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2011年5月

2011年5月30日 (月)

「narcissu」(ナルキッソス)

 今さらながら、ステージ☆ななで配布されているノベルゲーム、「ナルキッソス」をプレイした。
 困ったね。こんな良いものを無料で配られては、商売あがったりだ。

Nar

 ただのノベルと侮る事なかれ。プレイすると色々勉強になる。
 まず感じるのが、作品としての純度の高さ。選択肢もなく、背景も少なく、キャラの絵などまれにしか出ない。テキストの力のみでプレイヤーを引っ張っている。こういう思い切りは、商業作品では難しい。
 ストーリーは、あえてカテゴライズすると難病ものの一種。しかしながら、医学考証がされておらず、登場人物は死を目前にしているとは思えない元気さを見せる。これも一種の思い切りで、病気のリアリティを捨てて、死へのタイムリミットを宣告された若者がどんな行動をとるのか、という思考実験に焦点をあてた物語となっていて面白い。
 続編の作り方、という点でも勉強になる。何しろ、主人公もヒロインも死を間近に控えているので、続きを作りようがない。そこで、時系列を遡って過去のエピソードを2作目としているわけだが、この内容が1作目の背景をきちんとふくらませていてうまい。ちょっと話をつなげ過ぎのきらいはあるが…。

 このゲームは、高評価を得て、昨年、フリーゲームとしては異例のPSP移植版が出た。キャラの絵などが足されて、豪華になったが、評判はあまり良くないらしい。それはそうだろう。ストイックに表現された純粋さこそが、本作の魅力だからだ。
 

2011年5月28日 (土)

アイレムから革命軍飛び立つ -グランゼーラ設立-

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日本の希望を乗せて、休むことなく稼働する工場

 先日、アイレムがゲーム開発をやめるらしい、という残念なニュースをお伝えしました。
 では、そのスタッフはどうなってしまうのだろう、と思っていたところ、九条一馬氏をはじめとする主だったメンバーが、新会社を設立していることがわかりました

株式会社グランゼーラ

 ロボットアニメかと思うその社名は、「R-TYPE TACTICS2」の革命軍の名前からとられているようです。
 それにしてもこのサイト、見れば見るほどアイレムです。これからもユニークなタイトルを作るし、エイプリルフールもやる、と読みとれます。どこから資金を調達するのか気がかりではありますが(笑)、まずは新製品の発表に大いに期待したいと思います。

2011年5月24日 (火)

「ノーモア★ヒーローズ2 デスパレートストラグル」その3

 ついにクリア。ストーリーに関しても、ここまでのゲームのスマートな進行と同様、きれいにエンディングを迎えた。本来なら喜ばしいことなのだが、ゲーム業界きっての曲者集団であるグラスホッパーマニファクチュアの作にしては物足りない、などと思ってしまうのだからファンとは困ったものである。

★最強の敵
 このゲームで最強の敵は、立ちはだかる殺し屋たちでも、ラスボスでもなく、ライアン山崎であった。
 主人公トラヴィスの能力は、ライアンのジムで鍛えることによってアップする。ところが、このトレーニングのミニゲームが難しい。どうやら、筋トレをリモコンでプレイすると特に難しいようだ。何度挑戦してもクリアできず、結局ほとんど鍛えないまま、ラスボスを倒してしまった。
 今にして思えば、前作のサンダー龍のトレーニングは楽だった。師匠~、カムバック!

★ベストバウト
 最も良い対戦として、マーガレット戦を挙げる。 3d0bc510
 いかすボーカル曲、月明かりの屋上、そして相手がヤンデレゴスロリメイドスナイパー、とこのゲームらしい雰囲気づくりがバッチリ決まっている。
 直前のザコステージが、多すぎる敵でもたもたと展開し、ぱっとしない日本語ラップ曲でマイナス評価なのも、わざと対比させる作りと思われる。(これ歌ってるの多分、飯田和敏だな。歌ってないで早く次のゲーム作って!)

