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2013年1月

2013年1月31日 (木)

「レベルアップ」のゲームデザイン

9784873115634 「レベルアップ」のゲームデザイン。オライリー社から出ているこの本を現在読んでいる最中である。絵が上手くなるための本と誤解する人がありそうだが、海外ではゲームデザインとは企画のことなので注意。

 著者のスコット・ロジャースは、「ゴッド・オブ・ウォー」等を手がけたクリエイター。ゲームの企画者には、過去のゲームをあまりプレイしないタイプの人もいるが、この著者はそうではない。本書を読むと、引かれるゲーム名が非常に多く、日本のゲームも多数出てくることに驚く。しかも、とりあえず例を挙げておきました、みたいな浅いものではなく、仕様の細部の工夫を指摘していくのだから、全部実際にプレイしているのだろう。桜井政博みたいなのが海外にもいたのか、と驚嘆する。

 本書は、理論書ではない。極めて実践的な、ゲーム企画についての実例集である。企画書を書いた後、プランナーは何をするんですか? という質問は、答えが長く多くなってこれまでは大変だった。しかし、これからは「この本を読め」の一言で済む。コピーに偽りなく、ゲーム企画のすべてが一冊で網羅されている。
 洋ゲーの知識が必要ではあるものの、イラストも豊富で非常に読みやすい翻訳なので、ゲーム企画ってどんな仕事だろうという疑問をもった高校生から、ステージ作成のネタ出しに苦心しているクリエイターまで、幅広くお勧めできる好著である。

2013年1月29日 (火)

レ・ミゼラブル

 あれは小学生の頃だったか。ジャン・バルジャンが改心する話を学校か教会で聞いたことがあった。よくできた教訓話だと思ったものだが、なんと、この映画の冒頭10分に過ぎなかったではないか。
 小説はおろか舞台も見ていない私がこの映画を観ようと思ったのは、ひとえに周囲の評判の良さ。こんな古典的題材のミュージカルを学生までが絶賛しているのは珍しい。

 内容は圧巻の一言。
 2時間30分以上になる本編のほぼすべてが歌。普通のセリフがあって、盛り上がったところで歌になるという従来のミュージカル映画とは一線を画す。歌っている間も踊りではなく、演技が続けられる。私は舞台に詳しくないのだが、どうやら歌唱法も舞台とは変えてあるようだ。歌詞は大変シンプルで、字幕を見ず英語のまま理解できるところがかなりあった。
 メインキャストの熱演もさることながら、エキストラが凄い。単に大勢いるというだけなら、他の大作映画でも見られるが、本作では歌に厚みを加えるのみならず、民衆の恨みを伝えている。恐ろしい視線の数、数、数。その迫力に圧倒される。
 そして、敵役が素晴らしい。ジャン・バルジャンを追い立てるジャベール。信念を貫く姿には美しさすら感じられる。キリスト教は自殺を許さないため、ラストシーンにその姿がないというミゼラブルな扱いだったけれど。
 タイトルのせいで、ものすごく暗く救いのない話、という先入観があったが、力強い語り口に大いに励まされた。群像劇で、何かしら共感できる人物が見つかるはずなので、色々な人におすすめしたい。

過酷度  9
スケール 10
見応え  10
個人的総合 9

2013年1月26日 (土)

「龍が如く5」その6 球界道中記

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 第四部は新キャラの品田辰雄。球界を追放された元プロ野球選手だ。
 オフシーズンになると、ドラフトで入ってくる新人よりも、解雇されたり引退したりした選手の方が気になって特番を見てしまうオッサンプロ野球ファンには、どストライクなキャラだ。まさに俺得。
 品田が現役だったのは15年前、つまり98年頃ということになるのだが、過去の描写が必要以上に古い。この雰囲気はまるで昭和、藤井寺球場での近鉄vs南海戦という感じだ。おそらく、品田シナリオのモデルとなった「黒い霧事件」の時代に合わせたものと思われるが、若いプレイヤーはそんなことは知らないので、純粋に変わった物語として見ているのだろう。

