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2007年6月

2007年6月30日 (土)

デトロイト・メタル・シティ

 このマンガが累計100万部突破とは、日本の読者、レベル高すぎだろ。
Re56jckn  音楽シーンには全く疎い私だが、これはいける、相当いける。そもそもマンガからは曲が聞こえてこないにもかかわらず、素晴らしい表現力。DMCが観客を魅了するのに対し、根岸が愛してやまないオシャレポップが正視に耐えないキモさにちゃんと感じられるのは、作者が天才だからとしか言いようがない。本人が望んだ方向には才能がない、いまだかつて、これ以上普遍的なテーマのマンガが他にあっただろうか?
 個人的には、日本語ラッパーとの対決時に、ラップを単なるダジャレと看破したクラウザーさん(と作者?)に爆笑、拍手喝采。その調子だ! これからもクソくだらねぇミュージシャン気取りの連中をSATSUGAIせよ!

2007年6月28日 (木)

シュレック2

 先日テレビ放送したものを録画で観た。

 一作目は、映画史に残る神懸かりの傑作だったんだが、やはり続編だと新鮮さの面で不利。前作では、シュレックの孤独さと偏屈さが、一見脳天気に見えるストーリーにいい感じで陰影を加えていたのだが、今回は結婚はしてるわドンキーに加えて猫までやかましいわで、どうも陰が足りない。
 一方、CG技術は加速してすごいことになっていた。猫のしなやかさやモフモフ感の素晴らしさ。シュレックが人間化したときの造形の巧みさ。そして何より、シュレック達がポリスに捕らえられるシーンの空気感は、実写を上回ったと言っても過言ではない。あの背景本当に野外ロケじゃないのか。

 近日公開の3作目では、猫が増えているという点に、最も期待している。

ダークさ 前作比50%減
対象年齢 前作比10歳分下降
CG技術 前作比大幅アップ
個人的総合 前作比大幅ダウン 7

2007年6月26日 (火)

息子兄弟はカプコンの両輪となれるか??

 カプコン プレスリリース

 先日、上記リンクの通り、カプコンの社長が交代した。創業者の辻本憲三氏が会長職に就き、息子の春弘氏が新社長となる。
 私はこの会社にいたにも関わらず、憲三社長をほとんど見たことがない。経営に徹し、開発部を信じてほとんど口を出すことはない、というタイプの社長だったようだ。
 ある時、憲三社長が開発中のゲームを視察に訪れた。私のチームのゲームは、プレイヤー機の名前が未定だったが、社長はそれを知るや、メモ用紙に思いついた名前を書いて当時新人だった私に渡した。社長が去った後、私はディレクターにメモを見せ、「社長の決定ですよね、どうしましょう」 するとディレクター、即座に却下し、丁重にスルーしたのだった。あ、この会社いいかも、と思った瞬間だった。

 新社長の春弘氏は、世襲とは言うものの、長年社内の営業部門を転戦し、経営を学んできた人物。もう一人の息子、良三氏は「モンスターハンターポータブル」のプロデューサーとして最近有名になったが、実は「キカイオー」のプランナーから相当の下積みを経ている人物。この兄弟で開発と経営の両面を掌握し、カプコンが発展するのかどうかは今後のお楽しみ…ということになるのである。

2007年6月23日 (土)

11巻発売 「新世紀エヴァンゲリオン」

 忘れた頃に出版されるコミック版「エヴァ」。このたびようやく11巻発売です。
Tgslrhjq  アニメでは多くの謎をバラまいたまま放置だったストーリー終盤ですが、コミックでは違います。大筋は踏襲しつつ、説明や解釈をかなり加筆しており、ずいぶん分かりやすくなった印象。自衛隊出撃、という映画版の冒頭部分で終わっているところがまたにくい。以降、どう動かしてくるのか目が離せません。
 そう言えば二度目の映画化は四部作だそうですが、それでもなおマンガの完結の方が後になるかも知れないというのが誠に恐ろしい限りです。

