ…」の人気キャラといえば、ブルーかキースが一位を争い、ジョミーがやや落ちるあたりかと思うが、私個人は断然シロエを押す。たった一人で体制に背き、それ故に必死になっていく言動という、悲劇のヒーローっぷりがたまらない。同じ反逆者といっても、ミュウの側にはそれなりに仲間も力もあるというのに、シロエを支えるのは己の信念だけだ。いつも友達に囲まれている奴に、シロエの良さは分かるまい。私も相当、育ちが悪いな(笑)

2007年5月18日 (金)

時よ止まれ、お前は美しい。「オーディンスフィア」その1

 「オーディンスフィア」入手しました。予約してよかった、私が買った店ではなんと売り切れです。
 まず、予約特典の画集が素晴らしいです。開発のヴァニラウェアを率いる神谷盛治氏は、社長兼企画兼デザイナーのため、絵描きとしては非常に寡作であり、そのイラストが収録された本などはこれまでありませんでした。ファンにとって貴重な一冊となることと思います。
At1ow4h9  ゲームがまた美に奉仕し、美に殉じる作り。これほどグラフィック偏重のゲームは、そうそうありません。
 振り返ってみると、ファイナルファンタジーなどの大作は、確かにすごい3Dを目指してきたのですが、その結果プロジェクトが巨大になり、それによる美の最大公約数化は、かえってゲーム画面の無個性化を招いたのでした。
 「オーディンスフィア」では、少数のデザイナーが個々のこだわりをもって描いた作品ならではの、ピンポイントの美的センスが各所で炸裂しており、見る者に強いインパクトを残します。私の場合は、タイトル画面の魚眼レンズで見たかのように曲がった夜景、それを放置すると見られる生き生きと動く森のコンボには大いにやられました。
 まだプレイは始まったばかりですが、画集レベルの絵が動く喜びを、ゆっくり堪能しようと思います。

2007年5月12日 (土)

太郎商店の新製品は自爆ボタン!

Fbvyupjb  君は太郎商店を知っているか? 昨年、〈コレジャナイロボ〉がブレークし、人気が高まっているグッズレーベルだ。
コレジャナイロボ公式

 さて、その太郎商店が、新製品を発売! 少年の日の憧れよ再び、自爆ボタン堂々完成。

太郎商店 商品カタログページ

 今回も人を喰った作風は健在。個人的には、遥か昔の学生作品「自爆戦隊シヌンジャー」を思い出した。今作るなら、小道具にこのスイッチ買うよね、しかも大量に。

2007年5月 8日 (火)

手塚治虫オンデマンドマガジン

 すごいサービスが始まったものだ。

手塚治虫オンデマンドマガジン

 これは、手塚治虫のマンガ、433エピソード(今後追加予定)から、自由に選んで自分だけの一冊を作ることが出来るというもの。
 未読エピソードだけを選んで買う、お気に入り作品をまとめてプレゼントする、など色々な楽しみ方がありそう。表紙デザインを選べる、あとがきが書ける、編集者として名前を入れられる、などファンアイテムや記念品としての体裁もなかなかよろしい。しかも一冊1365円、値段的にも手頃だ。
 手塚プロダクションは、いちはやく公式サイトを開き、出版物のデータベースを載せるなど、ネット環境の利用を積極的に進めてきた。今回のサービスは、マンガ業界の最先端を行くものと言えるだろう。
 これに追従して、ぜひ藤子不二雄や水木しげるのオンデマンドマガジンも出してほしい。

2007年5月 6日 (日)

ボードゲームの傑作〈カタン〉 ひっそりと配信開始

 ゲームのダウンロード販売と言えば、Wiiでなつかしの家庭用ゲームが遊べる「バーチャルコンソール」もありますが、X-BOX360も負けてはいません! なつかしのアーケードゲームを中心に据えた「X-BOX Live Arcade」が地味にラインアップを増やしています。
53n9cxpu  5月2日に配信開始したのがこの「カタン」。90年代にドイツで誕生したボードゲームの傑作で、日本でも多数のファンがついています。私の勤務校には、某先生の集めたボードゲームが置いてあるのですが、その中でダントツの稼働率を誇るのはやはりこのカタンですね。
 このゲーム、カプコンで当時専務だった岡本吉起氏の大プッシュにより、その権利をカプコンが握っていました。日本語版ボードゲームの販売を皮切りに、やがてはオンラインゲームでのヒットを狙っていたようなのですが、岡本氏が会社を去り、オンラインゲーム版はPC・PS2ともにβ版で中止、ボードゲームはロックマンエグゼと不可解なコラボレートをするなど迷走、尻すぼみに終わってしまいました。
 その権利を手放してくれたおかげで、今回のカタン配信が実現したものと思われますが、価格も800マイクロソフトポイント(=1200円)と大変リーズナブル。しかも世界のプレイヤーと対戦できるとは素敵です。(相手が外人の場合、英語での交渉が必須ではあるんですけど)
 それにしてもひっそりした販売開始です。そんなに売れるゲームではない、というのは分かりますが、人によってはキラータイトルたりうる名作、もう少し宣伝してもバチは当たらないのでは?


X-BOX Live Arcade "CATAN"

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