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2013年4月

2013年4月27日 (土)

テルマエ・ロマエ

 地上波放映が妙に早いと思ったら、まさかの続編制作発表。かつて、マイナー誌のマンガとして地味にスタートした頃からは隔世の感がある。

 映画版は、無闇に壮大なオープニングと、阿部寛はじめ濃い顔の面々を無理矢理ローマ人と言い張るキャスティングだけでもう笑える。
 ただ、笑いに関しては盛りすぎてコントの連続になっており、もう少し控えた方が品があるのではないかと思った。個人的には、ルシウスが独自の解釈で日本の技術を取り入れ、変な風呂を作るのが面白かった。また、時空を移動するたびに出てくるオペラ歌手が良かった。
 映画オリジナルの登場人物、真実については批判の声が多いが、上戸彩にやらせたのはうまかったと思う。見れば見るほど〈平たい顔〉の代表にふさわしい人選だ。

 私の母が、日本の風呂のシーンになぜ老人しかいないのか、と訝っていたが実に鋭い。確かに、竹内力が一番若いというのはいくらなんでも老けすぎである。

阿部寛の濃さ 8
北村一輝の濃さ 7
市村正親の濃さ 10
個人的総合 7

2013年4月23日 (火)

「ガセネタbot」を作った奴に感謝

 先日紹介した「ガセネタbot」のおかげか、今度はこんな記事に引用されてしまいました。

山本弘のSF秘密基地BLOG:デマがいっぱい

 山本弘!
 私にとっては、SF作家というより「と学会」のお頭です。「トンデモ本の世界」シリーズは、面白くてよく読んでいます。世の中には驚くべき主張をする本があるものだなあ、と毎回驚いています。
 しかしながら、今やニセ学説やデマの類は、ネットの海の中にこそあるのですな。私もデマに引っかからないよう自戒したく思います。
 ファンである作家にリンクして貰えるなんて、ガセネタbotに感謝しなければなりませんね。

2013年4月20日 (土)

クラウド アトラス

 思ったよりわかりやすい映画で本当に良かった。

 本作は6つの物語から成る。オープニングで、各物語のハイライトが一気に流れるため何が何やらわからず、これは難解なものに手を出してしまったか、と心配したが、以降は見続けるとだんだん分かってくるほどよい難度で楽しめた。
 オムニバス形式ではなく、各物語を断片化してつなげてあり、キャストも一人で5役6役と演じている実験的な作りだ。個人的に気に入ったのは、ネオソウルを舞台にしたSFのパートと、文明滅亡後を描いたパート。正直なところ、分けて整理すると大して面白くない話もある
 しかしながら、時代もジャンルも異なるパートが入り乱れることで、独特のダイナミズムが生まれていて楽しい。各パートは互いにほぼ無関係なのだが、映像的にリンクしたり、共通の人物やアイテムが隠されていたりと、実は何かあるのではないか、と終始怪しいところも魅力。
 「入り乱れる」と表現したが、それぞれのパート内は物語の時制が前後することはなく、結末へ向かって真っ直ぐ進む。その結果、この映画の終盤は、6つの物語が同時にクライマックスへ突入することになり、その盛り上がり感は格別である。

 手塚治虫の「火の鳥」と比較されることが多い作品だが、輪廻やら転生やら難しいテーマを扱っているわけではなく、エンターテインメントとして各パートを楽しめばそれで充分。スタッフロールでキャスティングの種明かしが入っていることからも、作り手の遊び心から生まれた形なのだと思う。

 なお、あるパートで、石油の利権を守るために、原発事故を故意に起こそうとする陰謀が描かれるが、本当に事故が起こってしまった日本から見ると、その悪がより強く印象に残る。

ハル・ベリーの変装 10
トム・ハンクスの変装 10
エージェントスミスの変装 1
個人的総合  8

2013年4月17日 (水)

