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2010年2月

2010年2月28日 (日)

AVATAR

 これはあとでソフトを買っても意味がないね。巨大ホームシアターで3Dが楽しめる、という金持ちでもない限り、絶対映画館で観るべき。この技術でゲームセンターもなんとかできんものか。

●3Dの感想
 始まる前の予告編からいきなり3D。これが典型的な飛び出すギミックで、なるほどこんな感じか、と思わせておいて本編は全く違った。飛び出すというより奥行きが出た感じだ。色についても専用メガネ越しでも充分に鮮やかで、技術の進歩に感心する。
 空中に浮くモニターが本当に浮いて見えたり、投げ込まれるガス弾を思わずよけそうになったり、臨場感のアップした場面があるかと思えば、暇つぶしにパターを打ってみせる所など、お遊びの場面もあって、サービス満点。「アバター」のウリはどちらかというと大自然の方になるのだが、3D効果が顕著なのはメカニックひしめく室内の方。次の機会には、ロボットものかホラーものを3Dで観たいと思った。
 普段が近眼なので、目が良かったらこんなに遠くまで見えるのか、という疑似体験ができた。一方で、気になったのはカメラのフォーカス。映画において、近景だけぼかす、遠景だけぼかす、というのは当たり前の演出手法なのだが、3D方式では違和感が出てしまう。また、メガネの上にメガネ、という体勢では疲労感もかなりのもの。今後、この方式が普及してきたら、快適なマイ3Dメガネを各自持って鑑賞、という時代が来るのだろうか。

(以下に多少のネタバレを含みます)

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2010年2月24日 (水)

以降の続編には期待できない? 「BIOHAZARD5 AE」

Bhac 昨年、「バイオハザード5」を買わなかったので、ちょうどいい機会とばかりに「オルタナティブエディション」を購入した。現在、本編をちまちまと進行中である。

 「4」で思い切ってシューティング寄りに舵を切った本シリーズ。「5」もその路線を継承したのだが、最初の感想は「こんなに操作しにくかったっけ?」だった。
 前作から4年の間に、主に海外からFPSやTPSの傑作が多数登場し、バイオの操作系はすっかり古いものになってしまっていたのだった。これだけリアルな絵で、撃つたびに足が止まり、物陰に潜むアクション一つまともにできないというのは正直つらいものがある。

 そして、強い敵はいても怖い敵がいない、という寂しさ。「4」は、ヨーロッパを舞台とすることで、多少なりとも陰鬱なホラー色を残していたのだが、「5」の舞台は陽光降り注ぐアフリカであり、戦場ものの洋ゲーとあまり変わらない。

 「5」で最新技術をつぎ込んだのは、おそらくオンラインプレイだ。別モードではなく、本編ストーリー中にいつでも乱入、離脱が可能。アーケードゲームのように敷居が低い協力プレイが実現しているのには驚く。
 しかし、バイオでこれをやるのが効果的かどうかは疑問だ。試しに乱入してもらったのだが、こちらは初のステージなのに、向こうは手練れであり、足手まといになって引け目を感じてしまった。純粋な戦闘のみのゲームならともかく、多少なりとも仕掛けやストーリーを味わうバイオでは、気兼ねなく一人でプレイするのが正しいと感じた。
 協力プレイをいつでも可能にするため、ゲーム中は常にパートナーがいることになった。プレイヤーが単独行動にならないので、ますます怖さが出ない。一人でプレイする際、パートナーはCPUが担当するが、このAIがかなり有能で、自力でクリアしている感覚に乏しい気がするのも歯がゆい。

 次回作でホラー路線に戻るのか、オンラインゲームを極めるのか。方針がしっかりしないと期待できる続編にはならないだろう。

2010年2月22日 (月)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その6

 ゲームストーリーをなるべくネタバレせず、キャラや元ネタだけ明かす方針で進めていますが、いかがだったでしょうか。今回でようやく完結です。

Bjds831ポロロ
 「人間鳥」の成田以香留キター! と思ったけど間違い。「鳥人大系」からの出演とは恐れ入った。
 「鳥人大系」は、SFを得意とする手塚の中でも屈指の傑作。「鳥」「猿の惑星」あたりの映画から着想したと思われる連作短編だが、予想外の辛辣な社会風刺が飛び出し、読後の手応えはずしりと重い。ポロロの登場エピソードは聖書のパロディになっていて、今の若い漫画家では腰が引けてとても描けまい、という代物。
 ゲームの各章の題が、ここまでは医学用語だったのに、次で突然「アニマ・ムンディ」となって何じゃこりゃと思った人もいるだろう。実は、「鳥人大系」で各章が鳥人の学名(ラテン語)になっており、それにちなんだもの。

