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2011年4月

2011年4月30日 (土)

「斑鳩」?「シルミラ」? -Outland-

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 気になる新作を発見した。フィンランドで作られた「Outland」である。

Game*Spark:『Outland』のトレイラーがデビュー
Game*Spark: “斑鳩”風アクション『Outland』Co-opトレイラー

 赤赤青青赤青青、この属性アクション、まさしく「斑鳩」だ。スタッフもインスパイアを認めているとのこと。トレジャーなんて、日本でも相当の手練れしか注目していないデベロッパーだと思うが、そんな日本の片隅のゲームが、遠くフィンランドのクリエイターにまで感銘を与えているのかと思うと、なんとも感慨深いものがある。
 影絵風ビジュアルも美しくセンスがあり、ぜひプレイしてみたいので、日本でも発売を検討してほしい。

 問題は、本作がダウンロード配信タイトルであること。まずはPSNが復旧してくれないと困る。価格は多分1000円くらい? お得だなあ。

2011年4月29日 (金)

ドラマ「ヤング ブラック・ジャック」を上から目線で見る

 この番組をテレビ欄で見つけたときの俺の反応。

きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

 そもそもタイトルが要注意。ヤング商法は期待値を下げて臨まねばならない。「ヤング・シャーロック」や「インディージョーンズ 若き日の大冒険」にがっかりしてきたこれまでの経験が頭をよぎる。
 原作とはかなり異なり、ブラック・ジャックのキャラクターを現代に再設定しようという意志が見える。 だが、キリコ誕生エピソードは違和感があった。う~ん、この設定なら白拍子先生がよく当てはまると思うのだが、さすがに知名度が低すぎるか。
 シナリオは詰め込み気味でやや強引。お膳立てが過ぎるので、事前にどんな手術をするか、簡単に予測できてしまう。また、軽薄にならないようにしているのだとは思うが、全編無闇に重苦しいのも気になった。10年前の本木版ブラック・ジャックは、コミカル要素もうまく馴染んでいたのだが。
 映像面では不満が多い。手術シーンがしょぼく、テンポもなく、神業に見えなかった。

 そして結末。ピノコ誕生エピソードを予感させるところで気を持たせて終わる。ここ数日、当ブログへ〈奇形嚢腫〉を検索して来る人が急増しているのは、このせいか。何にせよ、好評だったら連続ドラマへつなげてやろうという魂胆が見え見え。金の亡者は、ブラック・ジャックではなく、テレビ局の方であった。
 
 とはいえ、充分警戒したおかげか、原作との違いにさほど腹を立てることもなく視聴することが出来た。なあに、「鉄腕アトム」に対する「ジェッター・マルス」みたいなもんだと思えば、どうということはない。

2011年4月28日 (木)

キラウェア倒産で和製アドベンチャーゲームの未来を憂う

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 私はアドベンチャーゲームが好きである。難しいアクションや、時間のかかる成長要素などに煩わされず、ストーリーを堪能できる素晴らしいジャンルだと思う。
 よって、アドベンチャーゲームに関してはいかなるマイナーなタイトルでもとりあげるブログ、「アドベンチャーゲーム研究処」をたまに見るのだが、この情報を知ってがっかりした。

 キラウェアは、大阪でアドベンチャーゲームを専門に作っていたデベロッパーだ。最後の作品はフリュー販売の「つくものがたり」。声優が豪華で絵も今風。今、アドベンチャーゲームを売る方法としては正攻法だ。
 しかしこれが売れない。昨年のCiNG倒産もそうだが、和製オリジナルアドベンチャーゲームというのは、最近本当に売れない。充分に売れているのは、もはやカプコンの「逆転」シリーズくらいではないのか。
 18禁ゲームが、エロという飛び道具の力で、標準以下のデキのアドベンチャーゲームをそれなりに売り上げている例を見るにつけ、ちゃんとしたゲームを待っても報われない、そんな未来を想像して暗い気分になってしまう。

 海外だと、アドベンチャーゲームも「Heavy Rain」や「L.A.ノワール」のような、新機軸・超大作が出てきて、期待できるのだが…

2011年4月21日 (木)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 「NieR Replicant」その4

