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2015年3月

2015年3月31日 (火)

吉野家店員のスキルが高い!

 吉野家で牛丼を食べていると、観光客だろうか、白人の二人連れが入ってきた。そのとき、店員はいかにもパート、といった雰囲気のおばちゃんだったのだが、驚いたことに、見事な英語で対応した。注文を受けるだけでなく、メニューの説明にも応じている。さらに、お会計の時には雑談までしていた。返事が素早く、自然に会話できていて素晴らしい。
 観光地やらホテルやらでは、英語ができる人がいるのは当たり前。しかし、こういう普通の店で英語が通用するとなると、国際化も本物だな、と感心する。店員の隠されたスキルが発揮された貴重な瞬間だと思ったが、実は私が知らないだけで、吉野家の店員が英語を使えるのは当たり前だったりするのだろうか。

2015年3月30日 (月)

コナミ、組織再編。どうする小島監督?

ゲームしようぜ!:コジプロ消滅

 なんだこれは。「メタルギア」シリーズ最新作、「ファントムペイン」の発売日も決まったこのタイミングに、ファンを混乱させる事件である。

 3月半ば、小島プロダクションの公式サイトと公式Twitterが突然消えた。それについて、コナミからは組織改革の一環として小島プロを解散したことを発表。さらに、4月からの人事で、副社長だった小島氏の名前が、役員の中に入っていないことから、小島監督がコナミを去った、もしくは去るのではないか、という憶測を生んだ。
 直前に、「ラブプラス」シリーズのプロデューサーである内田氏と、同シリーズのイラストレーターであるミノ★タロー氏の退社が報告されていたことも、この憶測のリアリティを強めた。

 「メタルギア」シリーズは、コナミによる最先端・最高のゲームであり、その実績ゆえに小島監督は副社長というポストと、コジプロというチームを与えられ、優遇されていた。だがそれは時代にそぐわなくなっていた。長期間かかる高コストのゲームは、いまやそれに見合う収益を上げられない。おそらく、「グラウンド ゼロズ」の発売時に目標を達せられなかったのだろう。そして、小島監督およびコジプロへの特別扱いを終える、という判断になったのだ。

 小島監督ばかり追っていると見落とすが、実は、より重要なのは新しい社長だ。早川英樹氏が、副社長から社長に昇格する。「ドラゴンコレクション」のエグゼクティブプロデューサーだった人物だ。コナミがモバイル中心で行く、というのは以前から言われていたが、それを組織の人事にも反映したことになる。モバイルゲームの面白さについては賛否が分かれるが、短期間で開発し、長期的に運営して収益を上げるというスタイルの方が、今にふさわしいビジネスであることは明らかだ。

 会社の主流からはずされ、小島氏は退社するのだろうか。有名クリエイターが独立して会社を作るのはよくあることだ。小さな開発会社で、少数の熱烈なファンを相手に、こだわりの作品を手掛けていく、というのは可能だ。
 しかし、「メタルギアソリッド」のような大作は、大企業でしか作れない。「ファントムペイン」の後、びっくりするような移籍が見られるかもしれない。

2015年3月26日 (木)

「龍が如く0」その2 支配人日記

 しばらくプレイすると、舞台が大阪に移り、真島の物語が始まった。
 「龍が如く」シリーズ最大の誤算は、この真島の人気だろう。一作目では中ボス的なポジションの脇役に過ぎなかったのに、どんどん役が大きくなり、本作ではついに桐生とのダブル主演である。私もファンなので、活躍が楽しみなのだが…

Ryu02

 あんた、誰?
 今作の真島はキャバレーの支配人。しかも、腕力でもぎとったような似合わない役職ではなく、人格高潔、お客様にも認められる大人物として描かれる。若いのに賢く落ち着いていて、仕事中は大阪弁も出ない。これがどう歳を重ねたら、一作目のようなクレイジーなヤクザになるのだろうか。真島の読めなさは健在である。
 冴島の討ち入りエピソードや、郷田との出会いなども織り込まれ、ファンサービスも抜かりない。相変わらずよく出来とるわ。

2015年3月24日 (火)

