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2016年6月 4日 (土)

「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」 その2

Uncha402 さらばネイト、さらば冒険の日々。

 「海賊王と最後の秘宝」をクリア。今作が初めてのプレイヤーにとっては、いささか冗長なエンディングだったかもかもしれない。しかし私には、とても感じ入るものがあった。シリーズすべての締めくくりとしては、ほぼ完璧な回答だ。

 以下、ネタバレ含むので注意。

 冒険から帰ったエレナは、「アンチャーテッドの復活」を口にする。そういえば、このゲームのタイトルは、もとはといえばエレナがレポーター(ディレクターだったかな?)をつとめていたテレビ番組の名前から採られていたのだった。一作目を思い出させる、憎いセリフだ。

 この番組、日本で言うと「○○探検隊」特番あたりになるだろうか。エルドラド、シャンバラ、アトランティスと、伝説の地を次々に暴いてきた「アンチャーテッド」シリーズは、それらの番組のようなうさん臭さをまとい、B級テイストでユーザーをもてなしてきた。

 だが、「海賊王と最後の秘宝」は、過去作と異なる。
 とんでもないアクションに怪しいパズル、シリーズを正当に進化させたノリのゲームを楽しんだ末、ネイトたちは海賊の国、リバタリアに着く。
 その後、テイストが変化する。ネイトとサムが見届けるのは海賊のドラマ。財宝に魅入られた者がどうなるのかという顛末は、そのままネイトたちの行く末を暗示する。そして、サムと別れた後のエレナとの冒険。妻との和解を時間をかけてゲーム上で表現してみせた。
 過去作の終盤であったような怪物や超常現象を廃し、人間ドラマに重きを置いた作りは、まさにメジャー映画に並ぶもので、B級からは大きく昇格している。

 最後のレイフ戦は見事だった。ゲームだったら、他にいくらでも見栄えのする戦いをできたのに、なんとも地味なタイマン勝負。ゲームとしての面白さはあまりなく、レイフの心情にクローズアップしているのが、まさに映画だと感じた。

 月日が流れエピローグ。ネイトの娘が出てくるが、口癖などにしっかり親の影響が出ているのが嬉しい。娘が冒険の記録を見つけ、ネイトがそれを説明するところで幕となる。この後ネイトは、一作目からの冒険をすべて話すのだろう。物語は娘の視点で繰り返し、「アンチャーテッド」は終わらない。

 売れたら続編を、と欲を出し、中途半端になるシリーズものの多い中、これほどの結末を見られることは貴重だ。ノーティードッグはやはり桁違いの会社だ。

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