 さて、バッティングセンターを起点に品田のサブストーリーが進むのだが、以前から「龍が如く」シリーズのバッティングセンターは難度が高いことで有名。しかも今作ではコースを打ち分けなければならないときている。これはちょっとヤバいのでは、と思っていたら五十嵐コーチの特訓でみるみる簡単に。一振りで人生のすべてを解決するドラマがサクサク進む。さすがは、キャッチボールするだけで地球を救うゲームを作ったセガだ。
 ストーリーの都合で、ときにはバッティングセンターを出て屋外の野球場で打つのだが、このときのホームランの爽快感は野球ゲームを越えているかもしれない。

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 「龍が如く」シリーズでは、有名俳優がCGで出演するのが恒例となっているが、大抵は映画で言うところのカメオ出演といったおもむきで、出番はあまり多くない。ところが品田編の高杉役、哀川翔だけは例外。ずっと出ているしセリフもすごく多い。そして何よりチンピラ金貸しが似合いすぎ。「龍が如く」はゲスト有名人が死ぬ展開が多いけど、死なないようならぜひ次も出てほしいな。

2013年1月20日 (日)

ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」がそんなに悪くない

 主演の剛力彩芽が原作のイメージとかけ離れていると言うことで、キャスト発表の直後からバッシングの嵐だったこのドラマ、ひどい出来ならそれもまた見物、と野次馬根性で見てみた。

 いやいやちょっと待て。なかなか良さそうではないか。

 古書店はじめ、雰囲気抜群の背景。力の入ったオープニング。原作は未読なのでどこまで忠実なのかは不明だが、本を起点に意外性のあるストーリー展開。題材となった本を知らない人のために、エンドロールであらすじを紹介。番組が丁寧に作られていることを色々なところで感じる。
 問題の剛力も、いつもの明るさを封印しておとなしい役を演じているのが、意外性もあって面白い。むしろ、AKIRAの演技の方がやばい。前はGTOだった奴なので、いつキレて暴れ出すかわからん。本を読みそうにない、という点だけは設定に合ってるけど。
 古書業界について、かなり突っ込んだ所まで出てくるマニアックさも面白い。次回からも視聴決定である。

2013年1月19日 (土)

夢の続きを探す旅 「The Unfinished Swan」

Unfinished1  「アンフィニッシュド スワン」は、PS3のダウンロード専用タイトル。1200円。「風ノ旅ビト」か「DATURA」を持っている人は、1000円で購入できる。エンディングまでの所要時間は3~5時間。

 導入の物語が終わると、驚いたことに何も見えない。しかし、そこには何もないのではない。インク玉を投げ、ものの形を見えるようにしながら、先へと続く道を探す。
 このアイデアのインパクトに惹かれて買ったが、それだけのゲームではなかった。ステージが進むたびに、新しいギミックが登場。終わるまでの間、何度も発想の新しさに感心した。
 プレイ時間は短いが、何度も中断しながら数日かけてクリアすることになった。一人称視点できょろきょろ探索しなければならないせいか、人生初の3Dゲーム酔いに倒れた。特に最初のステージでそれがひどいようだ。しかし、面白いのでがんばった(笑)

公式:The Unfinished Swan
パラボラゲームス:The Unfinished Swanについて知っておくべき10のこと

 以下は、クリア後の考察。ストーリー及び結末について扱うため、未プレイの方はご注意。

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2013年1月14日 (月)

Vita版「朧村正」の追加シナリオに仰天

 Wiiで発売された和風アクション「朧村正」。この3月にPSvita版が出るのですが、本編の移植に加えて、ダウンロードで追加短編シナリオの発売が予定されています。
 この追加シナリオ、以前から〈4人の新たな主人公〉と予告されており、誰が主人公になるのか、様々な憶測が飛んでいました。虎姫だと嬉しいなあ、紺菊の視点というのも面白そう、雪之丞もよさそう…いずれにせよ、本編に出てきた人気キャラが使われるという前提だったわけです。
 ところが、

Game*Spark:ダウンロードコンテンツ「元禄怪奇譚」詳細判明

Muramasavita
ななな何じゃこりゃあ! 全部新キャラ、新ストーリーじゃないですか。「朧村正」本編とどう関連するのか、さっぱり想像がつきません。もしかすると、システムだけ流用した別作品なのかもしれません。
 ダウンロードで追加というと、できる限り素材を使い回した安いものという印象があるのですが、これは違うようです。ほとんど「2」が作れそうな題材で、期待値急上昇。プレイ時間や価格はいかほどになるのでしょうか。気になります!