 シルバーランド開発に雇われている駐在員が日本人(ひもとひとし)。手塚の死で未完となった「グリンゴ」の主人公である。「きりひと讃歌」の桐人も登場。

32ピノコ
 ピノコの活躍が少ないなあ、と思っていたら終盤に持ってきたか。ラブレターの内容は「ピノコ・ラブストーリー」。手術前のやりとりは「ピノコ生きてる」から。

33ブラック・ジャック
 原作でも何度か行っている自分の手術。鏡で反転して見る、がゲーム的に再現されていてうまい。私は左利きなのでむしろ楽勝になった。

34オーベロン
 偉そうなキャラをやらせたら天下一品のレッド公は、「来るべき世界」はじめ多数のマンガに出演。その傍らの鳥が〈火の鳥〉にしては人相(?)が悪いな、と思ったら「鳥人大系」のオーベロンでまたびっくり。
 薬品名「ドルベスチン」は「ユフラテの樹」から。「エネル石」は「ロストワールド」の用語。
 アラバスターに見せ場があるのは良いが、どうせなら亜美の方にも出てほしかった。
 最終ステージだけあって、難易度もかなりのもの。

【終わってみて】
 ゲーム的には、リズムゲーム部分はマンガ的演出も含めて良かったが、手術後半のミニゲームは今ひとつのように感じた。
 ストーリー的には、無理に壮大な謎解きにせずとも、大企業の悪を暴くくらいで充分と思った。特に、終わりの方はブラック・ジャックの根本を覆す展開となるため、原作主義の人にはつらいかもしれない。こういう話で行きたいのなら、「火の鳥」がメインのゲームにするべき。「アトムハート」の時と違って、主張がややあざといのも残念。
 とはいえ、ゲームのボリュームの割に、手塚ネタをぎっしり盛り込んでいて満足度が高かったのも事実。(如月先生とコマドリは、伏線らしきものがあったのに出なかったけど。) 全編通して、どの程度の手塚ファンか試されるようなゲームに仕上がっているので、腕に覚えのある人は挑戦すると良いのでは。

(おまけ) ストーリーを含む完全な内容を見たい人は、こちらをどうぞ↓
こっそり積みゲー日記

2010年2月20日 (土)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その5

Bjds05 さて、ここまでほぼステージクリア型ゲームのようにテンポ良く進めてきたこのゲーム。後半に入って思わぬ落とし穴があった。
 ブラック・ジャックといえば、法外な手術料で有名。よって、このゲームでもごっそりいただくのだが、なぜか全然足りない。原因は画像の七色いんこ。後半のストーリーを進めるためには、何度も足を運ぶ必要があるのだが、そのたびに情報料をごっそり支払う羽目に。過去の手術をくり返しプレイし、ちまちまお金をかせいでは〈いんこ〉に貢ぐ日々が始まった。この極悪探偵め!

23本間先生
 名エピソード「ときには真珠のように」を知っていると、その設定変更にびっくりするはず。

24間影三
 BJの父だが、このゲームでは事件の真相に関わる一人として大抜擢されている。父の若い頃のビジュアルが出るのは貴重だが、BJの義妹が出ないのは残念。

29手塚先生
 原作ではBJの数少ない理解者として登場する手塚医師。この治療だけいきなりSランクが取れてびっくりしたが、器具系補助アイテムを装備していたせいで、他がAまでしか取れなかったと判明。

25峠草平
 死んだ弟のことを口にするが、これは「アドルフに告ぐ」の冒頭エピソード。

26ランプ
 患者は別人だが、この手術は原作の「針」をうまく使っている。

28アゲハ
 「ミクロイドS」からまさかの出演。入力指示まで小さくなってびっくり。私はDSiLLなのでマシだが、初期のDSでプレイするとかなり厳しいんじゃないか。

30キリコ
 ストーリーは原作「99.9%の水」をふまえていて良いのだが、手術が凶悪。ペンで超連打を要求され、パネルが壊れるんじゃないかと心配してしまう。しかもゲームの都合により、2回プレイ必須。

