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2012年9月

2012年9月22日 (土)

毒舌東京ゲームショウ短評

 恒例の東京ゲームショウが開催中。同僚の先生方は、学生の引率で忙しいようだが、私は例によって留守番。まあ、私みたいなのが行っても、ゲームにかじりついて引率の用を成さないので、その判断は正しい(笑)
 さて、展示されたものについては、各種ニュースサイト等で話題になっていると思うので、ここでは個人的な感想のみを述べる。

 まず気になるのが、グリーの巨大スペース。今年はソーシャルゲームの企業がかなり場所をとっているのだが、なんというか、場違いである
 なぜなら、ソーシャルゲームはわざわざ展示するようなものではない。技術的にしょぼいとかそういう理由ではない。誰もが、手元のケータイなどで、いつでも無料で体験できるのがこれらのゲーム。会場で試遊する必要は全くないし、わざわざ見に来ようと言う熱心なゲーマーもいないだろう。
 だが、そんなことは向こうも百も承知だ。彼らが出るのは要するに勢力争い。カプコンやコナミを越えるスペースがとれるくらい儲かってまっせ、と業界に偉容を見せつけたいのである。
 人気タイトルの試遊台を増やし、行列を少しでも減らして欲しい、と思っている一般プレイヤーにとっては、まことに迷惑な話である。

 一方、任天堂は例年スペースを出さない。家庭用ゲームのショウなのに、主役が出ていないのは、不思議に思う人も多かろう。
 任天堂は、以前から自分でコントロール出来る方法でプロモーションをする、という方針を貫いており、他社との勢力争いが顕在化するこういうイベントには消極的である。しかし、WiiUのソフトは結局、ソフトメーカーから展示されて存在感を放つことになる。わざわざ任天堂が手を下さずとも良いのである。
 今はすっかり権威がなくなってしまったが、かつて、その年を代表する歌手が集まるとされた「紅白歌合戦」に、サザンオールスターズやMr.Childrenといった大物は出場しなかった。任天堂のゲームショウ不出場には、なんとなくそれと同じノリを感じる。

 ならば、収益を恃んでスペースを占拠するグリーは、さしずめAKBといったところであろうか。

2012年9月19日 (水)

注目WiiUソフトメーカー その3 −WARNER ENTERTAINMENT JAPAN−

 ワーナー エンターテイメント ジャパンは、映画でお馴染みのワーナーブラザーズの日本法人。

●BATMAN ARCHAM CITY -ARMORED EDITION-
 社名も長けりゃゲーム名も長い(笑) 「バットマン アーカムシティ」は、オープンワールドでバットマンの世界観を再現して大ヒットした名作。しかしながら、なぜか日本ではからっきし売れないという不遇のゲームだ。
 このたび、それがWiiUで出ると聞き、まあ単なる移植版だよね、ということでそれほど期待していなかった。
 ところがどっこい。Nintendo Directのムービーで看過できない要素を発見。なんと、WiiUのパッドを〈バットコンピューター〉に見立てて操作に使うのだという。これはバットマン気分が盛り上がること必至。こりゃうまい。

 そして、このゲームを買う人は、WiiUは絶対黒を選ばねばならんな。

2012年9月18日 (火)

注目WiiUソフトメーカー その2 −UBIソフト−

 続いては、海外の大手メーカーUBIから。

●ZOMBI U
 タイトルがダサいので全く期待していなかったが、なかなかどうして面白そうだ。
 プレイヤーがゾンビにやられてしまった場合、他のキャラを選択して続けることが出来るが、その際、元のキャラがすべての荷物を所持したまま、ゾンビとしてさまよっているらしい。これだよ、これこそゾンビだよ! オンラインでは、殺された他のプレイヤーが、ゾンビとして登場するのだとか。苦悩しつつ、元仲間を殺すというゾンビ映画お馴染みの展開が味わえるわけね。見事だわ。

