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2009年9月 3日 (木)

「ディシプリン*帝国の誕生」獄中記 その2

 Diciprin02

 ……

 ………

 ハァ…

 これはきつい。

 看守がどんどん増え、パラメーターの動きも激しくなって、ゲームが難しいのも確かだが、そういう問題ではない

 初めの頃は良かった。ガスマスクの看守が実はすべて女性だったり、リモコンに奉仕する斬新なペナルティがあったり、毒々しい色のスープを作ったり、噂通りの奇ゲーぶりで笑わせてくれた。囚人も、オ○ムの広報部長もどきがまくしたてるなど、陽性の狂気を放っていた。

 それがどうだ。囚人の過去が垣間見られるようになる頃には、プレイヤーの口数も自然に減り、主人公の身の上が怪しいとわかる頃には、プレイヤーも伏し目がちになり、喪男が天国へのカウントダウンを始めた頃には、プレイヤーも生きるのが嫌になってくる。

 私たちは、凶悪犯罪についてあまりに知ったつもりになっている。ワイドショーは犯罪者の経歴を詳しく語り、裁判所は罪状を精査して判決を下す。しかし、犯罪者の考えていることは、彼らの胸の内だけにあり、私たちには決して知ることが出来ない。「心の闇」などという言葉で、わからないことをごまかして次の話題へ、の繰り返しだ。
 「ディシプリン」は、フィクションという方法で、犯罪者の胸の内をプレイヤーに語りかけてくる。戯れでは済まされない迫力が、短いテキストに宿る。ただの奇ゲーだと思って手を出すと痛い目を見る。-苦痛を甘受する準備は出来ているかい?-

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