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2010年6月

2010年6月22日 (火)

「GHOST TRICK」その2 赤いきつねとミドリの刑事

 ストーリーも中盤となり、各キャラクターの描写も本格的になってきた。
 …などと言うと、勘違いする人が出そうだ。この描写とは、ストーリーやら設定やらではなく、彼らの動きによるもの。表示が小さく、そのままでは顔もろくに見えないグラフィックだが、一つ一つの仕草によって、強烈な個性が付けられている。「テンテコの舞」などの目立つ動きだけでなく、本当に何気ない動きまで作り込まれており、その制作の手間を想像すると恐ろしい。
 なお、キャラ等のネーミングが無理矢理幽霊にちなんでいるのは、この作者ならでは。〈死せる〉〈輪廻〉〈屍ら〉〈浄土〉あたりはともかく、〈メゾン・ド・南無阿弥〉〈永眠〉〈お亡くなり通り〉までくると笑ってしまう。

 それにしてもこの刑事、プロフィール画像に使うしかないな。
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2010年6月20日 (日)

ひねくれ者が見る、2010のE3

注:以下の記事は、公正な視点を欠いていますので、正しい情報はしかるべき所から得てください。

【マイクロソフト陣営】
 Natalの正式名称が「キネクト」に決定。併せて、360のニューモデルも発表。
 しかしあかん、これはあかんでぇ。

はちま起稿:…実際のプレイではなくただのビデオ垂れ流し…

もう発売が近いんやから、イメージでなく、実機プレイを見せつけて行かんと。動作がゲームに反映するレスポンスの良さを確認せな、安心して買えへんでえ。

【任天堂陣営】
任天堂:E3 2010情報

 3DSのお披露目。こういう会場が、新ハードで沸くのは数年ぶり。公式サイトも詳しく、ムービーの翻訳までしてくれていて、わざわざアメリカへ行かずとも何でもわかる。ありがとう任天堂。
 しかしあかん、これはあかんでぇ。
 こんなにビッグタイトルを集めてしもうたら、他のハードが死んでしまうやないか。王者たる者、もっと下々に慈悲を与える余裕が必要やでえ。アップルなど、業界外の敵を迎え撃つために、必死なのかもしれんけど。

【ソニー陣営】
プレイステーション公式:PlayStation Move

 PlayStationMoveの発売時期や価格、ソフトラインナップを発表。
 あかん、これはあかんでぇ。
 オリジナル新作ばかり、と言えば聞こえはよいが、サードパーティーがちっとも本気で取り組んでないでえ。何より、Moveと関係のない新作について話題が乏しかったこと、例えば「トリコ」の続報がなかったのはあかんでえ。

【一番期待するソフト】
 意外にも、PS3から見つかった。

Game*Spark:flOwやFloweryのクリエイターから最新作『Journey』が発表
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 草原の次は砂漠。周囲の騒ぎなど気にせず、ブレのない創作姿勢はほんま、かっこええで。

2010年6月19日 (土)

「GHOST TRICK」その1 電話にでんわ

Ghost1 「ゴースト トリック」を購入。

 まだ始まったばかりだが、面白さより先にあまりの新しさに驚く。
 そもそもストーリーというか、設定が独特。死者をめぐる法則の作りが新しいし、キャラも背景もいちいちおかしい。
 そして語り口がユニーク。「逆転裁判」のときの軽妙さが受け継がれていて楽しい。
 何より、ゲーム性が新しい。ストーリーを読むだけ、などと思っていたらとんでもない。緻密な攻略を要求され、要所要所で頭をフル回転させる必要がある。ヒマつぶしで片手間に遊べるようなものではなく、ゲームとしての手応えが大きいのが嬉しい。
 おまけに、パッケージを始めとするデザインワークがいちいち洒脱。これを選ぶオレってセンスいい、とか思ってしまう。買うのが恥ずかしい名前やパッケージのゲームが乱立する中で、これは非常に貴重なことだ。

 本作のステージ移動は、電話を使って行われる。マトリックスのようなかっこいい移動なのだが、しばらくして、ここが携帯電話のない世界であることに気がついた。作中の電話はダイヤル式のレトロなデザインだが、もう何年かすると、これが電話であることに気がつかないプレイヤーが出てきてしまうのかも。

2010年6月16日 (水)