●RAYMAN Legends
 国内ではあまり知名度がないが、各ハードに必ず一回は新作が出るアクションゲームの定番シリーズ。
 WiiUでは、さっそくパッドとテレビの2画面をフル活用した2人プレイモードを搭載。あまりにも面白そうなので、一人で楽しめるモードがあるのかどうか心配になってしまうほど。ミュージカルステージは、海外ではかなり受けそう。

 海外では、日本と違って360やPS3などのHDゲーム機が好調なので、WiiUへの対応はどうなのだろう、と思っていた。しかし、UBIのこれらのソフトは大変な本気度である。和ゲーもがんばらないと、これはやられる。

2012年9月17日 (月)

注目WiiUソフトメーカー その1 −プラチナゲームズ−

 先週は、Wii Uの発売日とラインアップが公開された。相変わらずプレゼンが素晴らしい。

Nintendo Direct Wii U Preview

 以下、この映像を見て気になった所をピックアップしていくことにする。
 まずは、プラチナゲームズに関して。

●The Wonderful 101
 ついに「ビューティフル・ジョー」が戦隊ものになったか、と思ったのは私だけではあるまい。何しろ100体合体、アクションゲームで無茶をするのが芸風のプラチナゲームズらしい新作だ。
 とにかく、新ハードできっちり新規タイトルを用意してくる、という所を評価したい。大手メーカーの多くが、バージョンアップやHDリマスターでお茶を濁しているがそれでは市場は縮小するばかりで開拓されない。プラチナごときに新作をリードされる現状を恥じて欲しい。

●Bayonetta2
 はっきり言って、今回の発表で最も驚いたのはこのタイトルの発表。
 続編が出ることには驚かないが、PS3や360とのマルチではなく、WiiU独占、しかも任天堂販売での登場と言うことに驚いた。前作のパブリッシャーであるセガは、この現状をどう見ているのだろう。この手のアクションゲームは、PS3市場では飽和状態なので、存在感をアピールできるWiiUに乗り換えた、ということなのだろうか。

 プラチナゲームズでは、この他、コナミの「メタルギアライジング」も開発中である。今回の発表で、メーカーの元気ぶりがわかったのは良かった。WiiUでぜひ存在感を示して欲しい。

2012年9月10日 (月)

「TOKYO JUNGLE」をクリアした人に質問

 発売から日が経ったので、もうプレイを終えた人も多いであろう、「トーキョージャングル」。
 本作の、「サバイバルモード」は、スコアを競っていつまでもプレイできるが、一方、「ストーリーモード」には結末がある。「サバイバルモード」をプレイ中に、〈アーカイブ〉と呼ばれるアイテムを回収すると、「ストーリーモード」が徐々にアンロックされるという仕組みだ。
 そして、「ストーリーモード」最後の一話をプレイするためには、「サバイバルモード」でマップの最深部に到達し、最後の〈アーカイブ〉を回収しなければならない。

 さて、ここで質問。ゲームをクリアした皆さんは、この最後の〈アーカイブ〉を、どの動物で回収しただろうか?

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2012年9月 9日 (日)

アーティスト

 アカデミー賞受賞映画。正直な話、見る前は期待半分、不安半分でした。
 本作は、1920年代、サイレント映画の時代を描くため、サイレント映画の手法で撮る、という大胆な試みをしています。私は、サイレントの映画なんて、チャップリンの喜劇など、わずかな作品しか知りません。その程度の私が、今の時代に白黒でサイレントの映画なんか楽しめるのだろうか、という不安がありました。おまけにタイトルが「アーティスト」です。何やら芸術的で難しい雰囲気じゃありませんか。