アメリカン・スナイパー

 160人以上の敵を倒した、アメリカ軍の伝説的狙撃手クリス・カイル。その自伝を原作とした映画だ。
 私たちは、これまでにも戦争を題材にした映画を数多く観てきた。第二次世界大戦を題材にしたものから、未来の戦争を描いたものまで、様々だ。
 「アメリカン・スナイパー」は、戦争の今を生々しく描いたところに価値がある。作中で描かれる9.11のテロは、私もテレビで見ていた。2003年から、4度にわたる中東派兵を主人公は生き抜く。
 主人公は実在の人物であり、戦争もまた実際のものだ。冒頭、爆弾でアメリカ軍を阻もうとするイラク人の母と子を、主人公が狙撃する。この瞬間、映画が本気でリアルを描こうとしていることがわかった。アメリカでは、一見、暴力表現や残虐表現に寛容に見えるが、実はそうではない。特に、女性や子供を犠牲にすることはフィクションでは避けるべき、とされている。
 さて、日本が経験した戦争は第二次世界大戦までであり、それは70年も昔のこと。戦地に兵隊を送り出したら、その家族は無事を祈って待つしかない。連絡は手紙や電報という時代だ。ところが、この映画では、携帯電話があるので家族と話ができる。話している間に戦闘があり、電話が切れ、故郷の妻は不安にさいなまれる。戦場と日常生活がリアルタイムにつながってしまうおぞましさが、迫真の映像で表現されていた。
 とはいえ、息が詰まるような苦しい作品ではない。スナイパーという役割がどんなものか知る、職業ものとしての面白さもあるし、敵側スナイパーとの対決などエンターテインメントとして楽しめる部分もある。そこが、ヒロイックで戦争賛美と批判される余地を生んでしまっているのだろう。
 この映画の企画中に、クリス・カイルが殺されてしまう事件が起き、本作のエンディングは構想段階とは変更された。戦場では英雄であっても、平和な祖国ではいかれた男に過ぎない。現代の戦争を象徴する死は、この映画の完成度を高めたように思う。
 このような時代を切り取った映画を、85歳で撮れるクリント・イーストウッドは化け物だ。

主役そっくり度 10
悪役残虐度 9
結末無常感 8
個人的総合 8

2015年3月23日 (月)

冬ドラマ最終回の通信簿

 聞くところによると、人気ドラマ「相棒」が、ポートピア連続殺人事件もかくやという最終回で、ファンを失望させたとか。
 私も何本かのテレビドラマを観ていたのですが、どうも今期は終わり方に失敗したものが目立ちます。そこで、試みに最終回に成績をつけてみることにしました。

Kitpoppo

「流星ワゴン」:良い
 危機的な状況を覆してのハッピーエンド、上出来です。親子愛で泣かせ、そこで終わらなかったのが良かった。エピローグで、実は成仏せず「その辺におった」チュウさん。このコミカルさがいい味になっています。突然、森永卓郎や北別府学がゲスト出演するなど、遊び心を忘れませんでした。

「ゴーストライター」:普通
 初回から、ドロドロと女の争いになっていくだろう、と想像させたこの話。どちらが死んでもおかしくない展開でしたが、最終回前に急転、まさかの和解エンドでした。小説家のことは小説家にしかわからない、と、結局まわりの人々が放り出された感じになりましたが、意外性だけは褒められます。

「問題のあるレストラン」:悪い
 個性ある女性キャスト(一人オカマ)が集まってレストランを開くわけですが、セクハラ訴訟という異物がどうにもうまく消化できませんでした。復讐部分をあえて描かずに済ますなど、おしゃれではあるのですが、おとぎ話にしては夢がないというか、振り出しに戻るかのようなラストシーンで納得度が低かったです。驚くべきことに、きゃりーぱみゅぱみゅの主題歌の方が、本編よりよほどメッセージ性を持っています。

「まっしろ」:悪い
 堀北真希が、はじめは結婚相手を探しに来ているだけのような軽い女だったのですが、やがて看護師の使命に目覚めていきます。王道だと思うのですが、大奥のごときコミカルな世界観から、真剣な医療問題へと移行するのは、あまりに雰囲気が変わり過ぎです。最終回の大部分を占めた生前葬のスピーチは、金八先生の卒業式のようで、大変萎えるものでした。

「○○妻」:最悪
 バッドエンドがだめとは言いませんが、10分延長の延長部分で妻を死なせて急に終わりました。ニュースキャスターの夫が訴え続けてきたメッセージを無にするかのような展開には、どのような意図があったのでしょうか。また、最後に表示されたタイトルで、○○の部分が何らかの言葉に置き換わるかと思ったのですが、それもありませんでした。単に視聴者を釣りたかっただけなのか、と落胆させられました。

 来期からは、ちゃんと終わりそうなドラマを選んで視聴したいと思います。え、そんなの無理ですか?