2007年6月22日 (金)

タイトーメモリーズ2下巻

 島国大和さんが、ブログの中で懐かしの「ゆう坊の虹色ディップスイッチ」に触れ、

ファミコン当時のゲーム業界は、今より全然憧れの職業なんだよね。

 と述べています。
 いや全くその通り。昔のゲーム業界というのは夢と希望に満ちあふれ、憧れそのものでありました。
 しかし、その憧れは、堀井雄二のドラクエや宮本茂のスーパーマリオといった名作だけが引き起こしたのではありません。
6bv3phhe  例えば、この「タイトーメモリーズ」に収録されているようなゲーム。2下巻までで合計100本、目玉となる人気タイトル以外に、ほとんどの人が忘れているであろう凡庸なゲームも多数あります。それらは、今遊ぶと笑ってしまうくらいテキトーな作りですが、当時のゲームとしては普通と言えるレベルのものでした。
 私たちの世代は、それらをプレイし、「この程度なら自分でも作れるかも」と思い、ゲーム業界へ飛び込んでいったのです。
 現在の高度なゲームを見ていると、普通の神経ではなかなか「自分でも作れる」とは思えない。実に不幸なことです。不可能と思うことは、憧れになり得ませんから。
 「タイトーメモリーズ」をプレイするとき、凡庸なゲームこそが貴重な存在であったのだと再発見して、私は少しだけ昔の気持ちを取り戻すことが出来るのです。

2007年6月16日 (土)

師匠の背を見て弟子は育つ

 授業内で「塊魂」「鈴木爆発」を絶賛しては、奇ゲー変ゲーに寄りすぎと批判される私でございますが、

 かつての教え子Gは猛者通用語を10年かかってまとめあげており、また教え子Kは「ペーパーマリオ」よりも「バーンヤード 主役はオレ、牛」をプッシュする有様。
 
 いやもう、免許皆伝というか、充分に師を越えたと思いますよ、余計な所で(笑)

2007年6月10日 (日)

痛車が世界を制覇する −Forza Motorsport 2−

 リクエスト(?)にお答えして本日はこの話題。

日刊スレッドガイド「Xbo360〈Forza 2〉日本職人によるペイントカーに開発チームも驚き」

 オタクというと、非生産的な消費活動者というイメージが強いが、彼らの中に一部、こういうとてつもない才能を無駄に開花させる人がいる。実に素晴らしい。彼らこそは、海外の路上アーティストにも並ぶ、日本が誇る職人なのだ。
 外人のコメントがまた、ふるっている。

「俺には日本人が俺たちと同じ星の人間だとは思えないよ」
「なんてことだ。俺は仮想世界でも再び日本人から車を買うハメになるというのか!」


 いいぞいいぞ、もっとやれ。
 以下おまけ。

ラクガキ天下一武闘会
 「ラクガキ王国」のあの限られた機能でこんなキャラが!
ラクガキ王国2天下一武闘会
 「ラクガキ王国2」ではモーションまで作り込める!

2007年6月 8日 (金)

わたしたちの教科書

 菅野美穂演じる弁護士積木珠子が、中学校が隠蔽するいじめの問題に斬り込んでいくこのドラマ、毎週の放送で見るというテレビドラマの性質を生かし切った見事な作りに感心するやら呆れるやら。
 ストーリーがそのまま進むことなどほとんどない。細かい伏線を蒔いたり拾ったりしながら、毎回ラスト10分で話をひっくり返し、視聴者を翻弄して翌週へ続いていくのである。

 そのようにあざとい作劇の一方で、妙に鋭い人間性のとらえ方が光る。
 例えば、いじめられている女子生徒が、いじめる側の級友のストレスを慮る発言をしていたのはとてもリアルに感じた。そうなのだ。いじめる奴が悪い、クズだ、などと思える反抗心の旺盛な人はいじめの対象になりにくい。むしろ、自分が悪いのでは、相手にも事情があるのでは、などとくよくよする者こそが標的になり、エスカレートするいじめに飲み込まれてしまうのだ。