 2週目をプレイし、Bエンドに到達した

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 あのね、大阪梅田の商店街に、「ぶっちぎり寿司」を名乗る寿司屋があんの。お品書きは普通なんだけど、見るとすごいの。ネタが大きくてシャリを完全に覆い隠しているの。軍艦巻きなんか頼むと大変。イクラがあふれて皿にこぼれ落ちているの。ぜひ一度お試しあれ。
 何が言いたいのかというと、そう、「ニーア」の二周目。鬱成分が増量されて溢れているわけよ。ええ、寿司みたいに。
 「ニーア」の二周目は、客観的に言うと、青年期以降の内容に、ほんのちょっとデモを足しただけ。ゲームの流れは何一つ変更されていない。ところが、この「ほんのちょっと」のせいで、その他の部分のイメージまで変わってくる。もうね、新しいデモが加わるたびに嫌~な感じが容赦なく増えるわけ。これは費用対効果が抜群だわ、さすがヨコオさん、やりおった。

 あ、大将、ブリーム一つ握って。それからハイネリアの造りね。

2011年4月18日 (月)

出崎統監督が逝去

「ガンバの冒険」アニメ監督の出崎統さんが逝去 67歳、肺がん

 虫プロ出身の監督として、数々の手塚作品のアニメ化を手がけた出崎監督が亡くなった。宮崎駿より若いじゃないか、早すぎる。
 代表作、「あしたのジョー」のせいもあるが、劇画調で男前な作風の監督、という印象がある。特に、OVA版「ブラック・ジャック」は、原作を上回る重厚感があった。
 近年は劇場版「AIR」や「CLANNAD」を監督していると知り、びっくり。柔軟に今風のアニメに対応したのかと思ったら、いつも通りの出崎演出だったらしくて安心した(笑)

 手塚治虫が亡くなって二十余年、今度はその弟子が亡くなっていくのかと思うと、どうにも寂しい。

2011年4月17日 (日)

少年メリケンサック

 世界人類を撲殺ゥ~! 少年メリケンサァァァァック!

 これは見物。キャスティングからしてパンクだ。
 まず宮崎あおいが素晴らしい。体を張って喜劇をやりきっている。大河ドラマ「篤姫」と並行して撮られたというのがますますすごい。
 佐藤浩市が素晴らしい。数々の二枚目を演じてきたこの名優が、頭をトゲトゲにしてベースを弾いている奇跡。
 そして田口トモロヲ。ボーカルの「ジミー」を演じて大暴れするのだが、「プロジェクトX」で渋いナレーションを担当していたのがこんな人だったとは。
 忘れちゃいけない田辺誠一。大ヒット歌手「TELYA」の怪演は必見。「アンドロメダおまえ」のインパクトは絶大だ

 カンナ(宮崎あおい)がネットで発掘したバンド「少年メリケンサック」は、実は80年代に解散しており、再結集してみると40越えた親父たちだった。まともにステージなどできやしない。そんな物語であるにも関わらず、挿入曲の完成度が異様に高いのもまた見所だ。
 もともと上手くはなかった「少年メリケンサック」。それに対して、きれいではあってもどこか空疎な今どきの曲。これらが、作中で曲を実際に聞かせることで、説得力のある対比となって感じられた。
 意外や意外。これはかなりまじめな音楽映画なのである。

キャスト  9
挿入曲  10
うさん臭さ 8
個人的総合 7

2011年4月11日 (月)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 「NieR Replicant」その3

 Aエンドまで終了。この後、周回プレイによってさらなる展開が待ち受けているらしい。

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 シナリオはかなり特殊だ。
 多くのゲームでは、本編のストーリーが深刻な内容であったとしても、脇道のストーリーには息抜きの出来る軽い内容が入っていることが多い。
 ところが、「ニーア」ときたら、本編が陰鬱なのに加えて、サブストーリーもバッドエンドが乱発。普段、「最近のゲームのストーリーはぬるすぎる。もっとハードな内容を描くべきだ」などと言っている私でさえ、「もう少し手加減して登場人物に幸せを分けてあげたらどうだろうか」と弱音を吐きたくなるシビアさなのである。
 それでいて、アクションゲーム部分はサクサクと快適で楽しいので困ってしまう。

 最後のセーブポイント以降、結末までの怒濤の展開は、他のゲームとの比較があまり思いつかない独特なものがあり、ハマる人は大いにハマることと予想される。
 それにしてもラスボスと戦った場所、何の建物だったのだろう。劇場? それとも体育館? 「おめでとう」エンドになったらどうしようかと思った(笑)

他の方の注目すべき「ニーア」評
島国大和のド畜生: ニーアレプリカント 感想 企画屋ならではの着眼。さすがです。

2011年4月 3日 (日)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 「NieR Replicant」その2

 基本がRPGということで、意外性のあるストーリーに注目が集まるこのゲーム、いやいや、システムの意外性も大したものだ。

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 突発的に弾幕シューティングバトルが始まる。3Dアクションらしく剣を振り回しているだけでは全く通用しない!

