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2016年7月24日 (日)

バケモノの子

 細田守は、今一番心配なアニメ監督。興行収入は順調に上がっているが、万人受けを義務付けられてか、作を追うごとに衰えてきている。

 「バケモノの子」、途中までは楽しい。父と子の物語だが、熊徹の典型的な粗暴キャラと、意外と冷静で観察力のある九太の組み合わせがうまくいっている。宗師様が、九太より熊徹の方が成長している、と指摘する場面が本作の白眉である。
 なので、熊徹が闘技会で勝ち、しかし次の宗師の座には興味がないので返上する、あたりで終わってくれれば言うことはなかったのだが、以降の物語が全く蛇足。劇場アニメとして、大スペクタクルを用意してくださいよ、と言われて無理やり事件を大きくした感じが否めない。事件も唐突なら解決方法も唐突。せっかく熊徹と闘技・剣技を修行してきたのに、テレビゲームのようなバトルなのも残念。
 バケモノがわんさと出ていても、この映画の主旨は明らかに人間ドラマにあるので、作り手側には地味な場面で通す勇気がほしかったところだ。

 「おおかみこどもの雨と雪」が、随所で思い出される。熊徹の元で修行する九太は、人里を去った雨のその後のようにも見える。九太と楓は図書館で知り合い、勉強を通じて距離を縮めるが、これはおおかみおとこと花との出会いの繰り返しだ。「おおかみこども」→「バケモノの子」→「おおかみこども」という無限ループに、細田監督の世界観は収斂していくのだろうか。

キャラの性格 8
キャラの造形 4
キャラの声  6
個人的総合 5

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