 また、キャラクターが一貫しないところも特徴だ。ことなかれ主義で仕事に熱意がない中学教師達。そこへ伊藤淳史演じる新任教師・加地耕平が現れ、他に影響を与えていく…かに見えた前半部分。ところが、彼は副校長の弁舌に丸め込まれ、事件を隠蔽する側にまわってしまう。一方、ダメ教師のように見えていた他の先生方は、それぞれに考えを持って行動を始めたのであった。
 前回は、特に陰の薄かった熊澤先生が

当校には いじめがございます。
私は それを長い間見過ごして参りました。
申し訳ございません。


と決定的な証言をし、裁判がひっくり返る予感を見せて幕。
 実際、人間とは時に善、時に悪を行う不安定なものであり、強くも弱くもある二面性は誰にでもあるもの。わかりやすくするために、パターン化された性格付けをされることが多いテレビドラマにあって、この番組の人間描写はとても新鮮に感じるのである。

2007年6月 4日 (月)

「地球へ…」09 届かぬ思い

 とうとうマンガ版第二部相当の部分が終了。
 絵はきれいなのだがとにかく動いてねぇ。スケジュールか人員かが相当ギリギリなんじゃないだろうか。第一部でそれほど重要でない戦闘シーンを動かしている暇があったら、今回のキースによるシロエ追撃シーンをもうちょっと動かして欲しかったところ。この場面こそ前半のクライマックスなのだから。
 文句が先になってしまったが、今回はよく出来ていた。動かせない代わりに(?)演出の工夫でカバー。ジョミーのセリフをステーションの生徒に語らせる場面や、追撃中にヘルメットで遮られるキースの顔など、なかなかうまかった。エンディングもスペシャルバージョンで、シロエファンも納得。
21wwgsiu  さて、アニメでは熱に浮かされたようになってしまったシロエだが、原作では最後の瞬間まで強気。図は、キースの出生をあざ笑う印象的な一コマだ。彼はとにかく名セリフが多い。アニメで使われなかったシロエ宣戦の言葉を、以下引用。

ぼくは生まれ故郷が好きだった
もう今では覚えていないが
…光も…空気も…両親もだ

それを取り上げたのが成人検査だ
それだけは忘れない!
イライザの甘い言葉も説得も
たとえESP検査だろうが
ぼくからこの記憶を消すことはできない
…消させない!!

マザー・イライザも努力はしたのさ ぼくを説得しようとね
だが だめだった
マザーはぼくの意志に勝てなかった
ぼくは …生まれてきたからには
自分の意志で …自分の運命を 選ぶと……決めていた


 この演説が、意志と決定を機械任せにしている異常を、これでもかと浮かび上がらせる。諸君は、意志決定を他人任せにしてはいないか?

2007年6月 2日 (土)

廣岡政樹最新作 −死角探偵 空の世界−

 「死角探偵 空の世界」とは、PS2で9月発売予定の探偵ものアドベンチャー。主人公の空(くう)は、他人の強い感情を、「視覚の欠片」として見ることが出来る超能力者で、この力を駆使して謎を解いていく。
 ファミ通に速報が載っただけで、公式サイトもまだなのだが、こいつは驚いた
 似たようなアイデアを昔考えたことがあったので、やられた! という感覚がまず一点。
 そしてもう一点は、キャラデザが廣岡政樹であるという点だ。
 廣岡政樹と言えば、「アヴァロンの鍵」「三国志大戦」といったカードゲームで見せた、重厚なイラストが印象的。それが今回はアドベンチャーゲームのキャラを担当、しかもギャルゲーばっかり出してるブランドで! しかし心配ご無用。絵柄は変わっても、知的に憂いを帯びたキャラの面差しは健在で、あとはストーリー次第というところか。続報に期待したい。

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