PSvita「朧村正」公式

2013年1月 6日 (日)

「龍が如く5」その5 タレント活動日誌

 遥のステージの盛り上がり感は異常。
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 アイドル育成が面白すぎ。第三部は後半から秋山が加わるのだが、オッサンとかヤクザとか邪魔なんでしばらく引っ込んでて、って感じ。絶賛本末転倒中。

 さて、遥はステージやダンスバトルの他、アイドルタレントとして様々な仕事をしなければならない。この多様な仕事がいちいちゲームになっていて秀逸なので、以下に紹介する。

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2013年1月 3日 (木)

「龍が如く5」その4 ブラック事務所に所属してるんだけど、もう私だめかもしれない日記

 第三部では、澤村遥が主役。芸能界入りした経緯が説明されると、驚く間もなくアイドル育成ゲームが始まった。

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 ここで誰もが連想するのが「アイドルマスター」。仕事はきらびやかで、アイドル同士も仲が良く、そしてプロデューサーが若くて優しいイケメン(想像)ときている。楽しそう! ゲームならではの楽園的世界観である。
 ところがこれは「龍が如く」。「アイドルマスター」とは似てもにつかない環境。
 そもそも社長が鬼であり、ダンストレーナーも恐く、マネージャーは頼りないオッサンときている。芸能人なので学校に友達もいない。その上、ライバルとして登場するアイドルも性格が腐っており、ネチネチと嫌がらせをしてくる。なんという地獄。♪苦しくったって~悲しくったって~と「アタックNo.1」の歌が聞こえてきそうだ。
 ゲームとしては、リズムゲームの形式でダンスバトルやコンサートを行う明るく軽快なものだが、ドラマの方はもう真っ黒。コントラストで目眩がしてくる。その上、多様な仕事はバカゲー満載! これらについてはきりがないのでまた次回。

2013年1月 2日 (水)

「龍が如く5」その3 北海道山中でUMA追跡日記

 寒い日が続く中、吹雪の山中で狩りをするゲームなどしていると、シンクロ率が半端ねぇ。

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 第二部の主人公は冴島。いろいろあって雪山で遭難してしまった彼を助けたのは、マタギの奥寺だった。冴島はマタギの集落で、狩猟を学ぶことになる。
 この狩りゲームが意外に面白い。吹雪のせいか景色も動物も妙にリアル。猟銃は連射できないので、獲物を狙う緊張感もバッチリ。罠を使ってキツネやテンをつかまえるのも楽しい。先が気になるドラマ仕立てになっていて、ススキノいや月見野の街へ出て本来のストーリーを進めるのをすっかり忘れてしまう。

 「龍が如く4」のサブストーリーで、冴島は神室町に河童が出たという事件に遭遇している。以来UMA担当ということになったのか、「5」では、巨大熊、金色の牡鹿、山の神、雪男、とインチキ特番の隊長のごとき活躍を見せる。次回作では湖で首長竜を発見してくれるだろう。間違いない。

2013年1月 1日 (火)

2013年

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 謹賀新年。巳年になっても「龍が如く」(笑)
 何か正月らしい画像はないか、と思ったらあるもんですね。

 プレイ中の「龍が如く5」がタイミング良く〈遥編〉に突入したので、昨日の紅白がより臨場感をもって感じられました。
 で、EXILEの出演を見て思ったのですが、こいつら「龍が如く」の殴られ役にそっくりだな!

 では、今年もEXILEもどきを殴り飛ばして進みますのでよろしくお願いします。

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