27ビッグX
 薬品の名前としてだけではなく、本人登場。ハンス・エンゲルも「ビッグX」のキャラだった事を忘れてた。原作では、宇宙人をも見事に手術したBJ。今回は巨大ヒーローの手術に挑戦だ。

 このあたりまで来ると、日本ではほぼすることがなくなるが、〈ギタラの毒〉の元ネタである「ノーマン」の主役が「マイナーだからなあ」とぼやいたり、「リボンの騎士」のヘケートが妙なツンデレぶりを発揮していたりと、小ネタが尽きない。

2010年2月18日 (木)

シネ・ヌーヴォで観るマイマイ新子

 宣伝だけして行かないというのもファンとしてどうかと思ったので、行ってまいりましたシネ・ヌーヴォ。他のミニシアターもこんな感じなんですかね。映画館がすごかったです。

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2010年2月14日 (日)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その4

 このままのペースだと、最後まで書くのにその10くらいになってしまうので、何かうまいはしょり方を考えるべきか。

14どろろと百鬼丸
 現代の世界に「どろろ」の設定を持ち込んだ挿話。短い話なのにうまくまとめるなぁ。BJでは医者として登場していた百鬼先生が見られないのはちょっと残念。

15シュマリ
 原作「クマ」をベースにした一話。雷の中での手術は、「曇りのち晴れ」から。寄生虫の形は「ディンゴ」のやつに似ている。

16メルモ
 「ふしぎなメルモ」は、連載初期は「ママァちゃん」というタイトル。真間亜メルモ、というこのゲームでの名付けはそこから来ている。

17蓮花
 原作「えらばれたマスク」をほぼ踏襲。ただし、蓮花の病気はハンセン氏病ではなかった。その姿は、「きりひと賛歌」の修道女そのもの。恐るべきクロスオーバーぶり。

18レオ
 言うまでもなく「ジャングル大帝」のレオ。原作BJの「白いライオン」に基づいて展開。この話は、確かにカラーで見たい内容だった。手術パートでのピノコがかわいい。

19鬼丸
 原作の「海は恋のかおり」では、鬼丸の恋の相手は如月先生だった。このゲームでは、如月先生は写真だけ飾ってあってストーリーに絡まないのが惜しい。

20オルガ
 「火の鳥2772」まで出るのか! でも〈火の鳥編〉の理由はこいつではないようだ。

21患者30人
 原作では「こっぱみじん」で40人同時手術を行っている。

Bjds0922ロック
 魔術王ガランプッタが、どこで見たのか思い出せなかったが、「三つ目がとおる」に一度出演した脇役らしい。それにしても「バンパイヤ」のロックをこう使ってきたか。

 原作では、不発弾事件の復讐は、途中で放置されたままである。このゲームでは、その事件に別の意味を持たせて展開させている。未完だった「アトム」や「どろろ」に独自の結末を作ってきたセガが、今度はブラック・ジャックをまとめにかかる。

2010年2月12日 (金)

マイマイ新子、あと一週!

 このブログの読者は8割方が関西圏在住と思われるので、アナウンスしておきます。

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当blog内記事 マイマイ新子と千年の魔法 その1 その2 その3

 当ブログでも傑作として紹介してきた「マイマイ新子と千年の魔法」、大阪で観られるのはあと一週限りとなりました。明日から、モーニングショーとなります。

シネ・ヌーヴォにて、2/13~2/19 各10:00~ 一回のみ上映

 私は、同じ映画を何度も観る、ということはまずしません。しかし、この映画があまりに不入りでDVDも出せるかどうかわからない、などと聞いてしまうと危機感が出てきます。昨年最高の映画を、二度と観ることができないなんて!
 一緒に観てやろうという学生または卒業生諸君はぜひご連絡を。男女問いません(笑)

Maimai_ad005

 今回お見せしているビジュアルは、前岡和之さんによる非公式チラシです。なるほど、こういうメッセージ性を押し出した見せ方もありだな、と思いました。何種類ものバージョンがpdfになっており、ファンはこれをプリントアウトしてゲリラ活動をせよ、ということでしょうか。現在は、下で配布されています。

未完の映画評「『マイマイ新子と千年の魔法』告知とかチラシとか」

2010年2月11日 (木)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その3

 このゲームに限ってはDSiLLでのプレイは不利ではないかという気がしてきた。描く距離が明らかに長くなるもんで。

09ハムエッグ
 BJにとって重要な「不発弾」事件の挿話。復讐の相手が変更になっている!