 しかし、そんな心配は無用でした。
 物語はいたって大衆的なラブストーリー。声はなくとも、音楽が情感を伝えます。それどころか、長いセリフの字幕を一生懸命読まなければいけない今どきの映画より、サイレントなので字幕が要点しか出ない本作の方が見るのが楽、とさえ言えそうです。
 ストーリーに捻りがないところは昔の映画風ですが、伏線が巧みに張ってあって納得度の高い展開は、現代の映画からのいいとこ取りと言えます。
 題材は古いですが、テーマは全く古くない、というところにも感心。
 主人公のジョージは、サイレント映画の大スター。私のような庶民とは全く接点のない人物です。ところが、この主人公にとても共感できるんですね。大スターから一転、音のある映画の時代が来て、ジョージは苦境に立つのですが、技術革新が起こって、旧世代が追いやられるというのはあらゆる分野で共通のこと。しかも今日では、そのサイクルはますます高速になっています。ある程度、年を経た人なら、誰もがジョージのような感覚を味わっているのではないでしょうか。
 ジョージの新しい映画への違和感を、音を使って表現したシーンは絶品。冷静に考えると、普通に音をつけただけなのですが、ここまでをサイレントで見てきた観客もジョージと同じ気持ちを味わえるのですね。見事です。
 一方、ヒロインのペピー。ジョージとの出会いによって女優となった彼女は、音のある映画での新しいスターとして駆け上っていきます。しかし、それに驕ることなく、ジョージを慕い続け、彼の苦境に手を差し伸べようとします。そして、そのことがますますジョージを苦しめるわけです。
 女性が善意でもって、ナチュラルに男のプライドを踏みにじってしまう、というのは洋の東西も時代も問わず、普遍的な現象なのですね、などと言ったら怒られるでしょうか。

 結末には、サイレントの手法でなければ成立しない仕掛けが用意されています。これはうまい、と感心しているうちにエンディングへ導かれ、後味の良さは抜群。まだ観ていない人にはぜひ、とお勧めしておきます。特に犬好きの方は必見です(笑)

画面比率 4:3!
結末    10
犬の演技 10
個人的総合 10

#映画ブログ

2012年9月 8日 (土)

ヒューゴの不思議な発明

 これだけ予想を裏切られる映画は珍しい。賛否が分かれそうだ。

●映像の魅力
 「アバター」は3D映像を異世界の自然描写に費やしたが、こちらはのっけから機械機械また機械。冷静に見ると、大して出来事が起こっていないのだが、昔の駅舎の裏側にぎっしり機械が詰まっているというロケーションの面白さで間が持ってしまう。スチームパンクとか歯車が好きなら最高の映像である。

●予告と違う!
 驚いたことに、タイトルや予告と実際の内容が全く異なる
 私が予想した内容。少年と少女がロボットを作り、冒険へと巻き込まれるアクション映画。
 ところが実際には、ロボットを差し置いてハゲ親父が主役をさらってしまう。アクション映画というより、映画草創期の歴史を振り返る内容だった。いや、面白いと言えば面白いけど、冒険もののつもりで子供連れで来てしまったお父さんは、相当困ったんじゃないか。
 何しろ、ロボットのせいでSFやファンタジーのイメージがついてしまうが、作中に出てくる映画や、少女が口にする文学作品はすべて実在のもの。教養ある観客を前提としているように見える。

●ストーリーは二の次?
 ストーリーについては、強引さが目立つ。駅の人々の群像劇、という側面もあるためか、本筋から見て余分のエピソードが多め。話が進むのは偶然や幸運がきっかけで、ご都合主義の部分も多い。ヒューゴが見る悪夢は、3Dを見せたいための挿話だろう。
 ただ、このような作り自体が、映画草創期のオマージュなのかもしれない。

●機械人形
 作中でカギとなる機械人形の機能は、絵や字を描くことだった。「学天則」の親戚みたいなものだろうか。
Gakuten_2

予告編詐欺 9
映像美    9
映画史賛歌 10
個人的総合 8

#映画ブログ

2012年9月 5日 (水)

レトロな映画館で映画史の映画を観る

Paru

 新開地の名画座「パルシネマ」に、久しぶりに足を運んだ。本日のプログラムは、「ヒューゴの不思議な発明」と「アーティスト」という、アカデミー賞を争った豪華な二本立て。