巧舟、久々の新作 -ゴーストトリック-

 いよいよ発売が近づいてきました。体験版がブログパーツになっていたので、載せておきます。(サイズの都合で DSの画像の一部が切れますが、プレイには支障ありません)

 本作のディレクターは巧舟(タクミ・シュウ)。「逆転裁判」シリーズで、神懸かりのシナリオを披露した注目すべきクリエイターです。ヒットしたシリーズではありましたが、あれはゲームボーイアドバンスの時代でした。
 実際には、表に出ない形でこつこつと仕事を続けていたのだと思うのですが、「逆裁」以降、あまりに名前が出てこないので、「カプコンを辞めたのではないか」「パチンコ・パチスロの部署に異動したのではないか」などと、嫌~な噂が流れたこともありました。
 しかし、巧舟はもちろん健在。「ゴーストトリック」は久々の完全新作となります。相変わらずの捻ったシナリオ、そして多少のオヤジギャグっぽさ。何より、ピタゴラスイッチを思わせるパズル性は、DSならではのアドベンチャーの新機軸として楽しめそう?

 現在、海の向こうではE3が開催中です。気が早いですが、次回作は3DSで新機軸を期待しています(笑)。

2010年6月14日 (月)

「龍が如く4」その5 あぶない刑事日記

 第三部の主人公は、谷村。俳優の成宮寛貴が、声だけでなく、姿もそのままに演じる。

 成宮寛貴は、若いイケメンでありながら、ドラマでもさわやかな二枚目などを演じることはほとんどなく、何やら鬱屈した役柄が不思議にはまる。男に対して使っていい言葉かわからんが、メンヘラというかヤンデレというか、そういう雰囲気の俳優なんである。

 谷村もご多分に漏れず屈折しまくった刑事であり、それが成宮にばっちり似合っている。もめ事に首を突っ込んでは金を巻き上げる汚職刑事であり、麻雀に入り浸り、キャバクラに通うダメ刑事。その上、一般市民の合コンにしれっと加わるサブシナリオまであるのだから笑ってしまう。
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 しばらく街をぶらついてダメっぷりを楽しんでいたところ、一章で秋山が経営していたキャバクラに入れるようになっているのに気がついた。本作の「キャバつく」はまだほとんど手つかずだが、入ってみた。指名は出来ず、フリー入店となり、3人ほどのキャバ嬢がついた。
 すると谷村、

「退屈な女だ」
「生理的に受け付けない女だ」
「下品な女だ」
「…今日はハズレだな」

とばっさり。この刑事、性格の悪さも相当なものだな(笑)

2010年6月12日 (土)

エボリューション

 中身がない。
 かなりの予算をかけており、面白生物がたくさん出てくるが、中身がない。面白黒人を吹き替えの山ちゃんが熱演しても中身がない。主人公が世界を救っても中身がない。作中のデブ学生の頭の中のようにスッカラカンの映画である。
 21世紀にもなってこんなものを作ったアイバン・ライトマンは、かつて「ゴーストバスターズ」を撮った監督。言われてみれば、作りは非常に似ている。主人公たちのさえない境遇、下ネタの多く入ったギャグ、ノリのいいテーマ曲とキャッチーなトレードマーク、そして何より最後にデカい敵を盛大に倒す、そっくりだ。お化けを宇宙生物に置き換えてしまえば、ほぼリメイクと言っていい。
 しかし、「ゴーストバスターズ」が映画史に残る傑作であったのに対し、「エボリューション」のダメさは一体どうしたことだろう。たとえB級映画であっても、どこかに印象の強いシーン、好きなシーンがあるものだが、この映画にはどうにもそれが見あたらない。いや一つあった。生物の死体が転がっているところだ。わざわざかっこいいドラゴンを作っておいて、たくさん死んでいるだけ、というシュールさはこの映画らしい珍場面? なんにせよ、宇宙生物のようにつかみどころのない映画だ。

キャラへの共感  2
キャラの成長   1
宇宙生物の進化 ∞
個人的総合    3

2010年6月 7日 (月)

