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2016年8月24日 (水)

「アトム時空の果て」にもの申す

Makuake:アトム時空の果て

 こんなもの発表されて黙っていられるか。「アトム時空の果て」は、手塚治虫作品のキャラを使ったカードバトルゲーム。主に海外に向けて開発中で、KickstarterとMakuakeでクラウドファンディングが開始されている。

Sabrota

 手塚キャラといっても原作そのままというわけではなく、奥浩哉をはじめとする多数のクリエーターが、デザインをリファインする。方向性としては、マンガの「PLUTO」や「ATOM THE BEGINING」に近い感じか。
 右のキャラを見て、百鬼丸がこんなふうになるのか、と驚いている素人どもが後を絶たないが、これ、「どろろ」なのは間違いないけれど賽の目の三郎太だからね。原作読んだらあまりにもどうでもいいキャラなんで驚くけど。
 どういうわけか、須田剛一や松山洋といったゲーム会社の社長までもがイラストを担当している。描く暇あるのか、クオリティはどうなのか、心配になる。

 このプロジェクトについては、2つ文句を言いたい。
 まず、クラウドファンディングの使い方だ。知名度のある版権とクリエイター、何よりすでに開発が進んでおり、出資を募る必要がほとんどない。事実、目標金額も低い。また、出資に対する特典もやたら種類が多く、限定版商法と何が違うのかという状態。クラウドファンディングをお金のかからない広告手段として使っているように見えて印象が悪い。
 そして、ゲーム不在の宣伝状況。絵とサウンドばかり推すというのは、典型的なクソゲーの売り方である。カードバトルの面白さを伝えるのが難しいことはわかるが、公式サイトにゲーム説明が一切ないという時点で、その努力を放棄している。悔しかったらハースストーンとどこが違うか言ってみろ。

 手塚治虫のキャラでカードバトル、実は2012年に出たばかりだ。gloops開発の、「大乱闘!!手塚オールスターズ」だ。このゲームは人気がなく、一年持たずにサービス終了となったので、ほとんど誰も覚えていまい。
 「時空の果て」が、黒歴史を重ねる結果になるのかどうか、手塚ファンとして冷やかに見守るつもりだ。でも画集は良さそうなので13000円は出しとこうかなあ。

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コメント

事実日本のクラウドファンディングはこれからという無形のものでは成功率が低く、ある程度形になっていないと反応すらないように思います。

ある程度できているとメディアも取り上げますが、それ以外の場合見向きもされません。
結局何もしなくても何かに興味を持つ出資者の母数が、必要な額に大して小さすぎるのでしょう。

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