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2011年2月19日 (土)

アドベンチャーゲームの歴史を振り返る その7

 アドベンチャーゲームの歴史も今回で一区切り。ご静聴(?)感謝。

●その頃、海外では
 日本がテキストベースのゲームを作る一方、海外では、グラフィカルなアドベンチャーゲームが進化していた。(実は、海外製のテキスト主体ゲームもあったのかも知れないが、当時はあまり輸入されなかったということなのかも)

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「アローン・イン・ザ・ダーク」(92)インフォグラム
 「アローン・イン・ザ・ダーク」は、3Dで描かれたキャラを操作するタイプの、館ものアドベンチャーゲーム。「バイオハザード」の先祖に当たる、画期的なタイトルである。しかしながら、当時のPCは、3Dを動かすにはあまりに性能が低く、この程度の絵しか出せなかったのである。

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「MYST」(93)Cyan
 そこで、「ミスト」の登場だ。あらかじめ高性能な機材で3DCGを作り、出力された画像を画面に貼り付けた。この方法ならゲームをするPCの性能はほとんど必要ない。ユーザーは、幻想的なCGの雰囲気に夢中になった。
 本作は、テキストではなく、絵や音からヒントを探す難解な謎解きゲームになっており、一人称の画面も手伝って、かなりの没入感を得ることが出来た。

●今はなきバーチャルシネマ
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「夢見館の物語」(93)セガ
 どうせ3Dを使うなら、静止画じゃなく、全編ムービーファイルにしちまおう、という大胆な発想で作られたのがこの「夢見館」。セガ初のCD-ROM搭載機、MEGA-CDの目玉商品として発売され、〈バーチャルシネマ〉と称された。3D性能の一切ないこのハードで、こんなゲームが出来るとは、と驚いたのを覚えている。技術的な都合で、粒子が粗く不鮮明な映像も、雰囲気を出すのに一役買っていた。「ミスト」を参考に作ったのかどうかは時期的に微妙なところだが、開発担当のシステムサコムなら、「ミスト」を見ていそうな気はする。

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「Dの食卓」(95)WARP
 この流れに見事に乗ったのが「D食」、飯野賢治の出世作である。マイナーハードだった3DOの中で、このゲームの存在感は別格だった。

 ムービーを活用した〈バーチャルシネマ〉タイプのゲームは、ゲーム機の3D性能が低かった時代の、過渡期的なジャンルだった。以降、ゲーム機の性能が上がると、リアルタイムに描画された3Dの舞台でゲームができるようになり、このタイプのゲームは自然消滅する。
 ただ、無理矢理今につなげると、謎解きの楽しさは〈脱出ゲーム〉等に、操作できる映画としての楽しさは「ヘビーレイン」に、それぞれ受け継がれていると言えなくもない。

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コメント

やるドラも紹介して欲しかった。

ちょうどこの続きに入る内容ですよね。
まだ新しいので書きませんでしたが…

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