★気になること
 エンディングを迎えて、気になったのが2点。
 まず、アリスが焼却していたアルバム。単に死闘の準備という演出かも知れないが、彼女の思い出がちょっと気になる。バトル後に何か言及があるかと思ったんだけれど。
 そして、シノブはどうなったのか。ヘンリーはラスボス戦に元気に登場し、シルヴィアの話はエンディングで回収された。でもシノブの消息は描かれていない。まあ、気が付いたら3作目が発表されて、キミー・ハウエルとともに再登場というセンもなくはない(笑)

2011年5月22日 (日)

アイレム横丁の閉店セール

 ゲーム業界で、今もっとも先行きが心配されている会社はおそらくアイレムです。

 東北の地震以来、「絶体絶命都市4」が発売中止、毎年楽しみにしていたエイプリルフールイベントが中止。そしてここに来て通販サイトの終了です。もういつゲーム開発をやめる、と言われても不思議でない状況です。
 これを機に、セール中のグッズをいくつか買ってみました。

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 「バンピートロット」名刺入れ、幻の「セミファイナリストファンタジアⅡ」シール、そして「スペランカー先生」シールです。
 実は、アイレムという会社は、主な収入源が「海物語」などのパチンコ・パチスロ事業です。ですので、会社自体が倒産する、ということはおそらくありません。

 しかしながら、この会社のやってきたことは色々な意味でゲーム愛に溢れており、今後ゲームを開発しないとなれば、多くのユーザーが別れを惜しむに違いありません。かくいう私ももちろんその一人であります。
 ゲームショーか何かで、ユニークな新規タイトルを発表し、再起を高らかに宣言してくれる日を、心から待っています。

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2011年5月19日 (木)

ドラマ「リバウンド」が暑苦しい。もっとやれ。

 相武紗季が特殊メイクでデブになって主演するドラマなのだが、速水もこみちまで特殊メイクでデブになった。これはひどい。

 デブにはデブにふさわしい顔つきというものがある。もこみちのように濃い顔のイケメンがデブると、なんとも暑苦しく見苦しい。インチキな外人みたいになっている
 しかも、デブになったとたん、相武に負けじとオーバーアクション演技。もこみちってこんなコミカルだったっけ。俳優として突き抜けたわ。

 第三話、太って信子 (相武紗季) に嫌われてしまった太一 (速水もこみち) は、チヨコに甘えようとする。デブのチヨコなら、デブの悩みを理解してくれると思ったのだ。しかし、チヨコの正体は太った信子。なるほど、信子とチヨコの間で、行ったり来たりが起こるのだな、と思ったら、「あ~そうでちゅか」と信子がキレて、あっさり真相をバラす。相変わらず展開早い。
 そして太一はケーキを作り上げ、あっさり元のイケメンに戻り、二人はめでたく結ばれた。…って最終回かよ! と呆れたところで三話終わり。

 第四話、太一も実は信子と同じ、怪しい薬を服用していた。その不吉さを振りほどくが如く、太一は結婚へ暴走する。仕事と結婚との間で悩む信子。おお、ようやく普通のドラマらしい話になってきたぞ。しかし、映像的には、百面相の信子と言い、信子の脳内会議と言い、いちいちおかしすぎるのだが。
 信子は、ついに決心し、会社に辞表を出す。ところが太一は、信子の仕事を応援する方に気が変わっていた。空港で見送られる信子だが、会社は辞めてしまったので海外出張も取りやめになっている。帰るに帰れないところでこの回終わり。

 怪しい薬の伏線を出しておいて、ここまでは回収せずに進んでいる。二人ともやせたままだとどうも物足りない(笑) 予告編によるとどうやらまた太るらしいが、いったいどこに着地するのか、毎回大騒ぎの急展開でさっぱり予想がつかない。暑苦しいデブ演技に食傷気味の視聴者も出てきているようだが、手加減は無用である。もっとやれ。

2011年5月16日 (月)

