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2007年9月

2007年9月30日 (日)

SEEDS合併で仕切り直し

 カプコンの子会社、クローバースタジオの解散が報じられたのが、今からちょうど1年ほど前のこと。そのスタッフは、SEEDS株式会社を設立。ゲーム誌で求人広告やインタビュー記事も組まれ、まだ見ぬ新作に期待が高まっていたのだが、突然!

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 合併して社名を「プラチナゲームズ」と変えることを発表。一体何があったのか? 経営やゲーム開発がうまくいってなかったのでは? このニュースは、ネット上で驚きと戸惑いをもって受け取られた。
 しかしこの合併、それほど大騒ぎする事ではなさそうだ。カギとなるのは、合併の相手であるODD。どうやら元カプコン・三並達也が興した会社らしい。三並氏は、カプコンでは第3開発部の部長を勤めていた。この部署は自社開発でないタイトルを中心に手がけ、「ブレスオブファイア」などの実績を残している。要するに、元第3開発部(ODD)と元第4開発部(SEEDS)が再び合流しただけのこと。マネジメント感覚にすぐれる三並氏と組むことで、今までより足腰のしっかりした会社になっていくのではないだろうか? 開発中の新作の発表に期待したい。

2007年9月29日 (土)

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

 先日の金曜ロードショーで視聴。
 主演が「三丁目の夕日」で名演技を見せた少年だったので興味を持った訳だが、他のキャストも良いねぇ。

 一路少年が主役、と見せておきながら、これは実は一路の父、壮太の父、聖子の父、といった父親たちの物語なのだな。この切り口はうまい。
 しかし、まさか一番いい場面が中盤の運動会のシーンとは。
 終盤、嵐の海のシーンはない方がいいよね?これ。最近の仮面ライダーみたいなCGバトルはどうかと思う。北村一輝の怪演は確かに見所ではあるけれど…。聖子の消滅シーンも、悪霊でもないのに怖すぎる過剰演出。ここだけ監督別人じゃないのか?とさえ思う。
 せっかくいい話なのに、終わり際で白けてしまうのはまずいよなぁ。

コメディ部分 8
シリアス部分 8
バトル部分  1
個人的総合  5

2007年9月24日 (月)

「地球へ…」24 地球の緑の丘

 なんという時間切れエンディング。これで当初から予定されていた通りの回数で迎えた最終回とは、とても信じられない。
 
Tyl25_ol  最終回は、グランドマザーとの対決から始まった。ここで、意外な形で時代の影響が出る。原作では、グランドマザーを破壊することが、体制を壊滅させる決定的な手段となった。しかし、ネットワークが常識となった今日では、一台のコンピューターが破壊されたところで大勢に影響はないのだ。アニメでもその点が意識され、後方部隊がネットワークの無力化のために奔走する。ジョミーがいかに超人であっても、仲間の支援がなければ状況は打開されないのだ。
 その点では、キースもまた同様だ。民衆に呼びかけることで初めて体制は動いた。
 グランドマザーは、地球の将来を案じた昔の科学者の思いを、忠実に履行した。しかし、人の思いを継ぐのは人であるべきで、トオニィやセルジュが先人の思いを継ぐというアニメオリジナルの展開は、そのことを強調した表現なのだろう。

Npsrkkfe  この最終回、原作を読んでいない視聴者からは、キャラが死にすぎると批判をうけていた。キャラが死ぬのは一般的にはバッドエンド、おまけに後日談を二次創作することもできない(笑)。しかし、それは死=無とする視野の狭い解釈なのではないか。彼らの思いは受け継がれ、人とミュウはこれからも生きる。そもそも人間がどうやって歴史を受け継いできたかを考えれば、これもまた達成の一つの形だ。マードック艦長にまで死に場所が用意されているのは、多分それが選ばれた者だけのものではない、と見せるためだ。

 それにしても、本当に時間がない。グランドマザーや、メギドとの決着が数秒で済むのは、せっかく動くアニメなのに無念。原作にはあった、悠久の時を経て子孫が出会うというエピローグが、アニメではなかったのも残念。おかげで、緑になった地球がどこかおとぎ話のように見えてしまった。
 芸能人を呼んで厨ガンダムの前夜祭なんかやる暇があったら、もう一回くらい「地球へ…」を延ばしてやればいいのに!

