HD版「ワンダと巨像」をクリアしたのでエンディング考察
●旅の始まり
モノは、生け贄となって命を落としてしまった少女。ワンダは、その命を取り戻すべく〈古の地〉を目指す。
●〈古の地〉についての言い伝え
その地は・・・点と点たちが当たった響きより始まり・・・
すべては無と有に置き換えられ
石に焼かれた記憶・・・
血と若草と空
そして光で織り成す像を操る技を持つ者・・・
その世界では望めば死者の魂を取り戻せると 伝え聞く・・・
・・・しかし その地に足を踏みいれることは固く禁じる
初プレイの時には、何か神話っぽいこと言ってるな、ぐらいの感覚だったが、再びプレイして気が付いた。点と点とは、ドット。無と有とはデジタルデータ。石とはROM。血と若草と空、これはRGB。光織りなす像を操る、のはプレイヤー。
つまり、〈古の地〉とはゲームの世界そのものである、と言っている。ゲームでは、死者は何度でも蘇る。
●巨像を倒す旅
巨像を倒すことで起こる変化は次の通り。巨像のいたエリアの雲が晴れ、光の柱が上る。ワンダのまわりに現れる影が増える。祭壇のモノの周りにハトが増える。
●〈古の地〉の時間
巨像を倒した後、再びその場所を訪れると、巨像の残骸を見ることができる。これが不思議なことに、まるで年月が経ったかのように風化しているのである。
〈古の地〉では、時間の流れ方が特殊なのかもしれない。あるいは、巨像は呪術的な力でその姿を保っており、本当はとてつもなく古いものだったのかもしれない。
●ドルミンの企み
ドルミンは、かつて〈古の地〉に封印された魔神。モノを生き返らせることと引き替えに、自らの復活を企んだ。16体の巨像はドルミンの魂を分割して封印した番人であり、ワンダは知らずにそれを解放していく。
巨像を倒すたびにワンダを貫くタタリ神のような触手は、解放されたドルミンの魂であり、ワンダを依り代とするために追ってくるものと解釈できる。
●ワンダの角
ワンダに角が生えるのは赤ん坊になってから、という記憶だったのだが違った。最後の巨像を倒し、祭壇の部屋へ戻ってきたときに、すでに角が生えていた。また、目の色が巨像と同じ水色になっていた。
ワンダの体はドルミンに乗っ取られた。16体の影がこれに加わり、ワンダは巨大な怪物と化す。
●ドルミンは対になる存在?
ワンダが封じられた後、モノは蘇った。単純に、ドルミンが約束を守ったと見ることもできるが、気になることがある。ワンダと話すドルミンの声は、男と女の声が二重に聞こえている。ひょっとすると、ドルミンとは男女が対になる魔神なのかもしれない。だとすると、ハトの方は、女性の魂だったのかもしれず、モノもまた依り代にされた可能性がある。
●ICOの女王
以上より、「ワンダ」と「ICO」のつながりを想像してみる。
長い年月が経ち、〈古の地〉は海に没して外の世界とつながった。
そして、モノの子孫が影の女王となった。外へ散ってしまったドルミンの魂を回収するために、角の生えた子供を生け贄にする風習ができた。
いや~、面白かった。
以上の解釈は、「トリコ」の発売によって容易に覆る性質のものであり、新作の発売がますます待ち遠しい。



古の地の言い伝えの解釈が凄すぎて鳥肌立ちました!確かにゲームってそうだよなぁって。
色々考察を回っていますが、なかなか納得出来るものだったので参考になりました。
投稿: 砂緒 | 2013年3月23日 (土) 13時54分
いらっしゃいませ。
「光で織り成す像を操る技を持つ者」については、CGクリエイターである、という説もあります。
投稿: Dr.K | 2013年3月23日 (土) 21時59分