 これまでは、仕事を終えてから最終上映に駆け込んでいたため、閑散とした館内しか見たことがなかったのだが、昼間の時間帯となる今回は盛況。
 驚いたことに弁当持参の人が多く、休憩時間におにぎりを食べていたりする。
 そして上映前には館主の挨拶があり、二本立ての組み合わせに対する自信を語った。
 若い人が少ないこともあり、観客ぐるみで昔の映画館の雰囲気を堪能した感じだ。
 ロビーに飾られた、映画の予備知識となる手作り張り紙や、映写室見学できます、のアナウンスもいい味を出している。

 私の家の近所には新しいシネコンがあるのだが、そちらは当然若い客中心だし、食べ物と言えばポップコーンなどに決まっており、発券も自販機になっていて受付と話すこともない。普通と思っていたそれがいかに味気ないことか、こういう名画座に行くと思い知らされる。

 何より、今回の二本はいずれも古い映画へのオマージュに溢れた作品。レトロな映画館で映画史の映画を。これくらい贅沢な休日もあるまい。

#映画ブログ

2012年9月 2日 (日)

ゲームの仕事が続けられるって素晴らしい

 最近珍しい、夢のある記事に遭遇した。

4Gamer.net:ファミコン版「スペランカー」制作者による裏話がここに。御年70歳,業界歴37年の現役クリエイター,スコット津村氏が振り返るあの頃

 「ゲームの仕事って、長くは続けられないですよね?」
 学生からたまに出る質問である。そう言えば、任天堂の宮本茂が近々定年を迎えるらしい。業界としてはようやく第一世代が終わって、成熟してくる頃合いとなる。
 ただ、実際には定年までゲームに関わる、というのはかなり難しい。
 よく聞くのは、中堅スタッフが辞めてしまって足りない、という話。そうなると若手でやらざるを得ない。商品の性質上、過去の実績がほとんど評価されず、若いのを安くこき使った方が仕事が回る、と考える経営者が多いからだろうか。
 また、かつて名作を手がけたクリエイターのその後を見ても、ひっそりと業界を去っていたり、会社を興したもののうまく行かない、ということがよくある。ゲームがヒットしたときには、高給をもらって報われたかもしれないが、後のことは何も保証されない。まるでアイドルかスポーツ選手である。

 そんな中、スコット津村氏のように、気負わず働き続けている人がいるというのは、なんとも夢のある話だ。

一般に認められようなんて仰々しいことを考える必要はありませんよ。ゲームはインタラクティブな文化ですから,楽しめる人が楽しんでくれれば,それでいいじゃないですか。

 大いに共感。私のブログはつい偉そうなことを書いてしまいがちだが、この発言のようなフラットな感覚こそ、長続きのコツなのでは、と思った。

2012年9月 1日 (土)

「コンブガチャ」でお金を取られる。何を言ってるのかわ(略)

 ありのまま今見てきたことを話すぜ!(ポルナレフAA略)

 「コンガチャ」は、この春「コンガチャ」が問題になったときに、瞬時に開発されたパロディ作品である。ガチャを引きまくって昆布をコンプすると伝説のレア昆布が手に入るという(あ~ややこしい)、ジョークアプリである。
 コンプガチャがいかにそろわないか、という疑似体験をできるアプリであり、このガチャが無料であることは言うまでもない。

 さて、このアプリが中途半端に有名になったためか、FC2から公式配信されることになった。

「コンブガチャ」がFC2公式アプリになりました!

 で、ここの説明を読んで初めて知ったのだが、

コンブガチャは従来のコンプガチャと違い無料で無限にガチャができるため、
コンプガチャをお気軽に体験する事ができます。
手短に揃えたい場合は課金でレアコンブを直接買う事もできます

 実はちゃんと課金してた、ということを知って唖然。他人の失敗もお金に換える、しぶといビジネスとはそういうものなのである(笑)
 これ、どれくらい売れてるのか知りたいわ。

おまけ:アイドルマスターシンデレラガールズ コンプガチャシミュレーター

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