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2016年5月 3日 (火)

僕だけがいない街

 いや~、公開終わっちゃったわ~、見損ねたわ~、リバイバルしたいわ~。…というオチを考えていたのですが、観に行ってしまいました、実写版「僕だけがいない街」。

 まず誉めておきたいのが、タイミングの良さ。マンガ原作の映画は色々ありますが、例えば「寄生獣」の場合、原作が完結しているので安心感がある反面、なんで今さら映画に、という古さがあります。一方、「進撃の巨人」だと、題材は旬なのですが、そもそも連載途中なので、独自の結末を必要とするのが難点です。
 これらに比べると、「僕だけがいない街」は、マンガの完結、アニメの最終回、映画の公開のすべてがほぼ同時となっており、タイアップ効果は上々。よくタイミングを合わせたものだ、と感心します。

 以下、多少のネタバレを含むため注意

 さて、肝心の内容の方ですが、原作との違いが気になって、素直に楽しめなかったというのが正直なところ。純粋に映画だけを見れば悪くなく、映画館は連休でほぼ満員でしたが、上映後の反応はおおむね好意的なものに見えました。
 良いところは、子役の演技。雛月(鈴木梨央)の表情が神懸かっています。悟(中川翼)はやや固かったのですが、リバイバルの結果、歳に不相応なセリフになるという役どころを考えると、よくやったと言えるでしょう。
 長く複雑な原作を、やりくりしてうまくまとめているのですが、よく分からなかったのがリバイバルの設定。悟が犯人に襲われ、川に落とされたところで現在へ戻るのですが、ここがわからない。落とされた悟はどうなったのか。仮に死んだとすると、現在の悟は存在せず、戻れないことになるはずですが、リバイバルとはそういう理屈ではないのでしょうか。もし無事だったというなら、何らかの助かる経緯が説明されてもよいのではないでしょうか。原作にあった長い昏睡状態が、映画にはないため、うやむやのまま話はクライマックスへ進みます。
 結末に関しては、私はそれほど文句はありませんが、墓参りまで見せるのはちょっとくどすぎますね。悪い意味でテレビドラマ的です。とにかく全体に、わかりやすさを旨とした説明的な編集で、映像がことごとくダサい。たまたま最近観た「リップヴァンウィンクルの花嫁」や「マジカル・ガール」が映像美に富んだ映画だったので、落差がいかんともしがたいです。TVドラマとして作られていれば、評価されること間違いなしのデキなんですけどねえ。

鈴木梨央演技力 10
藤原竜也熱演度 4
及川光博本気度 2
個人的総合 6

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コメント

暗殺教室もほぼ同時に同じストーリーで終わりを迎えるというタイアップを実現しているので、もしかするとこれからの日本の漫画原作タイアップはこういった漫画ありきの形になっていくのかもしれませんね。
ハリウッドがアベンジャーズ系統でイケイケなので焦っているんでしょうか。

暗殺教室、人気上々のようですね。
これからはマンガの側も、人気がなくなるまで連載を引っ張り続けるという悪習をやめてくれるかもしれませんね。

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