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 民家の中などでは、急に視点が断面図になる。まるで「ソーサリアン」だ、と思った私はいい歳。

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 そうかと思うと、意表をついた真上から視点。今度は「イース」ですか? 体当たりバトルじゃないけど。

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 釣りが出来る場所は世界の各地にあるので、のんびり竿を垂れてみよう。しかし、クエスト「釣りをする人」のクリア条件は鬼畜

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 自宅の裏の畑で、作物を育てることも出来る。クエストに必要な素材の売値が異常に高い、と思ったら、自分で栽培できないか調べてみよう。しかし、そんなことより、かわいい妹のために花を咲かせまくる、というのが兄として正しい姿のような気もする。

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 突然画面がブラックアウトすると、PS3が故障したんじゃないかと思って冷や汗をかくよな! 予告なくノベルゲームが始まるとは、やりおるわい。

 この他にも様々な遊びが挿入されており、何が起こるか予断を許さない。長丁場を飽きさせないサービス精神には感心する。

2011年4月 2日 (土)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 「NieR Replicant」その1

 「ニーア レプリカント」は、スクウェア・エニックス販売のアクションRPG。PS2時代の怪作、「ドラッグ オン ドラグーン」のスタッフによる新作ということで話題になった。

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 のっけから、陰のある雰囲気に圧倒される。とは言うもののビジュアルは至って普通。光や水面、鎧などにシェーダーの恩恵らしきものが出ているものの、PS3のゲームとしてさほど突出したものではない。それなのに空気感がすごいのは、憂いを帯びたボーカル曲がほとんど常にかかっているから。さすが、海外でサントラ・オブ・ザ・イヤーを受賞するだけのことはある。

 このゲーム、RPGなのに冒険しないのも面白い。多くのRPGでは、旅を続けるうちに世界の果てのような所へ達してしまう。しかし、ニーアの目的は、病気の妹を治すこと。この妹、ヨナがあまりにもかわいいためか、ニーアはどこへ出かけても必ず村へ帰ってくる。自分の家を中心に、目的地が放射状に配置されている感じの世界地図になっているのだ。村人から依頼されるサブストーリーの数が多いこともあり、プレイ感覚はむしろオープンワールドのゲームに近い。
 物語の中盤で、よくある話だが、村が魔物に襲われ破壊される。そして、これまたよくある話だが、妹が魔物にさらわれる。それでも、ニーアは決して村を去ることはない。かつてゲームの主人公で、ここまで自分の村を愛し抜いた者がいただろうか。

2011年4月 1日 (金)

イレイザーヘッド

 デヴィッド・リンチ監督の長編デビュー作。
 あらゆる創作物に言えることだが、作り手の資質は最初の一作に最も鮮明に現れる。「イレイザーヘッド」もまた、そういう作品だ。

 舞台はフィラデルフィアの工業地帯。主人公のヘンリー・スペンサーは、表向きはしがない印刷工だが、その正体は凄腕の諜報員。ターゲットとなった組織の中心人物を確実に消すことから、〈イレイザーヘッド〉の通り名で恐れられている。
 ある日、ヘンリーは仲間の諜報員、メアリーXから、奇妙な赤ん坊を託される。
 赤ん坊のようなそれは、次のターゲットとなるエイリアンの捕虜だった。ヘンリーは様々な方法でエイリアンとのコミュニケーションを試みる。しかし、エイリアンは甲高い泣き声でピーピーと泣くばかりで、何一つ情報は引き出せない。やがて失望したメアリーは組織を去ってしまう。
 残されたヘンリーは、ついに実力行使に出る。エイリアンもこれに対抗し、悪夢のような超能力バトルが開幕する。果たして生き残るのは…?

(続きを見ることをお勧めします)

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