「龍が如く4」その4 曽田地道場師範日記

 地下闘技場で、熱いドラマを見せてくれた冴島。
 うむ、いい最終回だった。
 …などと感慨にふけりつつ立ち去ろうとすると、変なオッサンに呼び止められた。

Ryu44

 奴の名は曽田地。格闘家の弟子を育成し、道場再建を目指すスペシャルミニゲーム「格つく」の始まりだ! ウェルカム トゥ 曽田地道場!
 育成ゲームとしてはかなり真っ当な出来なのだが、とにかく曽田地のテンションがおかしい。セリフもさることながら、動きがいちいち変。待てよ、このウザいモーションは前作までで見たことがあるぞ。わかった、こいつ、前職はキャバクラかホストクラブの客引きだったに違いない。
 弟子のキャラクターもかなり立っており、メガネのうらなり坊やを育てきったと思ったら、二人目がいきなりタイガーマスクで苦笑。後には落合監督の息子が控えているらしいし、本当にサービス過剰なゲームだ。

2010年6月 5日 (土)

RAILWAYS -49歳で電車の運転士になった男の物語-

 スケールの小さい地味映画ながら、観て良かったと思える貴重な一本。

 そもそもタイトルが詐欺である。ALWAYSの制作会社が作った新作だが、これっぽっちも似たところがない。本作は鉄オタ以外に向けての商売っ気が全くない。CGの力業も見せはしない。
 49歳のエリート会社員、筒井(中井貴一)が、その地位を投げ打って田舎の電車運転士を目指す。副題からすると、その過程を見せる物語と思われそうだが、これがまた違う。意外なほどあっさり運転士になれてしまうが、それ以降にまだまだドラマが詰まっている。

(以下、ネタバレを含む)

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2010年6月 4日 (金)

ドラマ「月の恋人」がひどすぎて目が離せない

 キムタク主演のドラマが今年も駄作。

 …こんな書き出しをしなければならない時が来るとは、10年前には想像もしなかった。月9ドラマ「月の恋人」が色々とひどい。
 キムタクを本来よりかっこよく見せようとしてすべてが空回りしている。
 若造イメージからの脱却を図ったのか、今回のキムタクは社長役。ビジネスのために冷徹に周囲を切り捨てるクールな役…かと思ったら中途半端にいい人アピールが入ってちっとも突き抜けられない。
 物語は上海ロケで華々しくスタート。ところが、内容がひどい。キムタク社長が貧民街で美女(リン・チーリン)と出会い、〈マイ・フェア・レディ〉するという自惚れにもほどがあるシナリオ。万博を開いて先進国アピール中の中国政府は、抗議してもいいと思う。
 キムタク以外の有名キャストの扱いがまたひどい。デキるデザイナー役の篠原涼子はまだまし。ラーメン屋で飼い殺しの竹中直人は何のためにいるのか分からないし、何をしてもリン・チーリンの引き立て役にしかならない北川景子のポジションには涙を禁じ得ない。

 先日、ビストロスマップにリン・チーリンが招かれたのだが、モデル出身だけあって、他のゲストより頭一つ高い長身だった。それなのに、ドラマの中ではキムタクの方が頭が高いという怪奇現象、バストアップの時にはことごとくキムタクを段の上に乗せるという撮影で、画面がひどく不自然な構図に陥っている。
 男の背が低いのはそんなにまずいだろうか。チビでは格好が付かないというのは分かるが、普通の身長の男と背の高い美女という組み合わせなら、別に悪くないと思うのだが…。作り手に、キムタクを見下ろすことまかりならん、という無駄な固定観念でもあるのではないだろうか。
 恋愛シーンの作りがまた、バブル期のトレンディ・ドラマを思い出させるなつかしい出来で、現代におけるリアリティが驚くほど感じられない。いっそのこと、設定を20年前とでもしておけばよかったんじゃないか。

 色々とひどすぎて、どう結末を迎えるのか目が離せない、非常に困ったドラマである。

2010年6月 1日 (火)

「龍が如く4」その3 脱獄逃走日記

 第二部に入って、ここからの主人公は冴島。
 〈極道18人殺しの脱獄囚〉と、説明書にも紹介されているが、その脱獄のところからゲームにしてくれるバカ丁寧さこそが「龍が如く」。
 こんな犯罪者をプレイして楽しめるのだろうか、という心配は全くの取り越し苦労。脱獄が済む頃には、バッチリお気に入りキャラになっていた。シナリオが良すぎる。

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 それにしても、人殺しより人相の悪い極悪看守の登場には笑った。まるでハリウッドの脱獄映画だ。殺人のシーンも、ヤクザ映画と言うよりはリベリオン風味。このぶんだと、アメリカへ舞台を移して、ヤクザがギャングやマフィアをシメるゲームになる日もそう遠くない。

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