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2014年5月19日 (月)

「美味しんぼ」騒動で言いたい事

 福島に行ったこともなければ、「福島の真実編」を読んでもいない、外野からの放言。

①別のマンガでやれ
 描かれていることが妥当かどうかは、ひとまず置いておく。
 まず、「美味しんぼ」は、料理の薀蓄を楽しむ娯楽作品であり、そんなマンガが急にこんな主張を始めたことに違和感がある。尾田栄一郎が、他のマンガを描かせてもらえないせいで、「ワンピース」の中だけで何でもやろうとしているのは微笑ましいが、今回はそうはいかない。やるのなら「ゴーマニズム宣言」でやれ、と言いたい。
 次に、登場人物が、実在の人物と対話して進めるという、ドキュメンタリーじみた作りが気持ち悪い。水島新司が、自作のキャラと実在野球選手を戦わせて、「やっぱり山田はすごい」と勝手に言わせるのは微笑ましいが、今回はそうはいかない。ちゃんと書き手が出演して「ゴーマニズム宣言」でやれ、と言いたい。

②風評被害と誰が言い切れるか
 描かれていることが妥当かどうかは、ひとまず置いておく。
 福島が安全だなんて、誰も思っちゃいない。東電はミスを隠すばかりで信用できず、政府の発表は無難なものばかりだ。国民が混乱しないように、オリンピックが中止にならないように、手心が加えられているんじゃないか、くらいの邪推は誰でもする。
 だからと言って「美味しんぼ」がアジるのは筋違いだ。漠然とした不安に形が与えられることで、人々は行動する。「風評被害」という言葉は、「根も葉もない噂」に対して言われるように思うが、福島については、どこまでが真実なのかさえわからず、風評に踊らされたのではなく正しい回避行動である可能性が捨てきれない。根拠が乏しかったとしても、こうだと言われてしまえば、そうかもしれない、と思ってしまうのが一般人だ。不安を商売にする悪徳商法と原理は同じだ。
 復興を急ぐあまり、将来にかかわる調査の方がおろそかになってはいないか。「わからない」ことは、様々な憶測を生み出す土壌になる。変なフィルタをかけず、どこまでが安全で、どこからが危険か。何がわかっていて、何がわかっていないのか。人々を信じて判断材料を公開すべきだ。

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