2015年3月22日 (日)

任天堂とDeNAの提携についての雑感

 任天堂とDeNAが資本提携を発表し、大きなニュースになっている。

 長年業界を見ていると、ゲーム企業の協力はヤバい(笑) 「SNK VS CAPCOM」が発表されたのは、格闘ゲームが低調でSNKが苦しんでいた時期だった。スクウェアとエニックスの合併も、両社が上場して株価に苦慮していた時。コーエーとテクモの合併は、テクモの経営が行き詰っての結果だった。
 それはともかく、この提携についての報道は、世の中のゲーム業界への興味はこの程度か、とがっかりさせるものだった。今後はマリオのゲームがスマホで出るかも…なんてつまらない予想だろう。そんな、マリオのパズドラが出るぞ、と同程度のニュースに矮小化してもらっては困る。

任天堂とDeNA提携。記者会見で語られなかった真の狙いとは?

 そうそう、こうでなくちゃ。平林久和のこの記事に、大いにうなずいた。かつてガラケー時代に、日本独自の流行となったソーシャルゲーム。スマホに舞台を移して、今も大いにプレイされているのだが、気が付くと、プラットホームがAppStoreとGooglePlayの二大海外企業に握られている。日本発のプラットホームを復権させたいと思った時、それができる組み合わせはやはりこの2社だろう。今後の動きに注目していきたい。マリオがスマホで出るかなんてどうでもいいので。

2015年3月14日 (土)

「龍が如く0」その1 チンピラ日記

 満を持して竹内力が出演する「龍が如く0」を買った。シャレにならん威圧感だ。

Ryu001

 プレイ開始後一時間少々、山盛りのゲームシステムを一から説明しながら進むため、チュートリアル交じりの一本道、全然自由に遊べない状況だ。
 しかし、早くもシリーズ過去作の不満点が解消されているのを見つけ、楽しめそうな予感にわくわくしている。
 「龍が如く」は、もともとこんなに長くシリーズにするつもりがなかった。だから、一作目の結末で桐生は組長に上り詰める。ヤクザ映画ならこれで完結だ。以降の桐生は、元組長であり、正体を知れば周りのヤクザがみんなひれ伏すような大人物、「強くてニューゲーム」を繰り返していたようなものなのだ。
 ところが、「龍が如く0」は、過去の話ということで、桐生もまだ駆け出し、身分が上のヤクザには口答えもできない。久しぶりに王道ヤクザ映画の雰囲気が味わえそうなのである。
 ストーリー的には最初のものとなるため、シリーズ未体験のユーザーにも勧められる。一方で、牛丼屋がタイアップの松屋でなく赤牛丸になっている、柏木が登場するなり冷麺を食っている、など過去作のファンを納得させるネタも散りばめられており、売れそうな貫禄が感じられる。これからじっくり楽しむことにしよう。

2015年3月 8日 (日)

「俺屍2」その4 夜鳥子抄

 強敵にぼこぼこにされつつも、粘り強く一族を育成中。相変わらず大変な時間泥棒ゲームだ。
 さて、発売時、「俺屍2」の叩かれ方はそれはもうひどいものだった。その悪評を一身に背負ってしまったのが、夜鳥子(ぬえこ)だった。

Oresika04

 夜鳥子は、今作の敵役である安倍清明と因縁があり、それが物語のポイントとなっている。デモシーンが始まるたびに、夜鳥子が中心となり、一族が脇役扱いされるのが、シリーズのファンから不興を買った。また、桝田省治による小説「鬼切り夜鳥子」から持ってきたキャラということで、作者による偏愛があるのではないか、という点も批判を集めた。
 これらの経緯については、twitterでの桝田本人とユーザーとのやりとりという形で記録が残っているが、読むと、桝田氏の戸惑いが露わになっている。ユーザーの一族への思い入れは、作り手の予想を上回るものだったのだ。

