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2010年10月25日 (月)

「アイドルマスター2」はどうなる?

 いやはや壮絶ですね。作り手もファンも胃が痛くなるような状況で、気の毒です。

ITmedia News:「アイマス2」署名8500件手渡し求め、ファンが内容証明送付 「キャラ4人育成可能にして」

 さて、上記の件に関して、先日、コメント欄で次のような質問をいただきました。

・数万本売れるか売れないかの国内Xbox市場で、8500人が買わないと言ったとき、これは商品として成立するのだろうか?
・このような正式に書面化された要望を、製作サイドはどのぐらい真摯に受け止めるべきなのか? また、具体的に仕様を変更するべきなのか?

 まず署名に関してですが、この数がどれくらいソフトの売れ行きに影響するか、なかなか推し量りにくいところがあります。ネット上での事件は、面白おかしく盛り上げる人が大勢いますから、そういった野次馬票が相当数含まれるのではないでしょうか。また、たとえ要望が受け入れられなくても買う、というつもりで署名した人もいるはずです。何より、「2」ではずされた4キャラ以外のファンにとっては、ダメージは軽微です。
 しかしながら、この署名が無視して良いほど軽いものか、というとそうではありません。「アイドルマスター」の場合、ゲームそのものに比して、キャラクター商品の市場が大きい。ファンが幻滅して、関連商品を買わなくなる、ということの影響ははかり知れません。そしてすでにその兆候は出ています。

はちま起稿:【アイマス2】 9・18事件以降関連CDの予約が激減 データは嘘をつかない

 一方、仕様を変更すべきかどうかについてですが、ちょうど、署名の到着を受けて制作側の発言が出たところですね。

アイマス公式ブログ:プロデューサーであるファンの皆様へ

 慎重に慎重を期して書いている様子がありありの苦渋の文章ですが、要するに、変更はできない、と言ってます。
 はずされた4人の復帰。これがまず一番無理です。「アイドルマスター」の肝は歌ですが、これは初音ミクが歌っているのではないのです。従って、すべてのキャラ、すべての組み合わせで歌を収録しなければなりません。楽曲を作り、声優さんのスケジュールをおさえるだけでも大変です。デモが公開されたと言うことは、収録もほぼ終わっているのでしょう。これらを変更すると、ゲーム開発をほぼ振り出しに戻すことになってしまいます。社外で作る素材は、CGやプログラムと違い、後から変更がきかないのです。
 男性アイドルの退場は、シナリオの書き直しを意味し、オンラインの復活は、サービスに伴う費用対効果が問題になります。
 すべてを通して言えるのが、ファンと作り手のズレ。ファンが昔のままを求めたのに対し、作り手の提案する新機軸が裏目に出てしまった。もともと「アイドルマスター」はアーケードで短時間プレイする育成+対戦型のシミュレーションゲームでした。360版はその移植版です。「2」は家庭用に特化するため、シナリオを盛り込んでボリュームを出そうとしたのでしょう。そのための、オンライン機能をカットしての一人プレイ、CPUライバルの充実、男性ユニットの登場だったわけです。方法論としては、きっちり筋が通っていると思います。
 制作者のすべきことは、変に要望を気にしてぐだぐだになるのではなく、「やってみたら面白いじゃないか」という完成度にまでゲームを高めていくことではないでしょうか。

 では、ファンが要望の声を上げることは無駄だったのでしょうか。そんなことはありません。次の新作(「3」?)の企画の際には、要望が検討されることになるはずなので、Mattaku
↑こんな悪態をつかずに、気長に見守りませんか。ゲームのアイドルは、いつまでも歳をとらないんですから。

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コメント

 質問に対する分析、ありがとうございます。
結果的には予想通りだったわけですが、この問題が持つ意義はゲーム業界全体として大きかったのでは?と思います。

 しかし、今回の回答は酷い。
まず回答の見出しからして、「プロデューサーであるファンの皆様へ」ですからね。
この時点でも違和感を感じましたが、内容がさらに酷い。
どこか現実とゲームの中のバーチャルがごちゃ混ぜになったような文面で、傍から見ていてもお茶を濁してごまかしているようにしか受け取りようのない内容。
百歩譲って開発途中なので詳細は明かせないにしろ、要望に対する明確な回答になっていない点は問題でしょう。

 そして師匠の分析にある「ファンと作り手のズレ」というのも著しいと思う。
私が思うに、「ゲームに対するキャラクター」「キャラクターに対するゲーム」という認識のズレが大きな問題なのではないか?と思うわけです。
つまりは、「アイドルユニットの育成を楽しむゲーム」のはずが、「特定のアイドルが成長していく様を楽しむゲーム」に摩り替わってしまったのでは?ということです。
この辺は5年も経過しているので、当然後者に偏りがちになることは目に見えていたわけですが、その辺りが今回の騒動の根本だったんじゃないかな?と分析する次第です。

 アイマス2に関して言わせれば、なんで全キャラ新人にしなかったんだろう?
さらに逆説的に、男性ユニットを作った時点で、男性もプレイヤーが育成できるだけのバリエーションを用意すれば、腐女子な方々を取り込めたのに、とか思うわけです。
新しい挑戦をするには、やはり新しい素材が適しているわけで、それがアイドルと称するのなら尚のことだと思うんですけどね~。

連投失礼!

