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2013年5月19日 (日)

記憶の封印を解く快著! 「愛しのインチキガチャガチャ大全 コスモスのすべて」

 私たちは、子供の頃欲しかったモノの記憶は、そう簡単に忘れない。怪獣消しゴム、キン消し、ガンプラ、ビックリマンシール、ゲームウォッチ、ファミコンソフト。おもちゃコレクターがテレビに出ていると、大人になってよくもまあ、と呆れるふりをしつつ、心のどこかに羨望の念がわき起こるのを止めることが出来ない。

Cosmos だが、子供の頃欲しくなかったモノの記憶は、そうではない。いらないのであっさり捨てられ、だれも思い出して懐かしんだりはしない。
 ところが、「愛しのインチキガチャガチャ大全」に載っているのは、まさにそういうモノばかり。ガチャガチャに混ざっていたハズレ景品やがっかり景品。そんなものを作っている会社に全く興味もなかったが、わずか11年で姿を消していたとは。

 読んでびっくり。なんと、私はかなりの商品を知っているではないか。思えば、当時のガチャガチャは、ちゃんと欲しいものが出ることの方が少なく、ほとんどは謎のハズレ景品だったのだ。なかったことにされていた記憶の封印が解かれ、一喜一憂(いや憂の方が断然多いのだが)の子供時代が蘇った。

 今のガチャガチャは、バンダイが「ガシャポン」の商標をとって販売しており、商品の内容も看板通りで価格に見合っている。なので子供達にとっては、ただの自販機、くらいの感覚しかないかもしれない。
 だが昔のガチャガチャは違った。表に看板は出ているが、それはあくまで目玉商品。何が出るかは全く予想が出来ず、様々なものが入っていた。
 子供だった当時、私はそれを悪質な商売などとは微塵も感じず、むしろ、ガチャガチャとは何が出るかわからない神秘の販売機であると認識し、その魅力の虜になった。そしてついには、中身の景品ではなく、ガチャガチャ機そのものが欲しくなった。もちろんそんなものが買えるはずはない。なので自分で作ることにした。まず、近所をまわって20円サイズのカプセルを集めた。中身を出したらカプセルを捨てていく子供が多かったので、これはすぐに集まった。そして、本体は厚紙などを使って自作した。ハンドルを回すとカプセルが出る仕組みが一番の難関だったが、なんとかそれらしいものが出来た。カプセルに商品や当たり券を入れて完成した。私が作った中で、弟が2番目に喜んだ工作となった。(1番は電車ごっこ用運転席)

 現代のガチャガチャは、ソーシャルゲームの中にあるが、30年もすると、これも昔あった悪質な商売としてなつかしがられるのだろうか。多分それはないだろう。何しろハズレ商品どころか、商品自体が存在しない。そして、その悪質さと額の高さ。
 子供の頃にはひどい目にあったと思ったものだが、今ふりかえると面白い。そんなコスモスを見習えと言いたい。

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