2007年9月22日 (土)

SCE、東京ゲームショーで大本営発表

 東京ゲームショーが開催中である。今年からE3が縮小されたせいか、ビジネス・デーからかなり混雑している様子。
 さて、この会場でSCEが基調講演を行った。トップが久夛良木氏から平井氏にかわり、どのような方針が打ち出されるのだろうか。
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 これはすごい
 どう作っても右肩上がりになるグラフとは、なんたるプレゼン上手!
 携帯機と据置機を加算するとか、意味不明。これだと任天堂はDSとWiiを合計して良いということになる。そんなデータが用をなすのは決算報告だけではないのか。
 こうまでしてごまかしたい事実は何なのか、ほとんどの人が知っているというのがまた、大本営発表そのままだから困っちまう。

2007年9月19日 (水)

河童のクゥと夏休み その3

 この映画は、リアルなだけでなく、ずしりと重い影を観客に落とす。河童がいるという嘘を取り除くと、アニメというより、もはや社会派のドキュメンタリーに近い内容とさえ言えるのではないだろうか。
 以下ネタバレ含む
 まず、マスコミの動きのリアルさ。原作でも、河童の出現がテレビで騒がれるという展開はあったが、映画はとにかくディテールが細かい。警察ともみあったり、張り込み中のヒマにまかせて犬と遊んだり、取材風景にきちんと緩急がある。テレビ局での「丸出しはまずいでしょ」は、本当にありそうなセリフだと思った。
 次に、一般大衆の無責任さ。必死で逃げるクゥを見つけ、携帯電話のカメラで取り囲むシーンのおぞましさ。好奇の目で家に群がっておきながら、河童が超常の力を持つと知るや、危険だから追い出せと合唱する豹変ぶり。ニュース番組のどこかで見たことがある景色ばかりだ。
 犬が元の飼い主を思いながら死ぬシーンは、先にいじめの連鎖が描写されていたために、ヘビーすぎてやばかった。一瞬、河童がどうでもよくなりかけた。しかし、バランスを崩してでも伝えたいことがあるのだな、と思わせた。
 何より、河童の存在が明らかになったことで、主人公の少年が人気者になるどころか、クラスでハブられる空気のリアルさには恐れ入った。さすが、「クレヨンしんちゃん」を長く手がけてきた監督だけのことはある。子供社会のことを本当によく見ている。パンフレットで、クゥが去った後、主人公は学校でいじめられるでしょう、と言い切るその覚悟は極めて重い。いじめられた女の子は転校し、クゥは一夏の友情を残して去り、しかし主人公の少年はこれからも多分ハブられる。子供社会からいじめはなくならないが、少数の理解者がいれば生きるのに充分だ。人気者やヒーローを無責任に量産してきた凡百のアニメが決して語らなかった真実を、この映画は観客に力強く語りかける。
 キャラで観客に媚びる萌えアニメや、少年が大人社会を破壊する厨二病アニメや、自分勝手を美しく飾ったセカイ系アニメ。そんな奴らがいかに深刻ぶって見せても、河童のクゥの重厚さにはまったく届かない。外の世界に伝えることを忘れたフィクションとは、かくも空虚なものだったのかと、改めて認識させられた。

気軽さ   1
リアルさ  10
重さ    10
個人的総合 9

2007年9月14日 (金)

河童のクゥと夏休み その2

 「河童のクゥと夏休み」の登場人物に演技賞をあげるとするならば、私は間違いなく主人公の妹を選ぶ。

 以下ネタバレ含む
 主人公に幼稚園児くらいの妹がいるというのは、原作にはない設定なのだが、このアレンジは素晴らしかった。
 他のアニメに出てくる幼児とは、リアリティが桁違い。この絵柄だからこそできる、子供らしい表情の他を省みないひどさ、アクションの無駄な豊かさ。彼女の力で劇場は何度も笑いに包まれた。
 少年が河童と友情を育むという、空想に満ちたストーリーに対し、妹が河童を受け入れないという反応が、リアリティを与えているのだ。
 クレヨンか何かで
ばか
かっぱ
しね

とか書いてんの。最高。これだけでE.T.を越えたね。

 パンフレットでも「子供をリアルに描きたい」と明言している原監督。しかし、リアルってことは、こんな風に愉快なことだけでは済まないのである。それについては次回。

〈続く〉

2007年9月12日 (水)

