2012の注目記事 Feed

2012年12月30日 (日)

2012年のブログ

 このブログも古くなってきたということなのでしょうか。
 今年は、「なんかアクセスが増えているな」と思ったら、検索サイトを通じて昨年以前の記事への来ている、というケースが多かったです。
 それでは、今年の人気記事を紹介。

希望なき世界を描く意欲作 「預言者ピッピ」(12/30)
 昨年末に新刊を紹介したところ、年が明けてから忍之閻魔帳にリンクされ、多数のアクセスを記録しました。何しろマイナーなマンガなので、少しでも話題になるのはいいことです。何年かかるかわかりませんが、続きを待ってます!

●ゲームクリエーターと詐欺師の怪しい関係
 前編(4/7) 後編(4/8) 訂正(6/3)
 ゲーム業界に行きたい、という若者に安易な道を示して小金を儲ける。なんという腹立たしい商売でしょう。そもそも、楽して就職したいのなら、やめておきなさい。入ったら楽できない業界なので(笑)

オンラインゲームへ意表をつく快答「ドラゴンクエストX」(7/23)
 今年最多アクセスを記録したのはこの記事。「社長が訊く」が素晴らしかったので、それをきっかけに書いた記事です。実は、「ドラクエX」は、プレイ時間が捻出できそうにないという理由から購入していないのですが、WiiU版発売のときには検討したいと思います。

「新人アイドルプロデュース」の研究レポート(8/15)
 昨年来、ソーシャルゲームの勢いはすごいものがありますが、中でもこの「アイドルマスター シンデレラガールズ」くらい話題を提供してくれるゲームはないでしょう。このゲームのプレイヤーは、AKBのファンと同じように、搾取されることを楽しむ下僕なのです。他のソーシャルゲームで慣れているプレイヤーでも引いてしまう課金の極まりっぷりを分析してみました。

田中圭一のつぶやきでまたまたアクセス増(12/5)
 年間を通して、googleで「田中圭一」を検索してこのブログにたどり着く方が絶えません。何しろWikipediaに迫る高順位で載っております。不思議! でもまあおかげで、田中先生が何かしたときにはアクセスの変動ですぐわかるんですけどね。

 年が明けると、このブログも9年目に突入です。我ながらよく続いています。それでは皆様、よいお年を。

2012年12月 5日 (水)

田中圭一のつぶやきでまたまたアクセス増

 右下のアクセス解析を見ると、google検索で当ブログに来る方が倍増しています。そんなに目立つことを書いた記憶はないので、調べてみると、またもや「田中圭一」を検索している人達ではないですか。先生がまた何かやらかしたのでしょうか。

(以下の内容は例によって大変下品なため、大丈夫な人だけ見てください)

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2012年8月15日 (水)

「新人アイドルプロデュース」の研究レポート

Kanako

 SRかな子、欲っしぇ~!
 …などと奇声を上げている場合じゃありませんよ、そこの旦那。モバゲーの「アイドルマスター」がまたもややってくれました。期間限定イベント「新人アイドルプロデュース」の始まりです。
 内容は、3人の新人アイドル(当然新キャラ)を育てて好感度を上げてカードをゲット、というもの。もともとのアイドルマスターに立ち返った感じがして、ちょっといい感じなわけですよ。
 ですが、やってみたら、これがひどい。攻略はすべて課金! もともとそういうゲームだろ、というツッコミはもっともですが、課金構造が極まっているので、以下に詳細をレポートします。
 アイドルを育てるゲーム、と思っておきたい人は以下を読まないでおきましょう。

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2012年7月23日 (月)

オンラインゲームへ意表をつく快答「ドラゴンクエストX」

社長が訊く「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」

 いつもほのぼのと楽しい「社長が訊く」だが、今回のは圧巻。ファイナルファンタジーの看板はだいぶメッキが剥がれてきた印象があるが、ドラクエはやはり王者だった。今さらWiiでMMOなんて、とちょっとでも疑いの目で見てしまった自分を恥じる。

 今まで、オンラインゲームは問題を抱えたまま成長してきた。例えば課金である。
 FFXIのような月額課金のゲームは、一定の支出で遊べる反面、たくさん遊ばないと損、と思わせてしまうため、廃人を生みやすい。そして、そのようなプレイヤーに遊び尽くされないよう設定されるため、ゲームバランスが異常に厳しくなってしまう。
 一方、アイテム課金のゲームは、基本が無料であるために、継続してプレイされ、アイテムが売れるようにしなければ、商売が成り立たない。そのため、毎日のプレイの強要、課金項目への強い誘導が、ゲームをいびつにしてしまっている傾向があった。
 どちらでもない方法、というのは今のところ見つかっていないため、オンラインゲームである限り、これらの欠点を避けることができない、と作り手もプレイヤーも半ばあきらめていたのである。

