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2012年3月

2012年3月31日 (土)

「風ノ旅ビト」のプロデューサーが「塊魂」高橋慶太と合流

 当ブログで絶賛中の「風ノ旅ビト」。その試みは大成功だというのに、なんと、プロデューサーが開発会社thatgamecompanyを去ったとのこと。もうこの会社でできることはやってしまった、ということなのだろうか。

Game*Spark:『Journey』開発のthatgamecompanyよりプロデューサーと共同創設者が退社

 移籍先は、カナダのバンクーバーにあるTiny Spec。知らない会社なので調べてみたところ、大変個性的なMMOブラウザゲーム「Glitch」を開発しているらしい。そして驚いたことに、「塊魂」「のびのびBOY」の高橋慶太がいつのまにか在籍しているではないか!

Game*Spark:『塊魂』の高橋慶太氏がソーシャルMMO『Glitch』の開発チームに参加

 将来、両者がコラボレーションしたとんでもないゲームが見られるかもしれない。これは楽しみだ。

2012年3月25日 (日)

「風ノ旅ビト」その3

【お品書き】
・「風ノ旅ビト」レビュー集
・ストーリー考察
※今回の記事は、どこをクリックしてもネタバレがあるので、未プレイの諸氏は注意されたし。

●「風ノ旅ビト」レビュー集
 言葉による説明が極端にないこのゲーム。面白いもので、説明がなければないほど、プレイした側が何かを語りたくなってしまうものらしい。私に限らず、どこのレビューもいつになく饒舌で読み応えがある。そして、多くの人が、「全く情報なしでプレイするべきゲームなので、できれば読むな」と矛盾に満ちた断り書きを入れているのに笑う。でもその気持ち、同感である。

Choke Point:【E3 10】 Journey プレビュー
 本作の発想の起点について述べられている。
Game*Spark:海外レビューハイスコア 『Journey』
 海外ゲームサイトでの絶賛の声の他、メイキング映像(英語)あり。
Game Watch:圧倒的なクオリティで迫る“心に問いかける旅”の物語「風ノ旅ビト」
 詳細なレビューに加え、コンセプトアートも掲載。これは貴重。
4Gamer.net:まるで,一つの人生を体験したかのような気分。プレイヤーの感性を刺激する快作「風ノ旅ビト」をプレイムービーで紹介
 上田文人の的を射た評言に感心。プレイムービー(ニコ動)もあり。
AllAbout:かけがえのない旅がそこにはありました。
 田下広夢も思わず「読むな」を連発。いつになく再現度の高い挿絵がかわいい。

Journey4
!!以下に、物語の核心を含むネタバレがあるので注意!!

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2012年3月20日 (火)

「風ノ旅ビト」その2

 ゲームを始めると、砂漠の中にぽつんと立っている。
 とりあえず歩く。砂に足をとられる感じがする。どこへ行ったらいいのか。砂丘の上に何かあるので、登ってみたらタイトルが出た。

Journey2

 基本的な操作以外、説明らしい説明がほとんどない。しかし、迷うようなことはあまりない。景色を見て、あれは何だろう、という所へ行けば、だいたいはそれで正解だ。

 できることは極端に少ない。歩くこと、声(音波?)を発すること。ジャンプや浮遊は、限られた条件下でしか使えない。一通りを試した頃、石碑にたどりついて、デモが始まった。驚いた。広い砂漠をさまようのではなく、ステージクリア型のゲームだった。

 次のステージへ行くと、もう一人旅ビトが現れた。彼が仕掛けを解いてみせるので、私もそれに倣ってみる。しばらくして気付く。彼はCPUではない。そう、実はこれはオンラインゲームだ。

(以下に少しネタバレを含むので、ゲーム未体験の人はご注意下さい)

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2012年3月19日 (月)

「風ノ旅ビト」その1

 「風ノ旅ビト」は、PS3のダウンロード専用タイトル。1200円。同じ開発会社による「flOw」か「Flowery」を持っている人は、1000円で購入できる。

Journey1

 傑作である。クリアまでわずか2時間しかかからず、ゲーム的なやり応えはないに等しいが、一見の価値があるという点では、大作ゲームの数々すらしのぐ。
 まず、どこを切り取っても美しい風景。細かい砂を踏みしめて歩くリアルさ、砂に煙る遠景、夕日を照り返して輝く砂、月明かりに白く輝く砂、吹雪いたりちらついたり様々な表情を見せる雪、等々。芸術的なセンスと高度なプログラム技術とが見事に連携し、アンチャーテッドをもしのぐ風景が実現している。ステージが代わるたびに、あまりの美しさに息を飲み、そこを動き回れることそのものが喜びとなる。
 砂漠、寺院、雪山と続くモチーフは、チベットかネパールあたりの仏教かマニ教を思わせるが、それをアメリカの開発陣が再構築したことで、無国籍な世界観ができた。
 見せたいこと、伝えたいことだけを、ぱっと表現して終わる潔さも美しい。色々な意味で真似できないゲームである。

「風ノ旅ビト」公式

2012年3月18日 (日)

25周年版で目指せ完走 「ドラゴンクエスト3」その5

Ana  ついにクリア。1、2はまだRPGとして発展途上な感じがあったが、3は見事な完成度。特にストーリーに関しては、これ以降本当に進歩したのか、とゲームの歴史に疑問を投げかけたくなってくる。