マーベラス・AQインタラクティブの合併についてのメモ

ファミ通.com:マーベラスエンターテイメントとAQインタラクティブ、ライブウェアが合併

 まず、AQインタラクティブ。パブリッシャーとしてはあまり知名度がないが、傘下の開発会社はなかなかの実績を残す。

 キャビア …NieR Replicant
 フィールプラス …ロストオデッセイ
 アートゥーン …ラストストーリー

 昨年、キャビアを皮切りに、これらの会社をAQ本体に次々吸収。何を狙っているのかと思ったら、合併の準備だったということのようだ。
 もう一方の、マーベラスエンターテインメントは、様々な開発会社を起用して、個性的なタイトルの販売を手がけてきたパブリッシャー。ここが開発力のあるAQと組むことで、これまでマーベラスから仕事をもらっていた会社が、契約を解消される可能性が出てくる。

 両社とも、多数のゲームを発売しながら、ゲーム部門は赤字という共通点がある。ゲームで立て直すのか、別ジャンルへ活路を見出すのか、今後の動向に要注目である。

2011年5月12日 (木)

リトル・ランボーズ

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 「リトル・ランボーズ」、昨年の公開時には観る機会を逃してしまったのですが、神戸の名画座「パルシネマ」で上映が始まり、ようやく観ることができました。
 昭和の雰囲気を色濃く残す映画館でしたが、館内は大変きれいで、何より今回の映画に雰囲気がぴったりでした。そう言えば、この映画館の所在地は新開地。その昔、ゲーム「ポートピア連続殺人事件」の中で、新開地のスナック「パル」が聞き込み場所の一つになっていたのですが、ひょっとするとこの映画館からの連想かも知れません。開業から40年経つそうですし。

 本作の主人公は、11歳の少年ウィル。彼は、家族が戒律の厳しい宗派に入信しており、一切の娯楽が禁じられています。その厳しさは、授業中にテレビを視聴するようなことがあると、一人廊下に出されるほどなのです。
 ウィルは、学校一の問題児カーターと出会い、彼の家で生まれて初めて映画「ランボー」を視聴します。人生初の娯楽に感動したウィルは、「ランボーの息子」を名乗り、カーターが作っていた映画に出演することを宣言します。
 映画作りを通じて、二人は友情を育みます。80年代のなつかしい雰囲気もあって、非常に心温まる描写です。ところが、そこへ不穏な空気が漂い始めます。
 フランスから来た交換留学生のディディエは、学生達を従え、不埒の限りを尽くしていましたが、周囲のおとなしいイギリス人学生に退屈していました。彼はウィルたちの映画の構想を知り、自分を主役として出演させるよう頼み、屈託のないウィルはこれを快諾してしまいます。カーターと二人で作られていたはずの映画は、ディディエと取り巻きたちによって、大きくその姿を変えられることになります。
 観客は、この自主制作映画の完成した姿が、おそらく後で見られるだろうと予想しています。それだけに、ディディエたちの狼藉にはハラハラ。このままでは到底まともな出来になりそうもありません。
 誰も言わないので私が書きますが、このへんの展開は、ドラえもんの中の名編「超大作特撮映画・宇宙大魔神」を思い出させます。のび太たちの自主制作映画に、ジャイアンが乱入する話です。
 ドラえもんは笑いで落としますが、「リトル・ランボーズ」は、最後を見事に感動で締めます。もう泣けて泣けてどうしようもありません。反則です。

 冷静に見ると、シナリオはかなり作為的です。ウィルの境遇は、「ランボー」への感動を最大にするためのものだと分かりますし、カーターが退院してからラストシーンへのつながりも少々荒っぽい気がします。しかしながら、この子役二人の演技があまりにも自然なので、納得して見入ってしまうのです。奇跡的な成功作、と言ってよいかもしれません。

手作り感   9
子役演技力 10
大根二人  10
個人的総合 9

他の方の注目すべき批評:忍之閻魔帳

2011年5月 8日 (日)