河童のクゥと夏休み その1

「河童のクゥと夏休み」公式

 不覚だった。予告に騙された。なぜクゥが微妙にかわいくないデザインで仕上げられているのか、私はもっと真剣に考えるべきだったのだ。

 この映画の原作は、30年ほど前の児童文学「かっぱ大さわぎ」である。石の中から、河童を発掘するという冒頭は、当時の化石発掘ブームを反映したもの。子供が新種の恐竜、「フタバスズキリュウ」を発掘したことで話題に火がついた。ドラえもんの「のび太の恐竜」も、同じネタからの発想である。
 という訳で、ほのぼのと夢のある子供向けアニメを予想して観はじめたのだが…これがとんでもなかった。
(以下ネタバレ含む)
 冒頭はいきなり江戸時代、クゥの父が登場する。原作では、クゥが父について語る場面はあるものの、父が登場する場面はなかった。数分後、侍によって父の腕ははねられ、ばっさりと斬り伏せられる。リアルに流れる鮮血には、子供向けの手加減が一切見られない。
 観客は凍り付き、これは笑って済む映画ではない、と覚悟させられる。
 そして、話が本編である現代の部分にうつると、観客はその覚悟が全然足りなかったと思い知らされることになる。

〈続く〉

2007年9月11日 (火)

「地球へ…」22 暮れる命

 「地球へ…」も残すところあと2回。ラストへ向けて重い展開が続いており、非常に見応えがあるのだが、見終わった余韻に浸る間もなく厨設定バリバリの新ガンダムの予告が入るのはどうにかならんものか。

Wsy54m8x  さて、前回のマツカの最期、いかがだっただろうか。「地球へ…」きっての耽美キャラだからこそ、その凄まじい死に様が強い印象を残す。しかしまさか原作通りに半身吹っ飛ばしてくれるとは思わなかった。前回のナスカチルドレンの死も、被弾する場面がしっかり作画され、その上死体袋に収められるなど、戦争による死のリアリティが意識して描かれていると思う。シロエやブルーの爆発によって隠された死に方とは、演出が変わってきているのだ。

 原作でのマツカは、トオニイとの戦いや、キースを覚醒させるのにテレパシーを使うところを、兵士に目撃されてしまっている。しかし、アニメ版では、正体が知れることがなかったので、セルジュに「人間」として悼まれて逝くことができた。また、原作のトオニイはマツカの死に特別な感情を持たないが、アニメではマツカの死がトオニイに大きな影を残した。
 アニメ版のマツカは、原作より優遇されていて少しだけ幸せだ。

2007年9月 8日 (土)

シネ・リーブル梅田が当たり年

 TV特番「ミヨリの森」があまりにも食い足りなかったので、公開終了間際の「河童のクゥと夏休み」に急遽足を運びました。
 そしたらこれがまた大傑作で。予は満足じゃ。ありがとう、そしてさようなら「ミヨリの森」。

 シネ・リーブル梅田は、空中庭園でお馴染みのツインタワー内という絶好のロケーションなのですが、客席も少なくスクリーンも小さめのミニシアター仕様。
 朝イチのみの上映だったので、急いで行ったのですが、なんかものすごい行列が出来ていてチケットが買えないのです。しまった、ヱヴァンゲリヲンもここだったか。チケットよりグッズに大群が行っています! ロビー浸食率80%オーバー! しかもあっちゅーまに満員で立ち見! 危険、非常に危険!

 一方、クゥは空いていて実に平和でした。子供連れが多かったんですけど、みんな静かに見入っていたし。子供は感嘆の声を上げ、おばちゃんはポテチをかじっておりまして、おじいさんがいい笑い声をたてておりまして、館内まるごと田舎の夏休みみたいでした。面倒な客は全部ヱヴァが吸い取ったらしいです。

 何しろ恐ろしい混み方なので、ヱヴァを観にまたここへ来るのは当分後にしたいのですが、学生の一人(カヲル命)がネタバレしたいのを我慢してくれている様子なので、早く観ることにしようかな?

2007年9月 6日 (木)

ヴァニラウェアの新作はWiiで! −朧村正妖刀伝−

 2Dに命をかけた作風で注目されているヴァニラウェアから、早くも次のARPGが発表された。
 本当に早すぎ。「オーディンスフィア」もまだクリアできてないのに

M9n0xifa  その新作とは、「朧妖刀村正伝」(おぼろようとうむらまさでん)。発売日は未定。ヴァニラお得意の2DのARPGだが、Wii用ゲームでは大変珍しいジャンル。西洋ファンタジーから一転しての和風ビジュアルに、期待は高まる。ゲーム内容はまたもや複数主人公の模様だが、PS2より高いスペックを生かして、より快適なゲーム展開となることを望みたい。あと、初回特典は今回もぜひ画集をお願いしたい

 販売元となるマーベラスインタラクティブのウェブを見たが、このタイトルの東京ゲームショーへの出展は明記されていないのが残念。動いているところ早く見たいものだ。

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