10ドンドラ
 原作の「ドラキュラに捧ぐ」を彷彿とさせるエピソード。屋敷についての疑惑は、今後のストーリーの伏線なのか、単に背景を使い回したかっただけなのか、判断に苦しむところである。

11マグマ大使
 火山でのオペといえば、「火と灰の中」「昭和新山」がある。マグマは出てもゴアは出ないのね、残念。

12エミヤ
 「プライム・ローズ」まで出るのか! たしかに石化能力はこのマンガの肝、「からだが石に…」と絡めるのは実にうまい。

Noman13伊武谷万ニ朗
 「陽だまりの樹」は、手塚晩年の作品なので、キャラがよそへゲストで出ると言うことは多分なかった。
 キリコが語る〈ギタラ〉の毒。人を塩に変えてしまうこの毒、「ノーマン」に出てきたものだったのだが、気付いたプレイヤーがどれくらいいるのやら

2010年2月 9日 (火)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その2

 手塚書庫をひっくり返して元ネタを探していたら半日経っていた。このゲームやべぇ。

01ヒゲオヤジ
 タクシーの運転手がミッドナイト。初っぱなからマイナー系の出演でのけぞる。ジュラルミンやスカンクもちょろっと顔見せ。
 交通事故にあったヒゲオヤジを手術。ハゲだから開頭手術をしても見かけが変わらない、というゲーム的な都合での起用で、気の毒なことである。

02トッペイ
 いきなり「バンパイヤ」の登場で、トンデモ手術。ロックの影がちらりと。

03チョコラ
 「ドン・ドラキュラ」との共演は、原作では「BJそっくり」というエピソードで描かれる。

04サファイア
 「リボンの騎士」ではシルバーランド国の王女だったサファイア。このゲームでは、シルバーランド開発の社長令嬢で、ジュラルミンに会社を乗っ取られた。名セリフ「ラーメン一杯」は、原作の「ある女の場合」から。

05アトム
 スーパーコンピューターを手術する「U-18は知っていた」と、「鉄腕アトム」を混ぜるという離れ業のシナリオ。

06写楽
 写楽と和登さんは、アニメ版ではご近所の住人(?)としてレギュラー化していたが、ゲームでは「三つ目が通る」の世界観に近い模様。手術妨害の描写は、原作でピノコ誕生エピソードであった「奇形嚢腫」からの引用。

07トリトン
 「海のトリトン」から、トリトンとルカーが登場。BJとシャチのトリトンとの交流を描いた名エピソード、「シャチの詩」の後日談になっているところが憎い。

Midnight08ミッドナイト
 なんじゃこりゃ、と思ったプレイヤーも多いのではないだろうか。ミッドナイトの車が意志を持って暴走。このエピソードは、秋田文庫ではじめて収録された「ミッドナイト」最終回の設定を元にしている。あまりの超展開に、最初の単行本であるチャンピオンコミックスでは削除されていた。確かに、BJが重要な役を果たしており、このゲームにふさわしい内容。
 とは言うものの、かなりの手塚ファンでないと読んでいないであろうこのネタを持ってくるあたり、このゲームの本気度は相当なものと感じた。以降のエピソードにも気を引き締めてかからねばなるまい。

2010年2月 7日 (日)

ブラック・ジャック 火の鳥編 その1

 2月9日は手塚忌である。
 それにちなみ、昨年DSiLLを買ったのでようやくプレイすることが可能になった、このゲームをとりあげることにしよう。

Bjds 「ブラック・ジャック 火の鳥編」は、2006年発売のDS用ゲーム。ほとんど話題にならず、現在では入手が困難と思われる一本だ。
 一般的なキャラゲーのようにTVアニメとのタイアップをうたわず、手塚キャラ総出演を前面に打ち出している。
 それもそのハズ、このゲームの仕掛け人は岡野(ゾルゲール)哲。GBA「アストロボーイ鉄腕アトム アトムハートの秘密」で、手塚キャラ多数を使って神懸かりのシナリオをでっちあげたあの野郎だ。
 今作ではアトムよりさらにドラマ性の高いBJが題材、しかも「マンガアドベンチャー」を自称しており、そのストーリーにも大いに期待がかかる。

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