 写真は、現実世界に出現したギアガの大穴。

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2012年3月15日 (木)

25周年版で目指せ完走 「ドラゴンクエスト3」その4

 バラモスを倒す頃のうちの盗賊。頭に黒頭巾、上着はスーツ、手にはムチ(ドラゴンテイル)。

 どう見ても立派な変質者です。

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2012年3月11日 (日)

Quantic Dreamは未来の夢を見る -KARA-

 サンフランシスコでGDC2012が開かれたが、話題が多すぎてすぐ流れてしまうので、ここに書き留める。 私が特に気になったのはこれ。

4Gamer.net:「Heavy Rain」のDavid Cage氏が講演。バーチャルな俳優がリアルな芝居をする,大人の鑑賞に堪えるゲーム作りへの挑戦

 Quantic DreamのCEOによる講演である。同社はフランスのデベロッパーで、PS3で「HEAVY RAIN」を開発したことで有名になった。「HEAVY RAIN」は、ゲーム的にも大変特徴があったが、それ以上に人間描写が独特。CG技術を使って、役者の演技をしっかり見せようと言う意志はすでに充分感じられる。
 思えば、映画のCGも、はじめはSFや恐竜などですごい映像を見せるのに使われたが、近年ではストーリーを掘り下げるために巧みに使われるようになった。その歴史を、ゲームも駆け足で追っているのかもしれない。

Quantic Dream's Kara

 講演の中で発表された映像がこれ。あくまでPS3を使った技術デモ、とのことだが、それでこの完成度! SF映画のようで、しかももの悲しい味わいは素晴らしく、次回作への期待はますます高まる。ゲームの未来を、ぜひまた見せてほしい。

2012年3月10日 (土)

三次元的挙式

 本日は、数年前の卒業生が晴れて結婚となり、式に呼ばれてきました。

 さて、結婚式と言えば、カメラが大活躍します。個々が勝手に撮るものはともかくとして、大変なのはカメラマン。自前のカメラだけでなく、色々な人にカメラを渡され、撮影を頼まれます。デジカメだけでも様々な機種があるのに、携帯電話やスマートフォンもあり。全く違う操作の機械で次々に撮らなくてはいけません。いや~、ご苦労だなあ、と思っていると、何と、我らが近Tが3DSを渡しました! これは、カメラマン氏も初の経験だったのではないでしょうか。

 こうして、立体記念写真ができあがりました。これは貴重。私の3DSにもコピーしてもらえるのでしょうか。

関連記事:宇宙世紀的挙式

2012年3月 7日 (水)

クローズアップ現代は神番組(2)

 「クローズアップ現代」。それは、NHKが誇る時事特集番組。キャスターの国谷裕子が、たった一人で政治から経済から事件からサブカルチャーまでを掘り下げていく、志の高い内容だ。

Cgen01
くろーずあっぷげんだい。はっじまっるよ~」 
Cgen02
 開幕、まさかのアニメ声優によるタイトルコール。これは事件だ。ぜひ続きを見ないと!

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2012年3月 5日 (月)

良いものを見分けたいなら本を読め

中学生 「何で本は読まなきゃいけなくて、漫画はダメなの?」

 この記事を読んで、思うところがあるので書いておく。
 結論は、マンガを読むのがダメなんじゃなく、本「も」読むべしということ。

 なぜか。今の世の中、様々なジャンルで、ろくでもないものが売れてしまっているように見える。私は、作品を受け取る者に、もっとその善し悪しを見分ける目を持ってほしい、と考えている。クリエイターを目指す者なら、なおのことである。
 そのために必要なものが教養である。
 例えば、面白いストーリーが作りたい。それならば、ゲームよりマンガより、小説の方が1000年の蓄積がある。先人の業績をリスペクトし、現在の創作に生かす。優れたものをジャンルを越えて受け継いでいくのが理想である。

 私は、ソーシャルゲームの商売が腹立たしいのだが、その理由が最近までわからなかった。
 はじめは、儲け方がアコギだからか、と思った。しかし、ゲームの商売は昔からそうだった。ファミコン時代には、大してコストもかかっていないソフトを、出せば売れるというヘブン状態。いろんなメーカーがぼろ儲けした。格闘ゲームブームの時は、アーケードゲームで1分200円という高回転を実現し、全国のゲームセンターが大いに儲けた。そして最近ではキャラクター商売。高価なグッズが飛ぶように売れていく。
 ゲームは昔から、そういう身も蓋もない儲け方を追求してきた。ソーシャルも単に新しい儲け方に過ぎず、そもそも私はお金を奪われていないのだから、不快を感じる理由などないはずだ。
 だが、許せない点が見つかった。奴らには従来のゲームへのリスペクトが欠けているのである。新ジャンル・新ビジネスを標榜しつつ、その実態は昔のゲームから断片的にパクったお粗末極まりない内容。その中で、課金導線だけが奇形的に進化しており、実に気持ち悪い。

 先人の業績を知らず、ものの善し悪しが分からない作り手が、これまたものの善し悪しが分からないユーザーを相手にして、商売が回っていく嘆かわしさ。ジジイの繰り言と、笑わば笑え。俺たちはゲームが本当に面白かったことを知っている。

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