「進撃の巨人」02 その日

 近所の古本屋に行ったら、かなり在庫があったはずの「進撃の巨人」がきれいさっぱりなくなっていて驚いた。アニメから注目し始めた人が意外に多かったようだ。

 マンガより大仰な登場となった鎧の巨人のエピソードを済ませ、物語は、エレン達が軍に入るところまで進んだ。
 注目すべきは次回予告。いきなりマンガの4巻まで話が飛んでいる
 原作では、先に巨人達との戦いを描いてから、訓練兵時代に遡る。これは勝手な憶測だが、「進撃の巨人」人気が爆発したので、長期連載にするという方針が作者に伝えられたのではあるまいか。そうなってくると、エレン、ミカサ、アルミンの幼なじみ3人しかいないのでは話を広げにくい。そこで作者は、過去へ遡ってその他の仲間達の描写を深めることにしたのだろう。
 アニメでは、これを整理して時間の流れ通りに話を進めていくらしい。わかりやすくて良いことだ。ついでに、マンガでは区別が難しかったアルミンとクリスタもわかりやすく見分けがつくぞ(笑)
Singeki02
 ところで、いくらマンガが美人不在だからといって、ミカサをここまで美しく描くのはやり過ぎじゃないだろうか。

2013年4月14日 (日)

ドラゴンズクラウンの美術の素性が早くも暴かれる

 ヴァニラウェア期待の新作、「DRAGON'S CROWN」。発売は7月末と、まだまだ先です。

Micky
 このゲームのアートワークは、ちょっとした一枚絵に至るまでいちいち秀逸です。ところが、海外には熱心なファンがいるもので、短いプロモーションムービーの中から、数々の元ネタを発見してまとめてしまいました!

From Mickey Mouse to Jesus, This Dragon’s Crown Trailer is Full of Epic Homages

 記事は英語ですが、比較の画像を追うだけでもだいたい分かると思います。
 「壮大なオマージュ」とはよく言ったもので、古典や名作から引いてくることによって、格調高くオリジナリティすら感じられるようです。いや~、よくぞまとめてくださった。いずれの作品も、美術やら歴史やらの教科書で見たことがある有名なものばかりなのに、これっぽっちも気が付きませんでしたよ! こんなゲームに使われるとは、画家も彫刻家もあの世で苦笑しているのではないでしょうか。
 しかし、同じゲームのはずなのに、海外のファンは、つくづく見る目がありますよね。ソーサレスのおっぱいばっかり見ているどっかの国とは大違いです(笑)

2013年4月13日 (土)

まさかのドラマ化!「ブラック・ジャック創作秘話3」

 え、もう続き出るの? という新刊がこれ。
 2が出るまでに年単位で待ったのに、3巻はわずか3ヶ月で発売。どうなってるんだ。しかも、帯に「ドラマ化決定」の文字が。でも放送時期もキャストも決まってない。情報早う。

Bjsh3 3巻を読んで、皆さんはどのような感想を持っただろうか。そろそろ慣れてきて、いつも通りの出来と思っている人も多いのではないだろうか。ところが、私に言わせると、今回は特に面白い。ここまでで有名なエピソードを紹介してネタが尽きたのか、初めて聞く内容が増え、取材も深くなっているように見える。

 本作に登場する人物は、いずれも似顔となっているが、鴨川つばめ先生だけが、顔出しNGということなのか、人間ではないビジュアルで描かれていてものすごくシュール。まるでスワローズの球団マスコットだ。
 今後登場する可能性は低いが、もしも鳥山明先生が出ることになったら、いつものガスマスクのロボットが描かれることになるのだろうか。

2013年4月 9日 (火)

「進撃の巨人」01 二千年後の君へ

 アニメ版「進撃の巨人」が放送開始した。これはやばい。信じられないほどの高クオリティである。
 始まって最初に思ったのが、意表をつく風景の美しさ。古くさい町並みと草木が、世界名作劇場のようなのどかさで描写される。このことが、巨人出現以降の殺伐とした絵柄とコントラストを成しており効果的だ。
 かなりアクの強い絵柄だったマンガと違い、アニメのキャラはすっきりと描かれていて見やすい。一方で、巨人たちは原作に忠実に造形されていて恐ろしく、これも効果的な対比になっている。
 オープニングの立体軌道アクションは動きすぎて無茶苦茶なことになっている。エレン達の戦闘が見られるのはもう少し先になるが、その時にこの動きが見られるのかどうか、今から楽しみである。
 なお、今回の終わりは、エンディング映像がなく、ストーリーのまま幕を引いたが、これは1話だけの特別な演出なのだろうか。
Singeki01
 何にしても、素晴らしく面白いので、次回の放送が待ち遠しい。原作は連載が終わっておらず、アニメ版の最終回は第一部完、という感じでいくのか、それとも独自解釈で結末を作るのか。そのあたりにも期待したい。

