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2013年2月22日 (金)

追悼:飯野賢治 「きみとぼくと立体。」

 飯野賢治がわずか42歳で急死した。これからまだ何かやってくれると思っていたので残念でならない。

Kbr
 「きみとぼくと立体。」は、2009年リリースのWiiwareタイトル。飯野賢治が久しぶりに企画した最後のゲームである。今回、これを買ってみた。

 飯野はかつて、業界の風雲児と呼ばれ、WARPという小さな会社でメジャータイトルに挑むようにゲームを作った。「Dの食卓」も「エネミー・ゼロ」も大作映画のような趣を持っていた。そのせいで、私には、飯野と言えばストーリーや設定にこだわる人、というイメージがあった。

 ところが、「きみとぼくと立体」は全く違う。
 何もない空間に浮かぶ〈立体〉。そこに〈ニンゲ〉を投げ込み、バランスを保つという、パズル(?)ゲームだ。
 憑き物が落ちたかのようなシンプルさ。それでいて緊迫感に満ちたゲーム性。何より予想外だったのが、面白くやりごたえがあること。この作者のゲームをもっと見てみたい、そういう感慨がますますわいてきた。

 真っ暗な空間を相手に〈ニンゲ〉を投げていると、言いようのない寂寥感があり、全ステージクリアしたときの演出はまるであの世に行くようでもある。 私は命じられるままにバランスをとり続け、生まれることのなかった飯野の数々のアイデアに思いを馳せた。

公式サイト:きみとぼくと立体。

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コメント

何かの紹介で気になっていたゲームなんですが、
飯野健治さんの作品だったとは知らなかった。
昔、風のリグレットがリアルタイムにラジオで紹介されていて、音だけで出来るゲームというという斬新さだけがずっと記憶に残っていたけど未プレイのままでした。ハード持ってなかったし。

4、5年前、何かの縁でセガサターンを手に入れたときに、その事を思い出して風のリグレットをやりました。切なくなりながらハッピーエンドを聞きたくて数回やった覚えがあります。
その後も知り合いの手足の動かない障害者の方に紹介したりと、ちょっと活躍したゲームでした。

今回、飯野健治さんのことを調べてみたら、
風のリグレットのシナリオの人は「それでも、生きてゆく」や今一番、私的に面白い「最高の離婚」の脚本家なんですね。

飯野健治さんから、今好きなドラマに繋がった事が一番面白く。そのつながりを面白がれる事が、ただのユーザーとして一番の追悼かなと思ったりしました。
ありがとうございます。
Dの食卓。いつか自力でクリアしたいと思ってます。

>うみのねさん
 「風のリグレット」プレイされたんですね。
菅野も篠原も、その後テレビドラマで大御所になりましたから、記念碑的なゲームと言えると思います。

↓坂元さんがシナリオを全公開しています。
http://blog.livedoor.jp/skmtyj/

Dの食卓は、そんなに難しいゲームではありませんが、制限時間があり、セーブができません。今プレイするにはちょっときついですね。

風のリグレットのシナリオ、読みました。懐かしいです。そして泣けました。ありがとうございます。
風のリグレットのパッケージに本物のハーブの種が入っているのは知ってましたが、丁度引っ越しがあり、片付けで見つけたパッケージから、リアルサウンド2の声優募集のハガキが出てきました。もっと届いて欲しかったな。
こんなハガキが入ってるなんて、もしかしたら今の方が注目されたかもしれないですね。
Dの食卓はまとまった時間が取れる時にやってみようと思います。先日MISTをひたすらメモしながらノーヒントで解いたのが嬉しく自信がついたので。こういうゲームもきっとクリア出来そうな気がします。

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