「ノーモア★ヒーローズ2 デスパレートストラグル」その2

 順調に殺し屋ランクを駆け上がっております、「ノーモア★ヒーローズ2」。

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 変わらないバトルの感覚に安心する反面、前作との違いも明らかになってきた。全体にムダがなく、スマートになっているのである。
 例えば、街をうろうろする要素はなくなり、メニューから行き先へ一発アクセスになった。
 また、ミニゲームの多くが、レトロ風味な2Dゲームに変更された。中には、まんま「ジッピーレース」みたいなゲームもあって、笑ってしまう。画像は、稼ぎが熱い「ステーキ焼き」ゲーム。

 さて、これらのミニゲーム、80年代初期のゲームの雰囲気をかなり再現している。
 例えば、タイトル画面一枚のみで操作方法の説明をしている点。ひらがなフォントなどないので、ゲーム中のメッセージがすべて英語である点。昔のハードでできそうな絵や音しか使っていない点、などである。
 で、気になったのが、ミニゲームを始める際、タイトルが出る前の真っ暗な画面で、何やら物音がすることだ。はてこれは? 何度か聞いてようやく気付く。カセットをフーフー吹いてからファミコンにセットしている音だ! いや~これは芸が細かい。

2011年5月 6日 (金)

ドラマ「リバウンド」がバカバカしい。もっとやれ。

 相武紗季が特殊メイクでデブになって主演するドラマが始まると聞いて、見始めたのだが、あらゆる点で予想を上回るすごい番組だった。

 デブといっても、どうせぬるいコメディで、ちょっと太くてもやっぱり相武はかわいいよね、くらいの範囲で収まると思っていたら大間違い。壮絶に見苦しく太った姿で、顔までが変形。まるでナッティ・プロフェッサーだ。
 たとえダイエットに成功しても、元がデブということで、声や動作に不細工さが出てしまう、というのを見事に演じており感心する。いやすごいわ相武。女優として突き抜けたわ。

 第一話の冒頭で、ダイエットに成功する主人公の大場信子(相武紗季)。なるほど、この後数話をかけて、主人公がじわじわと迫るリバウンドに苦しむわけね、と思ったら、30分後には超デブに戻っていて卒倒した。なんじゃこりゃあ。
 せっかく出会ったイケメンパティシエの今井太一(速水もこみち)には、急に太りすぎて他人と思われる始末。唖然としたところで一話終わり。

 そして第二話、太一にかつての姿を見せるために、再びやせようとする信子。そうか、ダイエットの過程や方法を色々見せて、女性受けを狙うドラマなのだな、と思いきや、怪しい医院で謎の薬を打たれ、作中の時間経過でわずか二週間、あっさり元のやせた姿に。どうなってんのこれ。
 信子は、意気揚々と太一に会いに行くが、太一が隠れて出てこない。なんと、会わない間に、今度は太一が超デブになっていたのだった。このデブもこみちが斬新すぎて大笑い。まさか信子以外の人物がデブるとは、予想外にもほどがある。

 第三話以降、いったいどうなるのか。二人が交互に太って、体格的にすれ違いを繰り返していくのだろうか。それとも、二人以外の登場人物が次々太っていくのだろうか。世の中の見通しが暗い中、人間性をしっかり描こうと真剣に作られているドラマがいくらでもあるというのに、こんなバカバカしい話を放送していて良いものか。良いのである。いいぞ、もっとやれ。

2011年5月 3日 (火)

「ノーモア★ヒーローズ2 デスパレートストラグル」その1

 イカした殺し屋どもが跋扈するアクションゲームの続編。全方位的に18禁スレスレの表現で、今回もイカれた殺し合いが展開しそうだ。
 始まった瞬間、前作の混乱したエンディングからのつながりを堂々と無視し、ストーリーのどうでも良さは保証済み。
 よし、今回も頭を空っぽにして、殺し屋ランキングを駆け上ってやるか!

 と思ったら…

Nmh201
♪乙女心がまっシロナガス~

 なんぞこれ。前作を上回るフリーダムぶりだな!

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