ブラック・ジャック 火の鳥編 その1
2月9日は手塚忌である。
それにちなみ、昨年DSiLLを買ったのでようやくプレイすることが可能になった、このゲームをとりあげることにしよう。
「ブラック・ジャック 火の鳥編」は、2006年発売のDS用ゲーム。ほとんど話題にならず、現在では入手が困難と思われる一本だ。
一般的なキャラゲーのようにTVアニメとのタイアップをうたわず、手塚キャラ総出演を前面に打ち出している。
それもそのハズ、このゲームの仕掛け人は岡野(ゾルゲール)哲。GBA「アストロボーイ鉄腕アトム アトムハートの秘密」で、手塚キャラ多数を使って神懸かりのシナリオをでっちあげたあの野郎だ。
今作ではアトムよりさらにドラマ性の高いBJが題材、しかも「マンガアドベンチャー」を自称しており、そのストーリーにも大いに期待がかかる。
プレイし始めてすぐに気付くのが、その尋常でない絵のこだわり。キャラデザインが、アニメなどではなく、マンガの絵柄になっている。しかも色のつき具合が、マンガのカラーページそっくりになっているのだ。
秋田書店から出ている豪華版や文庫版のブラック・ジャックを読んだ人なら知っていると思うが、これらの本には巻頭に数ページのカラー部分がある。連載時にカラーだったエピソードではないので、白黒の原稿に色を塗って作っているのだ。そのため、もともとカラー用に描かれたマンガとは違う、独特の色使いになっている。
その味をわざわざ再現しているので、今どきのゲームなのに雰囲気はレトロそのもの。未発表エピソードを読んでいるかのような感覚で遊ぶことができる。
ゲーム的には、アドベンチャーと言うより、リズムアクション。マンガのコマ風に流れる手術シーンを見ながら、指示された入力をペンでこなしていく。カドゥケウスのような手術ゲームにしなかったのは意外だったが、どうやらストーリーはもっと意外な方向に流れそうである。何しろ、開始後一時間でコアな手塚ファン以外を置き去りにする展開が続出。これはすごい。俺がやらずに誰がやる。


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