2013年4月 6日 (土)

地味すぎて売れそうにないので無料! 「任天童子」

 「任天童子」をダウンロードした。
 クラブニンテンドーの景品は、例年だとカレンダーなどのグッズなのだが、昨年はなんとこのゲームソフト。どうやらソフト自体はDS用らしいが、手に入れるためにeショップへのアクセスが必要なため、3DSユーザー専用という謎の仕様になっている。

Nintendoji_2

 当初から〈カードゲーム〉とアナウンスされていたため、ソーシャルゲームの向こうを張るようなカードバトルものを想像していたが、やってみたら全然違った。
 「シレン」のようなランダム生成の迷宮にもぐり、見えない敵の位置を「マインスイーパー」や「海戦ゲーム」のように探り、宝を集めていくゲームだった。カードは、そのターンの行動を決めるのに用いられている。
 一応上画面に演出が表示されるものの、基本的には下のマップのみでゲームは成立している。一手一手、敵の位置を推理しつつ進める内容は、究極の地味さ。だが、スリルがあり、思考型の面白さもたっぷり。やり込み度も相当高そうで、これぞゲームという貫禄。思わぬ掘り出し物だ。

 主人公が蔵部景品(くらべかげしな)。ゲームの目標である三種の神器も、それらしい名前ではあるものの、マリオ帽子、無敵スター、ハンマーに見える。ユーモアがあって楽しい。
 公式サイトにつぶやきを残すと、もう一本貰えるというキャンペーンがあるので、ゲーム好きの友達にプレゼントするといいだろう。

 

2013年4月 2日 (火)

毎日かあさん

 うむむ。決していい加減な作りではないのだが、西原理恵子のファンとしてはなかなかつらい映画だ。
 西原が波瀾の人生を送ってきていることは、マンガの読者なら周知の事実。そのきつい出来事が、投げやりな(笑)絵によってギャグに転化し、受け入れやすくなるというのが西原マンガの妙味である。ところが、映画だとそれが実写になってしまうわけで、無闇にリアルで重い感じになってしまう。
 その上、原作に忠実であるため、本来なら驚きをもって迎えられなければならないエピソードも、ファンならすでに知っているので新鮮味に乏しい。
 死期を迎える前後で別人のようになる永瀬や、マンガからそのまま飛び出してきたかのような子役など、役者の熱演は評価できる。また、所々で挿入されるアニメも大変良い。
 原作のストーリーを全く知らない観客なら、かなり評価できたのではないか。だがそんな人がわざわざ観に行く映画だろうか。大いに矛盾している。

ほのぼの度 1
人生過酷度 8
西原美化度 7
個人的総合 4

2013年4月 1日 (月)

祝・グランゼーラが会社設立時の目標を達成

 本日は4月1日。かつては、アイレムがゲーム業界一のエイプリルフールをやっていた日です。代わりに、グランゼーラがやってくれました。

グランゼーラ公式

20130401

…とは言っても、明日には元のサイトに戻っているかと思われますので、少し内容を説明しておきます。
 今回は、グランゼーラが報道サイトを立ち上げ、キカイマシーン帝国の侵略を刻々と伝える、というものになっています。トピックがかなり多いのですが、それに飽きたらず、スマホ用アプリまで配布されています。

機械人カメラ

 グランゼーラは、アイレムから独立した開発会社ですが、PS@Homeのラウンジ運営に力を入れているなど、かつてのアイレムを色濃く受け継いでいます。そして、会社設立時からエイプリルフールを必ずやると宣言していました。昨年は諸事情で間に合わなかったようなのですが、今年ようやくその目標が実現したわけです。
 この勢いで、次はグランゼーラのオリジナルゲームの発表を見たいです。

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