 プレイしてみてはっきり分かったのだが、このゲームは決して作者の私利私欲によってダメになったのではない。桝田省治はコンセプトの人である。ゲームとしての遊びの方針がすべてに優先し、それが曲げられることはない。
 夜鳥子は、ダンジョンの奥で待ち構えている敵役、安倍清明と因縁がある、と先ほど述べた。このゲームは、彼女を連れて行かねばボスは倒せず、ストーリーが進まない。
 ところが厄介なことに、夜鳥子にも短命の呪いがかかっており、一族と同様に死んでしまう。通常の家族と異なり、何度でも転生させることができるのだが、そのたびに育てなおす必要がある。つまり、ストーリーを進めるためには、一族のメンバーを強化するタイミングに、夜鳥子を育てるタイミングも合わせる必要が出てくる。
 もうお分かりであろう。他のゲームであれば、ボス部屋を開けるのに鍵が必要、で済ますところを、人物のキャラに置き換え、ゲーム性にも深く絡ませている。まさに続編ならではの応用的なアイデアなのだ。夜鳥子はこのための道具に過ぎず、余計な思い入れどころか、極めて冷徹に扱われているキャラなのである。それはプレイヤーの一族も同じだ。
 システムの冷徹さ、語られる物語の空疎さを、自分だけが育てた一族への思い入れと、自分で想像した物語で埋め補う。「俺屍」は、一作目からそういうゲームであったはずで、今作はそのように楽しむには、余計なものを積み過ぎてしまったのかもしれない。

 ちなみに、
・フリーズすることが多い
・夜鳥子の転生に必要な奉納点が高い
・夜鳥子の影響で好物に鍋料理が遺伝
・神様が下天しすぎて交神に支障をきたす
 などの不具合については、アップデートで修正されているので、現在は快適に遊ぶことができることを周知しておきたい。
 RPGで重要なのはストーリーじゃなくてゲームの過程だ、という人にとっては傑作となる可能性大なこのゲーム、けなされたままでは勿体なさ過ぎる。

2015年3月 7日 (土)

Webなんかで読みたくなかった。「ラーメン食いてぇ!」

林明輝「ラーメン食いてぇ!」

Kuitee

 完結編が公開されたことで、あちこちで話題になってるこのマンガが、確かに面白い。タイトルだけだとグルメ漫画かと思うが、しょっぱなから予想を裏切る。絵もストーリーも昭和テイストの本格ドラマだ。
 Webで無料公開されるマンガは、古い作品のリバイバルか、無名の新人の作品が多い。また、Web用を意識してか、軽く流して見られるものが多い気がする。
 「ラーメン食いてぇ!」は、そのどちらでもない。量的にもちょうど単行本一冊分になる。本にならないのは、売れないと判断してのことだと思うが、こういう作品こそ、紙に刷って漫画喫茶にでも置くべきではないのか。本として出会いたかったなあ、とつくづく思う。ラーメン屋の棚にでも置いてあれば最高だ。

2015年3月 1日 (日)

ミュータント・タートルズ

 原題の「Teenage Mutant Ninja Turtles」が、日本国内ではいつまでたっても浸透しない、悲運のアメコミ映画。ゲームの世界ではもっとひどく、「激亀忍者伝」「スーパー亀忍者」などと屈辱的な邦題で辱められている。

 アメコミ映画のリブート作品では、今の時代に合わせ、デザインは渋く、話はシリアスにアレンジされる傾向がある。まさか亀忍者までがそうなるとは思わなかった。とにかく見た目が怖い。悪のクリーチャーにしか見えない。過去作の通りの陽気なヒーローですよ、と言われても、慣れるまでにとても時間を要する。
 そのデザインのせいで、ヒロインと相対したときの美女と野獣度がものすごいことになっている。ヒロインを演じるミーガン・フォックスは、「トランスフォーマー」の時よりも親しみのもてるキャラを好演している。
 武術に関しては、師匠の動きが素晴らしかった。ネズミということで、尾も効果的に使われているのがいい。それにしても、短命な動物の代表であるネズミが、長寿の代表である亀を育てるという発想がすごい。あの師匠、実は10代目とかじゃないのか。
 他にも、雪山でのアクシデント、ビル屋上での決戦など、アクションの見どころは満載。逆に、ストーリーの方は、出た瞬間に「こいつの正体は悪」とわかってしまう意外性のなさ。新シリーズの第一話、という雰囲気が色濃い。

 私は3D吹替版で観たが、アニメ部分を筆頭に、気合の入った立体演出は観る価値大。吹替は一部に批判もあるが、私はほぼ気にならなかった。

ヒロイン美人度 9
オッサン災難度 8
悪役カタコト度 7
個人的総合 6

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