あのSSにある「まったく こりない 悪びれない」ですが、悪態というよりも、未来を予見していそうで妙にリアリティーを感じます。

2度あることは3度ある!!

アイマスに関しては、今までの展開のアホさにファンがずっとフラストレーションを溜めていて、それがとうとう爆発したという点もあると思います。
何故かSFロボット物になったアニメ版や一般向けのマーケティングで内容は超マニアックなDS版などまさに誰得な企画が続いていましたからね・・・。
その上正当続編がまたもやファンの意向を無視ではいい加減文句の一つも出るでしょう。

最後まで読ませていただいてなるほどと思った矢先、検討した挙句3ではなくてPS3で2の完全版が出るのではと思ってしまいました。
前科もあるってことで。
その辺考え出すと購入には二の足を踏みますね。
過去の行いは大事だなと改めて考えさせられる内容でした。

どうせこれからもDLCで新曲やアイドラあるし、CDも出すために声優を何度も収録に呼ぶんだから小町の4人の収録くらいできるだろ

ん~バンナム‥特にその中のナムコサイドについては
アイマスに限らず不誠実な対応が多すぎるんですよ
その中でアイマス信者ってのはむしろ擁護側であった訳で、そのキャラ愛故に高価なDLCやCDに湯水のようにお金を注いてたんです
だからこその猛烈な反発です

今に始まった事じゃ無いですよ
>次の新作(「3」?)の企画の際には、要望が検討されることになるはずなので、

との事ですが、アイマスシリーズ含め色んなソフトでそれを裏切り続け
バンナムの方針に不満を持ち続けたユーザーが
ついに我慢の限界を超えたって見るべきかもしれません
狼少年の末路に近いモノがあります

おそらく単純にナンバリングタイトルの発展の意味で
箱無印から2へと話を進めていると思いますが
中間にあるL4UやSPそしてDSの問題もからめるべきだと思います
これらが良くも悪くも一種のストレス商法化していたことなども調べてみる必要があると思われます
またこれらの影響は、本文で言及されているブログの記事内のグラフにも
影響を見ることが可能です
またニコニコ動画の数字も種々のサイトで公開されていますので
そういったものを参考にする必要があると思われます
そうすれば必ずしもブログ主が述べられているような
単純な理由と結果だけではないことが理解できるのでは?
まずは頑張って自分の力で数字と資料を集めてみましょう

通りすがりに失礼します。
プロデュース不可の4人も、ゲストとしてステージに立たせることはできるようです。つまり、歌に関してだけ言えば、確実に全員分収録してあるはずです。
あとは、シナリオ変更による台詞の追加収録ということになるでしょうが、これも単に発売を延期すれば可能なことです。要望を叶えるための発売延期ならファンも納得するでしょう。ただ開発期間が延びれば費用も嵩みますからそこはまた対効果ということになるでしょうが。。。

署名は、確かに野次馬票などもあるでしょう。
しかし、署名などはしない、もしくはしているのを知らなかった潜在的な反対派という層もいるでしょうし、それらを含めて、どの程度が『購入しない』という姿勢を取るのか興味がありますね。

ただ、キャラ物……特に、全員を扱って各種展開をしているシリーズで、外されたキャラ以外のファンにはダメージ軽微、というのは客観的すぎる気がしますが。

はじめまして。前作以降、ファンから見ると首をひねるような展開が続いた末の発表に、不満と不安が爆発したというのが事の真相、というのは皆さん述べられている通りだと思います。
またナンバリング続編に4年のインターバルを費やしていますから、「2」はスルー、「3」に期待という気分にならないのも無理はありません。
コンテンツとしての勢いははっきり落ちていて「2」が最後の希望、という意識もあったと思いますし、たとえ「3」があってもキャラクター一新が濃厚でしょうから、ここで食い止めなければという切迫した感情もあると思います。

ですが普通に考えて今から修正は不可能、企業としてもそれは選択しないでしょう。少なからぬ反発は予想して舵を切ったのでしょうから、信念を持って磨きあげるしかないというのは同意です。
また個人的にはゲームは体験の娯楽ですからプレイして最終判断するもの、というのがルールかなと思います。前情報で拒絶するのも、もちろんあるべき選択ですが。

いずれにしてもコンテンツとして死んで欲しくないという意識だけはファンもメーカーも一緒だと思います。この声が無駄にならない今後の展開には期待したいですね。

 コメントいただいた皆様、いらっしゃいませ。
 ここまでのものを読みましたが、一通り見るとと大変良くまとまっているように感じますので、個別に返答することは控えさせていただきます。
 ニコニコに、2ちゃん並みの掲示板が設置されていたとは、今回初めて知った次第です。

とあるブログで紹介されていたので閲覧させていただきました。まっとうな意見のようでいて、色々と突っ込みどころ満載でしたが、1つだけ書かせてください。
「何より、「2」ではずされた4キャラ以外のファンにとっては、ダメージは軽微です。」
これは違います。私は既存キャラのファンですが、4人が外されたことを決して認めたくありません。状況が改善されない限りゲームもCDも買うことはありません。この心理をご理解いただけない限り、所詮は外野の方の意見だとしか受け止められませんでした。不躾な物言いで申し訳ありません。

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