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2016年2月13日 (土)

ドラマ「フラジャイル」5話の結末に異議あり

 「フラジャイル」は、長瀬智也が偏屈な病理医を演じるTVドラマ。先日の第5話は、なかなか見ごたえがあった。

 緩和ケア科の患者、小早川は、若くして癌にかかり、余命一年を宣告されている。検査技師の森井は、小早川と会い、話すうちにうちとける。すべてを諦めたかに見えた小早川だったが、本当は音大で作曲を学ぶのが夢だった、新しい抗がん剤を試すにはお金もない、と心情を明かす。森井はそれを、学費が払えないために医大を中退し、技師に甘んじている自分自身に重ね合わせる。そして、小早川に後悔させないために、本気でぶつかっていく。
 検査の結果、新しい抗がん剤は適合しなかった。しかし、吹っ切れた小早川は、作曲を始めるなど、残りの生に前向きになっていた。小早川は森井に、技師の仕事にやりがいを感じているから辞めないのでは、と指摘する。森井もまた、仕事を続ける決心を固めた。

 ここまでで充分にいい話であり、このまま終わっていればよかったのだが、どういうわけかこのドラマは屋上屋を重ねることを選んだ。
 小早川が買い物をする帰り、かつて勤めていた幼稚園の子に会う。子供は陸橋から身を乗り出して転落、小早川は身体で受け止める。これにより彼は死んでしまう。
 森井は、病室で小早川のメモを見つける。そこには、「やったこと」①一曲だけど曲をつくった、②一人だけど友達ができた、そして③のあとは空白だった。森井は、「一人の命を救った」と読み上げる。
 ここまでやらないかんか。抗がん剤が適合し、治るなんて展開は甘すぎるとしても、事故で即死させてしまうことで、話が一気に安っぽくなってしまった気がする。
 ではなぜ死なせたのか。本来「フラジャイル」は、病理医の岸を主役にしたドラマだ。だが今回のエピソードは森井を軸にしたサブストーリーとなっている。小早川を生かしておくと、これ以降の話で、どうなったのか視聴者が気になってしまうが、サブストーリーゆえに続きを描くことが難しい。レギュラーを増やすことができない事情はよくわかる。
 小早川役の関ジャニ安田が名演を見せてくれただけに、森井が技師としての覚悟を持つためのフラグとして使い捨てられた感じが残ってしまったのは、いかにも惜しい。なお、小早川の死は原作のマンガの通りであるそうだ。

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