 ところが、「ドラクエ」は原点に立ち返る。シリーズのファンが楽しめるものを、ということを第一に、月額課金でありながら長時間プレイを強要せず、ソーシャルゲームのように非同期で楽しむこともできる、真にユーザーフレンドリーなRPGを作ってしまった。
 「IX」という実績を忘れ、「FFオンライン」の二匹目のドジョウを狙っているのか、などと一瞬でも思ってしまった私の目は大変な節穴であったと言わざるを得ない。
 売り上げでは苦戦するかもしれないが、その挑戦の意味は非常に大きい。オンラインゲームの抱える問題へ、快答を提示した「ドラゴンクエストX」。さすが王者のゲームだ。そして堀井雄二が全く老いていなかったことを喜びたい。

2012年4月 8日 (日)

ゲームクリエーターと詐欺師の怪しい関係 後編

※6/3訂正記事があります。ぜひご覧下さい。

 では、なぜ私は「ゲーム業界就職マニュアル」などというサイトにたどり着いたのか?
 きっかけは、この記事だった。

シナリオライター「一鷹(カズタカ)」がエロゲ製作の内情を暴露!! あまりにも生々しい内容にユーザーの動揺が広がる

 相変わらず修羅の国(エロゲ業界のこと)にはひどいディレクターがいるものだな、と思って読んでいくと、あるところで目がとまった。
 それは、一鷹のプロフィールである。内容がすごいから、ではない。その若くして華麗に過ぎる経歴に、既視感があったからだ。

 2008年頃、「ゲーム業界攻略法」という情報商材宣伝サイトがあった。

 ゲームクリエイターになるだけなら簡単です。
 そんなレベルの低い目標は、今すぐ捨ててください。
 私が望むのは、

 ◆5時間で東大卒にも勝る、あなただけの武器を見つけ出し、
 ◆2時間で日本中のゲーム会社108社もの内情を手にし、
 ◆1時間で最もあなたにふさわしい会社3社を見極めて、
 ◆8時間でその3社が仰天する衝撃企画を叩き上げ、
 ◆30分で筆記試験の問題を事前にリサーチしてしまい、
 ◆5分の面接であっけなく人事の度肝を抜ける。

 以上すべてを手にし、ゲーム業界に激震を起こすこと。
 これこそ、私があなたに望むことです。

 このような書き出しで始まるそのサイトは、著者による添削指導をうたっており、いつ見ても「受付可能人数はあと○○人です」と、限定商法にやっきになっていた。日々地道に学生を指導している私からすると、「ふざけんな」と言いたくなる内容である。
 そして、この著者というのが…

きこりの日記:ゲーム業界志望者の為のすげぇサイトを見つけたぜ!

 原一尭(はら・かずたか)。これは同一人物?
 一鷹のサイトに答えはあった。「特定商取引法に関する表記」運営責任者:○○(本名につき秘匿)。こりゃビンゴだわ
 ついでに、制作実績も見ておくか。何々、平成20年『ゲーム業界就職マニュアル』(Webサイト)一部コンテンツ作成? こうして例のサイトに到達。どうりで文体似てるわけだわ。そして、類は友を呼ぶとはまさにこのことだ。
 それにしても、「ゲーム業界攻略法」はどうなったのだろうか? ご丁寧にも報告があった。

原一尭のゲーム日誌

 この金額をどう見るか…。とりあえず私は、もっと安い遠藤雅伸や桜井政博の本を薦めておく。情報源を選ぶことも、そこから有益な何かを引き出すことも、クリエイターには重要な能力。くれぐれも安易なものにひっかからないように!

2011年12月30日 (金)

希望なき世界を描く意欲作 「預言者ピッピ」

Pipi

 ピッピは、地震予知のために作られたロボット。彼が、すべてを計算し尽くしたとき、予言したのは人類滅亡の危機だった。

 COMIC CUEが「手塚治虫特集」だったので、手に取ったら、このマンガの第一回が載っていた。99年のことである。しかし、その後、雑誌の休刊などもあり、第1巻が出たのは2007年。書き下ろしを加えて2巻が出たのが2011年。続きがいつになるのか、全く見当が付かない作品だ。
 地震予知というモチーフは、時期的に阪神大震災を元に考えたものだろう。しかし、今日を予見したかのような問題をとりあげている。

 作中の世界では、ピッピが予知してくれるので、たとえ地震が起こっても、住民は完全に避難できる。
 人々は安全なところから、固唾を呑んで地震中継を見守る。それは壮大なショーとなって、無関係な観客を楽しませる。メディアを通すと災害や事件が見せ物化する、ということを本作は執拗に描写する。
 すべてを予知できるようになったピッピは、それを信じない真田に対して、99日後の自殺を予言する。その日に備えて、真田は檻に入り、前代未聞の自殺ショーが始まる。極めて悪趣味だが、その本質は見せ物化された災害と何も変わらない。

 人類の滅亡を避ける方法として、ピッピが提案するのは、人類が肉体を捨てて魂をデータ化すること。何やら〈人類補完計画〉のようだが、無邪気にヒーローショーを繰り広げているエヴァとは異なり、「火の鳥」を思い出させる思考実験へ突入しそうな気配だ。先行きがすべて分かってしまう世界で、人はどうすれば希望を持てるのか。これは極めて今日的な、そして現実の我々にとっても重要な問題提起と言えるのではないか。
 東北出身の地下沢が、震災の年にいきなり書き下ろしで続きを書き始めたというのは、何か新たな構想を得たからだと思いたい。続きの公開を期待して待つ。

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